2018年1月22日、関東の南を南岸低気圧が通過し、同時に寒気が北から降りてきたことから関東地方は4年ぶりに大雪に見舞われました。
降り始めからの積雪は都心で23cm、足首だってスッポリ埋まり誰も歩いていない所は否応なく雪が靴に入ってきます。おかげで靴下はビショビショに濡れてしまいました。
そこで質問です。
雪が積もった道を走った経験はありますか?
おそらくほとんどの方が子供の頃も含めて経験があると思います。
では質問を変えてみます。
雪が降ったばかりの道をランニングしたことはありますか?
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ふかふかの絨毯へ駆け出そう
私は根が子供じみているので、天気予報で雪マークが出るとこの歳でもワクワクしてきます。
出身は新潟県ですが、生活の拠点は関東地方です。越してきてかれこれ20数年以上の年月が経過してます。
その間関東地方で何回か大雪はありました。その都度、大雪になると無性に走りたくなります。
雪が積もった直後の道はとても柔らかく新鮮で、普段のランニングコースがまるで初めて走るコースに変貌を遂げます。
おそらく雪が降るとランニングの予定を中止してしまうランナーがほとんどでしょう。しかし、たまにの白銀の世界です。こんな時こそ足元を気にせずランニングに出掛けてみませんか?
新雪なら走っても怖くない
幼い頃から雪国で育った身として言わせて下さい。
ある程度積もった新雪なら、走っても滑って転ぶことはほとんどありません。ギシギシと足裏全体で踏みしめながら走るので、積もった新雪で、滑ってコケることはまずないと言えます。
今回の記事はあくまでも新雪状態を念頭にしています。雪が足首くらい(10cm以上)まで、または降ってから2、3日でもふかふか感が残る新雪状態であることを前提としています。
積雪が少ない道、圧雪された道、1度溶けて凍った道は滑りやすくランニングには危険が大き過ぎます。
走るにはこういった道には適さない上に、転倒や捻挫のリスクを伴います。 こんな時は、思い切って休足日として違うことに時間を裂きましょう。
それでも多分走りに行ってしまいます、私。

雪道ランの主な特徴とは
あくまでもですが、私が考える雪上ランは、
雪道ラン
- バランス感覚を養える
- 体幹を鍛えられる
- 足底の筋肉強化
バランス感覚を得る
体が、いや脳が転倒しないよう上手く体のバランスを保とうとします。
脳の回路が緊張感を増して集中し、足首のジャイロ的なコントロールを瞬時にしているのが分かります。
トレランも似た様なもので、バランス感覚を養うのに雪道ラン(不整地ラン)は最適ではないでしょうか。
雪道でも芯があるから支えられる
次に最も使う筋肉は体幹で、体の中心の筋肉です。
普段のランニングでもそうなのですが、雪深い道では比較にならない程に体幹を使います。
平坦路と違って一歩一歩が同じことがなく、常に崩れたバランスを保とうとする走りとなります。なので体の中心に一本の幹が必要とされます。
つまりは雪道ラン=体幹ランでもあると考えられます。
私が積雪があると積極的にランニングに出かけるのは、ただ単に童心に帰って雪に興奮したからではなく(大部分はそうですが・・・)、体幹が鍛えられることも1つの理由です。
脚底の筋肉強化
そんなジャイロ的な瞬時の動きに応えるのは、足首の筋肉と足裏の土踏まずにある筋肉です。
日頃から走っているのに悪路を走ってここが痛むのは、普段以上に脚底筋肉全体でバランスの悪い走りを支えているからです。
ランニングフォームの矯正にも役立ちそうです。

雪道ランニングの注意点、御法度でんがな
ランニングに限らず雪が積もったり、路面が凍結している時は何も持たない手ぶらが基本中の基本です。
どんなに注意したって転倒したりバランスを崩す場合があります。その時に怪我から身を守ってくれるのは、結局は自らの両手だけです。
もし転びそうになったら、膝から倒れるのではなく、まずは手から体を支えにいきましょう。脚を怪我したらその後走れませんが、手を怪我したってなんとか走れます。
走った翌日は筋肉痛
新雪状態の道を楽しく走った翌日には思ってもいない事態が待ち受けています。そして確実にそれは万人に訪れます。
常に体のバランスを取り続けた足首付近は例外なく筋肉痛になります。また、普段の運動で使われていない部分も筋肉痛になります。

