富士山七合目から望む雲海

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雑談

中毒性ってこのこと

2021年9月1日

8月最終の週末日曜日、土曜日に続いて特に用事もないこの日はどうしようか。

昨日のスーパー銭湯ランを走りながら、頭の中ではすでに決まってました。東京のど真ん中を走りながら気持ちはあの頂きへ。

晴天の可能性高し、こういったチャンスを逃したくありません。

雪ん子
カミさんの許可OK

 

最終稟議に通ったことで日曜早朝3時起床、東名高速を飛ばして(今回も法定速度内)5時半現地到着。

月初めと同じく必要最低限のものだけを、前日ランで乾き切っていないバックパックに詰め込み軽装で上り始めました。

御殿場新五合目駐車場へ向かう道中から晴天


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大砂走りだけのために再び富士山へ

2021年8月第1週目日曜日、およそ10年ぶりに富士登山を決行しました。結果として無事に登頂、人生初のお鉢巡りまで完遂できました。

上りの富士宮ルートから下山道をわざわざ御殿場ルートに変えて大砂走りを十二分に堪能し、結果ランナーとして富士山を走って下りる魅力に取り憑かれてしまいます。

日帰りで
大砂走りで一気に下山ランニング
富士山は爽快に走って下山|御殿場ルート大砂走り

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走って大砂走りの全容

目で見える大砂走り
宝永山火口付近からのコースがそれ

 

今月2回目の富士登山

どこに行こうか迷っていた時に背中を押したのが、前回の富士登山の際にも参考にしたこのこのサイトです。

この日は指数Bの日でしたが、気温が高めなので決行を決意します。今後は季節が進むのと、山小屋が閉まってしまうので素人の富士登山チャンスはこの日が最後と見ました。

 

大砂走りのため再びここへ

とりあえず次は大砂走りだけを目的に、そのスタート地点の御殿場口新五合目を目指してみたいと思います。

 

日帰り富士登山記事より

 

この「とりあえず次は」が4週間後の今回、ひと月も経っていなくて結構早かったと実感します。

突発的に行きたいと思った衝動を抑えることはできず、登山の身支度をして出掛けるまでの準備はとっても早いものでした。

今回は七合目の山小屋まで行ったら登山は終了とし、大砂走りで特急下山計画としました。最初から山頂を目指さない富士登山、トレーニングという名の富士山です。

 

身支度

富士登山で必携品(バックパック、トレランシューズ、スパッツ)

トレランシューズ、スパッツ、バックパックは必携

 

いつもお世話になっているモンベルのバックパックです。旅ラン、真夏ラン、トレラン、そして登山ランと、私のランニングシーンにいつもこれは欠かせません。

そろそろNewモデルが欲しい
雪ん子

 

あとは今回着ていたもの、それは普段のランニングそのものの格好です。一般登山者から見たら装備不足、でもちゃんと上着は持参しています。

 

スパッツで今回も大きな石や砂はシューズ内に入り込まず

サロモンのスパッツ

 

今回は御殿場口新五合目より上り、下山道は別コースの大砂走りコースを下ります。なので登山口からスパッツを装着してスタートしました。

前回の富士登山でもそうでした。超細かい黒い粒子はスパッツを通り抜け、靴下の中の素足を真っ黒に変えます。

それでも豪快に下ってくるので、このスパッツがないと大きめの小石がシューズ内へ侵入して来ます。それはそれは不快でしかありません。

シャットアウト
砂走りにはサロモンのゲイターが大活躍
シューズへの異物侵入を阻止せよ!トレランや大砂走りにSALOMON(サロモン)のゲイターを紹介

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思っていたよりも上りが苦戦

御殿場ルート新五合目のトイレ

車内で身支度を終え、最終トイレを綺麗なここで済ませ、出るもの全てを出して身軽になりました。

 

富士登山を御殿場コースで上り、下山は大砂走りで走る

ご覧のように朝は見晴らしが最高でした。体調も良くもりもりと一般の登山者をパスしていきます。

 

砂礫(されき)に嫌気

 

昔の宝永山噴火によって堆積した大粒の砂礫が行く手を阻みます。

前回上った富士宮ルートはここまでは酷くなく、傾斜がある岩場を進む感じでした。でもここは緩やかに脚を埋めながら歩を進める感じです。

よいしょっと踏み込んだ一歩は、実質一歩以下しか進みません。なぜなら砂礫で一歩の半分は削がれるためです。

 

悲劇の腹冷え

 

雲の中に入るとぐっと気温が下がり、明らかに体感温度が急降下します。

スタートしてから日差しを浴び、快調に上って来たのでかなり発汗しました。着ていたTシャツはビショビショです。

そこに冷気が当たって一気に寒さを覚え、結果冬定番の腹冷えを起こしてしまいました。

誤算だったのが、不運にもここ御殿場コースには七合目までトイレがありません。そして高度を上げていくと高山病の症状の一つ、放屁が嫌が上でも誘発されます。

気圧の関係で腸内のガスが膨張するからでしょう。想像して下さい、下痢ピー状態で腹が膨らんでいく様子を。

富士山の高度だと気圧の関係で袋菓子は膨らむ

イメージ(カロリーメイト)

