坂道を利用して普段から練習をしているランナーは多いと思いますが、40分以上続くのぼりロードはそうそうありません。
1時間以内で登って30分以内に降りてくる、そんな短時間完結型トレーニングを奥多摩は御岳でゼェハァして来ました。
新型コロナウイルス感染対策として、人気がない平日の昼下がりにお一人様坂道ランニングです。
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目次 (タップでジャンプ)
御岳で坂道ラン
ガーミンの記録より
スタートしてから山頂の神社まで下りがありません。潔くのぼり続けるのみです。
傾斜は強弱様々で、急斜面と緩斜面が程よい割合で刺激となります。歩いたほうが速いんじゃね、と思える急斜面から、このくらいは走らねばと思える緩斜面まで揃っています。
個人的には下ることがない富士登山競走の練習として企画しました。実際走ってみて馬返しまでのロード区間に似た感じがします。坂道練習のために定期的に訪問してみます。
御岳の位置
東京西部は奥多摩に位置し、山頂(929m)に武蔵御嶽神社があり、この周辺はパワースポットとして有名です。
今回は自家用車で行ってきましたけど、電車だと新宿から御嶽駅まで約1時間20分から30分かかります。
サクッとのぼって下りてくる感じなので、わざわざ出向くにはちょっと時間がもったい無い気がします。このコースは東京西部に住まわれている方向けかもしれません。
御嶽神社からの眺め
御嶽駅or駐車場からランニングスタート
スタート地点は、駐車場なら御岳苑地駐車場がおすすめです。
広めの駐車場で停めやすく、山頂までの距離を考慮してもスタート位置にふさわしい場所と言えます。
・1時間100円(1日最大800円)
・冬季(12〜2月)は無料
・駐車場にトイレあり
この時は坂道練習して車に戻るまで、2時間弱200円で済みました。
駐車場内のトイレ、ここで用を足して身軽になってからスタートです。
駐車場〜ケーブルカー乗り場〜神社
行程を簡単に申し上げますと、御岳苑地駐車場→ケーブルカー乗り場→武蔵御嶽神社の往復となります。
だいぶ前に家族で訪れた時は休日だったので、道路、駐車場、ケーブルカー、頂上の飲食店はどこも大混雑でした。
走りやすい日を選ぶなら間違いなく平日が1番です。
見た目以上に傾斜がキツい
駐車場からはしばらくは緩めの登り坂が続きます。しかし坂道だけに走り始めは注意が必要、心拍数が一気に上がって心臓へ負担が掛かります。平地でもそうですが、スタート後は無理は禁物です。
ケーブルカー乗り場が近づくにつれて結構な斜面になります。ただそれほど距離はないので歩かないで遅くても走り続けたいものです。
スタートしてから約2km、ケーブルカー乗り場を右に見ながら鳥居をくぐればここから山道の始まりです。と言っても山頂までアスファルト舗装がされているので不整地ランとは違います。あくまでも足腰を鍛えるための坂道ランです。
杉の木一本々に番号が付されています。これを目安に進めばメリハリがつくと思います。
番号が段々減っていき、写真では分かりづらいですがここが最後の「1」です。
時たま作業車両の軽トラックや郵便配達のバイクが通行します。道幅が狭いところでは軽トラ1台分しか幅がないので、待避する際は崖下への転落には細心の注意を。
このおおまがりまでジグザグに急斜面をのぼって来ます。歩いた方が速いと思える区間がここです。
おおまがりを過ぎると急斜面が少なくなり緩斜面となります。ここまで歩かずに登って来たならもう少しの頑張りで神社到着です。
大欅を下から眺めてるいると悠久の歴史を感じます。売店や食堂が立ち並ぶ道を辿れば武蔵御嶽神社に到着です。
もうひと息でゴールですが、終盤に長い階段が待ち受けます。この階段は他の参拝者に気をつけながら、駆け足でのぼって最後の追い込みとします。
神社に着いたら参拝し、健康・健脚祈願でもしてから下山としましょう。
帰路は神社から一気に下山で着地衝撃を鍛える
山頂まで登った後は下界まで一気に下ります。その際の着地衝撃は結構なもので、しかも長時間続きます。30分以上も下りのみの環境はどこにでもあるわけではありません。
翌日シンスプリント付近に痛みが発症しました。普段とは比較にならない長い下り、強い着地衝撃で酷使したようです。
幸いにも芝生ランで回復出来たので大事に至らず。肉離れで嫌な思いをしてからは、身体に違和感がある際は必ず不整地ランで様子を見るようになりました。
もう40代半ば、なりふり構わず走れる歳ではありません。身体のメンテナンスを施しながらのランニングライフです。
神社の階段に鬼を見つけました。
がむしゃらに山道を一気に下っていても、そこにある春色の風景に心癒されます。先が見えにくいこんな時でもこの感性は失いたくありません。
ぷらっと御岳
富士登山競走まであと3ヶ月となりました。
今現在(4月中旬)では、コロナウイルスが収束に向かい大会が無事に開催される気が全くしません。しかし今やれる練習はしっかりやっておきたいと思い御岳まで来ました。
実際に走ってみて富士登山競走に限らず、奈良マラソンや飛騨高山などの坂が多い大会を予定しているランナー向けの練習コースに最適と思えます。
長くじっくり鍛えるというより、短くガッツリのぼってハムストリングに刺激を与えるイメージです。
今のコロナ禍の中で、御岳坂道ランは車で行けば人とほとんど会わずに練習を終えることができ、かつ坂がきつくのぼりっぱなしなのでトレーニング効果が非常に高い練習となります。
※当然のことながら往路・復路でケーブルカーの利用はなし
※2020.5.1 富士登山競走は公式HPで中止と決定