ある季節が訪れるとあそこを走りたくなる衝動に駆られます。
真夏なら象徴である江ノ島、そして近所の川沿い、秋以降の3月まではフルマラソン練習のため多摩湖自転車道に入り浸り、たまにの皇居や所沢航空公園へ遠征などコースは数えると結構な数に至ります。
今年あおもり桜マラソンを終えた5月以降は、富士登山競走へ向けた練習を中心に取り組んできました。
大会を1ヶ月後に控えてここ3年間の6月は、御嶽神社までの上り坂が定番コースとなってきました。
キツい坂道を登る練習
キツい坂道練習
キツい坂練
きついさかれん
遊び心で記事タイトルを「きついさかれん」と平仮名で表現してみたのですが、ただ単に上りの坂道で追い込む練習に没頭していることを意味します。
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御岳が坂道練習におすすめの理由
このコースは2020年に見初め坂道練習に有効と、その後去年まで何回か訪問しています。
今記事ではコース設定については詳しく触れていません。以下の過去記事にまとめていますのでそれを参照して下さい。
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御岳(奥多摩)は坂道ランニングに最適
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坂道練で富士登山競走に備える(at 御岳)
翌日から末端の筋肉ではなく、大腿部や臀部周りの筋肉痛がとにかく酷いもんでした。 そうでなくても股関節を痛めているのに頑張って登ってしまう、自分を動かすのは富士山の魅力か魔力か何なのか。世界情勢を鑑みれ ...
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2023年6月御岳ランニング行程
ガーミンの記録を加工
そして今年は3年前に立川駅から辿ったロングランのコース最終盤、御岳駅付近からの上り&つるつる温泉までのトレランコースにハマっています。
電車に乗って御岳駅に到着したら正面の多摩川を渡り吉野街道へ、そこを右折して数分で鳥居が見えてきます。
入口の鳥居まで1キロちょっとでウォーミングアップ、その鳥居⛩からつるつる温泉♨️までをランニング区間として苦しんだり楽しんだりしています。
2023年1回目
6月初旬に思い立ってから居てもいられず、新緑の匂いを求めて2回御岳に向かいました。
上の写真のスタート起点 (勝手に設定) に出向いて早3年、ここに来るイコール富士登山競走の練習を兼ねているためフルマラソンの練習よりグッと気持ちが入ってきます。
歩くもんか
歩くもんか
そしてやっぱり呪文のようにケーブルカー乗り場までは歩かず、そこからは山頂神社まで走れる傾斜ならちょっとでも走る覚悟で登っていきます。
実際に御嶽神社までは中盤以降、結構走れる勾配や平坦路が現れます。登山競走をイメージするなら馬返しから五合目までの区間です。
2023年2回目
5月以降続けている坂道ダッシュの反復練習だけでは、富士登山競走への練習としては到底物足りないものと感じます。
だからこそ上り区間が45分間近く続く御嶽神社までのこのコースは、考え & 通えうる身近な練習場所として重宝しています。
ランニングは初期段階でやればやるだけタイムが伸びるゴールデンゾーンが誰しも訪れます。ならばトレラン部門において未だ経験浅い私にも当てはまるのか?アタックタイムを以下の表にしてみました。
スタートの鳥居からのタイム
御嶽神社まで | 日の出山山頂まで | つるつる温泉まで | |
1回目 | 0:45:49 | 1:10:20 | 1:42:58 |
2回目 | 0:44:04 | 1:05:12 | 1:34:46 |
神社までのアスファルトの坂道より、神社以降の不整地トレラン区間の方が伸び率が高くなっています。心肺機能が伸びているというよりも、土の上の走り方が上手くなっているのでしょう。
2022年3回目
3回目は熊遭遇の可能性ありという特殊な事情により、気張ってスタートしたもののまともな精神状態では走れなかったので平凡なタイムでした。
それでも吹っ切れたトレイル区間では、新調したアシックス厚底トレランシューズのおかげでうまく走れました。
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熊
普段のランニングシーンにおいて、熊との遭遇リスクがある方はどれだけいますか? そんなの間違いなく少数派のはずです。 ここ最近は富士登山競走対策で山に入る機会が増え、そのため遭遇リスクが高くなっています ...
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余談
これは前記事でも触れたと思うのですが、御嶽神社から日の出山山頂を経てつるつる温泉に至るルートは人気ハイキングコースとなっているため、他の登山者への配慮が不可欠となります。
平日でも20人以上の一般ハイカーと遭遇したのですから、爽快に闊歩するからにはびっくりさせないような気遣いが常に必要です。
抜き際には十分スローダウンして声掛けを行い、お互い山を安全に楽しむための最低限のルールを実践したいものです。
御岳練がおすすめな理由
御岳山は立派に観光地化しているのですが、ことトレランナーにとっても有意義な場所です。
御岳練がおすすめな理由
1. 行程自体単純で迷いようがない
2. 頑張り次第で負荷はいかようにもなる
3. 関東近郊から気兼ねなくロング坂道練習に行ける
4. 走った後温泉と食事で一服、後に電車で帰れる
DNFのトラウマ
人生初めてのDNFからこの1年間、走っていて坂が現れる度にトラウマのように富士登山競走のコースが様々なシーンで思い浮かびました。
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富士登山競走山頂コース|五合目関門突破のために
DNF どうやらマラソン界ではDo Not Finishの略らしい。 富士山五合目にて2分足らずで関門に引っかかり、2009年最初のマラソン大会から13年間無 ...
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例えばみえ松阪マラソンのゴール直前の最後の坂で攣った脚を引きずりつつ、「この程度の坂は馬返し手前よりずっと楽、富士山は甘くない」と。
大阪マラソン終盤の坂やあおもり桜マラソン終盤のあおもりベイブリッジでは、「富士山はこんな緩い坂ではない!」と。
最近の暑さの中では「五合目までは灼熱の可能性あり、この暑さでへばっていてはダメ」と言い聞かせるようにこの1年様々なシーンで富士登山競走を意識してきました。完走が目的ですから上り坂道がモチベーションになるのです。
ずっと引っかかったままの宝物を富士山山頂まで取りに行く覚悟、それはこの一年間ずっと揺るぎないものでした。