日々ランニングしている方であっても、その筋肉痛箇所が意外にも多いことに驚くでしょう。
基本的に、安定しやすいアスファルトの上を走っているのと、常に不安定な雪道ランとでは土台使う筋肉が違うのです。
私みたく筋肉疲労が残った状態での2日連続の雪道走は控えたほうが無難です。
冬のこの時期は目標にしているマラソン大会が近いことですし、翌日は休息日に充て入念なストレッチで体をほぐす日としましょう。
それでも走りに行ってしまいます、私・・・
2018年1月22日
フカフカ
2020月3月29月
べちゃべちゃ
どうせ濡れるのならオススメのソックスは?
雪道で走る際に最も不快感が募るのは、身につけているソックスが濡れることです。そんな時に愛用するのがメリノウール素材を使用したR×Lのソックスです。
先日の大雪の時だって走り終えて帰宅すると、靴とジャージの裾は当然ひどく濡れています。そしてやはりシューズもかなりの水分を含んだ状態でした。
しかし、このソックスを履くと足が濡れている感覚がまるでないのです。本当に不思議な感覚です。
水たまりに入ると一瞬水が足に触れ冷たい感覚はあるのですが、濡れている感じが全くしないのです。
R&Lのメリノウール素材のソックスは、靴が濡れる不快感とそれに伴うパフォーマンス低下を最小限に抑えることができます。
また、厚手で保湿性、クッション性に優れるのはもちろん、蒸れないので真冬のランにはもってこいです。
雪道走はもちろん、雨の日のレースでオススメしたい一品です。
実際に私のレース初着用2015年静岡マラソンでは、土砂降りの雨の中、当時のベストタイムで駆け抜け、これ以降は私にとってこのアイテムの信頼度は揺るぎないものになりました。
追記:2019年雨の極寒の東京マラソンしかり、2020年雨の京都マラソンでも不快感無しで走れました
どうせ濡れるならオススメのシューズは?
世の中には、雪道用のランニングシューズがあることを今まで知りませんでした。
おそらく雪が少ない地域にお住いの方、その存在を知ったとしても必要性を感じないランナーが多数、きっと購入する方は少ないでしょう。
ほとんど履くことがなく、下駄箱の肥やしになるくらいの高価な買い物なんてしません。だから思います。雪道ランにおすすめのシューズはズバリ、 ありません。
普段のランニングシューズにメリノウールのソックスで雨・雪対策は経験上十分です。
結構降ったけど、関東圏だと明日には溶けてなくなる運命
新雪ランニングのすすめ
雪が降ったけど、どうしても今日は走る予定・・と意固地なランナーは私の他にもいると信じています。ただ臨機応変な感覚が欠如した輩かもしれません。
そん時は走りに行くか悩まずに家でゆったりと・・・ではなく思い切ってシューズを履いて玄関のドアを開けましょう。
次にドアを開けたら積雪が多くて引き返そうとか迷い始めたら、そこから一歩踏み出して玄関のドアを開け、非日常の白銀の世界に飛び込みます。
雨や雪でもその準備と心構え、ほんの少しの好奇心があればランニングはできます。基本的にマラソンは全天候型で、台風と雷雨以外は走りに行けるのです。
もしもあなたが雪道に慣れていなくても、走る路面が柔らかい新雪なら、10分も走ればコツが掴めると思います。
何度も経験済みです。人間の環境への順応は目を見張るものがあるのです。
いつもと違う風景
いつも走っている道なのに降雪ひとつでいつもと違ったランニングに様変わりです。
関東地方平野部など雪がほとんど積もらない地域では、これはとても貴重な体験となります。冬に積雪があるとレア体験が訪れます。
四季を感じて行うのがランニングの楽しみだと思えば、寒さや冷たさだって苦になりません。

雪道ランニングは静寂に包まれる
大雪の後にランニングの機会があるのなら、ぜひ走りながら耳を澄ましてみて下さい。
辺りに降り積もった雪が音を吸収して、細かい雑音がなくなりいつもよりもずっとずっと静かな世界がそこにあります。
私は雪が積もった後のこの静寂な世界がとても好きです。
この静けさの中で、ゼェハーゼェハーと息を切らして動いているのは自分だけ。静と動、この真っ白い雪景色の中で生きているという実感がさらに増します。
それを感じたいがためなのか、雪が積もってもランニングに出かけてしまうのです。
すれ違うランナーはまずいません