そう言えば陸連登録をやめてからもう1年が過ぎようとしています。
陸連登録はエリートランナーが率先して登録しているイメージですが、実はどなたでも陸連登録はできます。
私は数年前にRUNNETを通してクラブR2として登録、それから何回か更新したのですが結局やめてしまった理由を今回は述べてみたいと思います。
陸連登録をやめた理由
- 前方スタートの優位が薄れた
- 公認記録が特に必要ない
- ゼッケンを2枚付けるのが面倒
- コロナ禍で大会がなかった
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まずは一般的に陸連登録することのメリット
まずは毎年お金を払って登録する以上、陸連登録のメリットとデメリットを天秤にかけてみる必要がありそうです。
陸連登録のメリット
・陸連が公認したレースは公認記録となる
・陸連が公認したレースで前方ブロックからスタートできる
・給水所に自前のスペシャルドリンクを置ける大会がある
・陸連登録者枠がある大会がある
・トラックレースに出場可能のレースがある
一般的には上記のような解釈がなされているのですが、ここ数年陸連登録していて実際に恩恵を受けていると感じることがほとんどありませんでした。
唯一良かったのはサロマ湖ウルトラマラソンに出場の際に、陸連登録者はスペシャルドリンクを給水所に置くことができた件です。
暑さがピークとなった時間帯の給水所にて、マイボトルを受け取れたのでとても大きな特別感を味わえた記憶があります。
また見逃せない陸連登録のメリットとしては、トラックを兼備する陸上競技場で開催される大会に出場可能となる点です。
1500mや5000mなど慣れない短い距離の大会ですが、スピード練習としてフルマラソンへの有効性があると思われるので短距離の大会は重宝されます。
陸連登録のデメリット
・登録する場所によって異なるが、毎年更新料4000円くらいの登録料がかかる
・仮装は禁止
・私設エイド利用で失格
お金がかかるのはしょうがないのですがそれをどう捉えるかですね。
例えば私は東京マラソンの抽選機会を最大にするためだけにONE TOKYOプレミアム会員になっていて、これはそこに会費の価値以上を見出せているからです。
仮装については一般ランナーと同じくゼッケンを胸に1枚だけ付けて走ればまずバレなく、速いランナーはどんな格好でも速いのだから陸連だけ禁止することもない気がします。ただこれはエリートランナーの体裁を保つためなのかもしれません。
他には私設エイドなどから物品をもらうとアウトですが、一体誰がそれを確認するのかわからなく、これも要はトップ選手以外はどうでもいい内容です。
陸連登録は必要ないと感じる
上述のように一見すると陸連登録のデメリットは少ないと分かるのですが、それ以上に諸々のメリットをほとんど実感できないので陸連登録はやめました。
陸連登録するメリットに目立つものがなく、わざわざ登録料を払って毎年登録する意味ってある?との思いに至りました。
陸連登録をやめた理由
- 1. 前方スタートの優位が薄れた
- 2. 公認記録が特に必要ない
- 3. ゼッケンを2枚付けるのが面倒
- 4. コロナ禍で大会がなかった
1. 前方スタートの優位が薄れた
「前方からスタートでき渋滞を避けて走り始められる」、当初は私も陸連登録すれば前方ブロックからスタートでき、勝負レースの混雑を回避できると思い登録手続きをしました。これが陸連登録した最大の理由です。
その後惰性で毎年更新していたもののコロナ禍を機にやめてみたところ、その後の大会でなんの不自由もない実情を目の当たりにします。
現在ではスタートブロックは自己申告タイム順が基本となっていて、いやらしい話で自己申告さえサバ読めば誰でも前方からスタートできてしまいます。
2. 公認記録が必要ない
陸連登録していると『公認記録』が公式に記録されるのですが、これって意味あるの?という話です。
別府大分や大阪国際女子の様な上位の大会において、公認記録の提出が必須となるためそこを目指すランナーは陸連登録が必要となります。
ただ私みたいなサブ3.5くらいの一般市民ランナーにとって、やはりそこまでの必要性は感じません。
ランナーはベスト記録更新に拘ってはいても、公認記録そのもに対しての拘りはほとんどありません。
別に公認記録だろうが非公認だろうが、自分のウォッチが叩き出した自己ベスト記録そのものに価値があります。
3. ゼッケンを2枚付けるのが面倒
何気にこれが個人的には陸連登録をやめた大きな要因で、レース前にゼッケンを胸側と背中側に2枚付ける行為が実に面倒臭い作業なのです。
胸側だけでも水平確認とかユニフォームの真ん中とか意識すると、ゼッケン付けに軽く5分は要します。さらに背中も装着してからの試着となると、修正含めて10分以上は掛かります。
またレース中に何らかの理由で撃沈して著しくペースダウンしたり、もう走れなくなって歩いたりしていると、ゼッケン2枚付けでバレる陸連登録者は何となく恥ずかしい思いをする羽目になります。
4. コロナ禍で大会がなかった
単純にコロナ禍でマラソン大会が開催されなく、更新するメリットを感じなくなったということです。
やめた時期がコロナ禍最盛期と重なったのですが、やはり大会がないのですから陸連登録するメリットが全くもってなくなります。
落ち着いた頃に再登録しようと思ったのですが結局未登録で現在に至ります。
まとめ
最終的な結論として、これは多分に走力と関わることなのですが、正直言うと3時間20分前後でフルマラソンを走る私のレベルでは、陸連登録するメリットは以前に比べて現在では相当に薄れていると言えます。
国際レースを目指すのなら公認記録が必要となりますが、間違いなく9割以上のランナーにはそれは必要ありません。
東京マラソンみたく「エリート」や「準エリート」枠があって、その枠で走れるレベルの実力者なら率先して登録すべきだと思います。
でもこのレベルに達していないと分かっているので陸連登録はあっさりやめました。一般市民ランナーのレベルならば、具体的にサブ3以下の実力なら陸連登録はいらないと私は思います。
サブ3を目指す実力を備えたのなら再度登録するかもしれませんが、それは遥か彼方なので陸連登録は今後必要ないとの結論に達しました。
学生ランナーは陸連登録済み