 

もしも単なる腹痛でオナラをして治る状況なら、思い切りすかしっぺをしています。

冬期に今まで何回も経験してきました。その度に公園やコンビニへ駆け込みました。でもここは富士山、ネット検索すると山小屋までまだ1時間は優にあります。

雪ん子
この歳でお漏らし、この歳で野○ソ

 

不幸にも夏休みの最終日曜日、前後近くに登山者がいるので雲の中でも後者は無理でした。

幾度かの峠を越えて(山だけに)ようやくトイレがある山小屋が視界に入った時は、人間の最低限の尊厳が守られ安堵したものです。

山小屋・わらじ館、
ノボリが早くおいでと言っている

 

富士山有料トイレを初めて利用

実は過去3回の富士登山で有料トイレを使ったことはありません。

今回も短い行程ですから当初は使用するつもりはゼロでした。でも背に腹は変えられません。

山小屋に到着前から利用代300円を握りしめ、着くと同時に駆け込みました。

わらじ館のトイレは綺麗

 

38分で下山

ここから始まる大砂走り

この表示が大砂走りのスタートライン

 

用を済ましてしばらく休憩します。スタートしてからずっと抜きつ抜かれつの外国人2人は3000mを越えて明らかに歩くペースが落ちました。

高山病の兆候か1人は苦悶の表情です。

富士登山で外国人と抜きつ抜かれつ

私の登山はここまで、彼らにGood Luckを送り本日のメインディッシュ・大砂走りに向かいました。

 

大砂走りで雲の中へ突入

ピーカンだった上界から大砂走りで雲の中に突入し特急下山です。

いい意味で不整地ラン、でも注意散漫では怪我をしてしまいます。

だって止まらないんだもん
雪ん子

 

ゆっくり登山3時間半に対して、下山は1回スパッツが外れたのと写真撮影を含めわずか38分でした。

 

新たに気付いた大砂走りの注意点

前回の全行程がほとんど快晴だったのに対し、今回は雲の中に入っての登山や大砂走りとなりました。

天候が変われば走る状況が変わります。今回新たに気づいた注意点を3つお伝えします。

・雲の中に入ると視界不良、減速すべし

・砂礫が浅いゾーンは減速すべし

・大砂走り後半は右側が砂礫深し

 

ガスったら減速

視界不良の大砂走り

行き先不良の時はロープ伝いに進む

 

前回は下山時快晴だったのでその必要性は感じなかったのですが、今回はあからさまに雲の中です。

スピードが上がっていても、雲の中はスピードダウンを心掛けましょう。10メートル先が視界不良ですから、座って休んでいる登山者がいると瞬時に避けるのが困難になります。

 

砂礫が浅いゾーンで減速すべし

大砂走りでトレーニング

砂礫が浅いゾーンをキャッチしたら減速し、再び足が沈むディープゾーンを探しながらステップを刻みます。

ザックザックと進んでいると突如として浅いゾーンは到来します。そこで急に強いダメージが脚に伝わるのとスピードがさらに出てしまうので注意を払う必要があります。

 

大砂走り後半は右側が砂礫深し

大砂走り後半は右側が砂礫深く走りやすい

写真だとちょっと分かりづらいですが、後半の大砂走りは右半分の方が砂礫が深くなっていて走りやすいコンディションです。

山小屋が見えてくる後半は、走路の右側を走った方が快走できます。

 

追記:下の写真は翌2022年8月に向かった際の写真です。大砂走り後半は右半分の黒っぽい走路が砂が深く、特に走りやすいことが見た目でもわかります。

大砂走り後半は右半分が走りやすい

この日は快晴にてPB達成

 

そこにある絶景

出発前から雄大な姿

 

登山出発前からゴールが見えるこの光景は、前回同様急にテンションが上がります。これも両日とも登山指数が高い好天を選択したからに他なりません。

登山に関して玄人ではない一般市民ランナーが夏登山でまずできることは、富士登山当日は決して悪天候にならない日を選択することです。

天候をチェックしてからの突然の有給休暇取得は社会人には困難ですが、もしも障壁を越えれれば快晴日に漏れなく素晴らしい景色が付いてきます。

普段見る青空の3倍増しの青さ

 

今回のUターン地であるわらじ館から山頂を望むと、この上なく青い空がそこにありました。この写真は加工を一切施してしていません。

雪ん子
こんな青い空は中々見られない、来て良かった

 

岩壁と月

 

下痢で苦しんいる最中に空を見上げると、青い空に月が見えます。幻想的な景色に浸っている余裕はその時はありませんでした。

パソコンに画像を取り込んだ後、下山後にようやく感慨に更けることができました。

宝永山と雲海

宝永山火口と雲海

 

これだから山はやめられない」と休憩中に誰かが言っていました。

苦労してここまで来たからこそ見ることができる景色です。雲の上にいる非現実感も登山の達成感を助長します。

この先何年歳を取っていっても、こういった体験を積み重ねて人生の終末を迎えられればと思える絶景に今回は出会うことができました。

雲海を見たわらじ館

目に焼き付けたい雲海

 

翌2022年も
御殿場口を登って砂走り
PBをかけて

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