東京レガシーハーフは国立競技場がメイン会場

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マラソン大会

東京レガシーハーフマラソン|創設された東京マラソンの弟分

2022年10月18日

マラソン大会の第一回目はこれまでなるたけ避けてきました。運営の悪い面が露出しやすいからです。

でもここは東京都心ということで公共交通機関の利便性が抜群に高く、お値段に目を瞑れば午前中完結の大会として重宝できます。

ただ今大会については、各方面からネガティブ色が強い意見が多くなったことも事実ですが、参加してきて見たこと感じたことを筆者目線でストレートに綴ってみました。


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東京レガシーハーフは国立競技場がメイン会場

東京オリンピック聖火台

敷地内にオリンピック聖火台

 

前日受付にて初めて国立競技場へ入場、各媒体で見た光景が目の前に広がり、オリンピック開会式がここで行われたのかと感慨にふけました。

もうこの大会はメイン会場が国立競技場であることが全て、と言っても良いくらい国立が大会のシンボル的存在です。

東京レガシーハーフは国立が会場

前日受付で感動

 

コースは国立競技場を発着

今大会は全てのランナーが初体験の国立競技場トラックがスタート&ゴールと設定されています。

コース特徴はスタート後が5キロまで下り基調、本当のレースペースに安定してくるのは5km以降からとなります。

他は平坦基調がメイン、もちろんこの坂は復路で上りとなるのですが、実際は往路で下った印象ほどキツい坂とは感じなかったのが不思議でした。

ゆくゆくは東京マラソンは都庁スタート改め、国立競技場スタートとなり都庁とか浅草とか銀座を巡るコースとなることを予感させます。

東京レジェンドハーフマラソンのコース図

公式HPより

 

オリンピックトラックを走れる

東京マラソンと同様に普段走ることが許されない都心の幹線道路を、警察の協力の元大胆に規制して走れ、これに加えてレガシーハーフではNew国立競技場トラックを疾走できる特別な体験を堪能できます。

国際クラスのトラックを走れる体験は市民レベルではそうはなく、陸上界の一流選手しか味わえなかった気分を十二分に楽しめる魅力的な大会と言えます。

高額とか煩雑な受付システムとか不満点は確かにあるのですが、新しくなった国立競技場を発着するコースに関して誰一人として文句はなかったはずです。

東京レガシーハーフは国立のトラックを走れる

 

震えるくらいの感動

個人的に最も心に刻まれたシーンは、20キロ以上走ってきて迎えたゴール地点の国立競技場でした。

一般道コースから競技場敷地内へ入り、観客席下のトンネルのような暗い通路から、目の前にスタンド席が広がる明るいトラックへ入った時の高揚感、そして今自分がオリンピックのトラックを走っている興奮は鳥肌ものでした。

この生涯忘れられない体験をできたのだから、高い参加費を払った甲斐があったというものです。

レガシーハーフは国立競技場が会場

 

東京レガシーハーフ、色々残念な点も

来年開催の2023年東京マラソンは、コロナ事前検査を含めてエントリー代が23300円。それと比べてもレガシーハーフマラソンの20700円がいかに割高かがわかります。

とにかく皆さん口を揃えて高い高い、割に合わないとの連呼でした。

確かにその通りなのですが、ダメな方に振れる結果も了承済みでエントリーしたので、やっぱりこうなるかぁというのが個人的感想です。

高額になった主な理由はおそらく以下の通りです。

 

1. 国立競技場使用料

2. 交通規制

3. 全員PCR検査

4. 顔認証システム

 

1. 国立競技場使用料

真新しい国立競技場を事前受付とEXPO、そして大会当日と3日間に渡って利用するのですから場所代は相当な額に達していると予想できます。

設営準備を考慮すると貸し切り期間は、正味4、5日間といったところでしょうか。

高額ならそれはそれで改善の余地があって、事前受付は郵送で済ませ廃止、EXPOは大会当日に敷地内併設とすれば、トータル2日間まで切り詰めることで経費削減になります。

東京レガシーハーフは国立競技場がメイン会場

 

2. 交通規制

新宿の国道20号を封鎖してレガシーハーフは行われる

この写真はゴール後に移動した規制時間中の新宿南口付近、国道20号の行く先を警察官が封鎖しているのが見えます。

日曜日ということもあって、これにより新宿付近の道路は大渋滞でした。マラソンに理解がない人にとって迷惑極まりない状況です。

日本の首都・東京の都心を贅沢に半日もの間、主要となる幹線道路を交通規制するのですから、民間警備や看板とパイロン設置等含めそれ相応の費用はかかってきます。

 

3. 全員にPCR検査

PCR検査の有無については、大会要項が決定した時期と今現在とで感染が急速に減少していて状況が異なり、やめたいけど変えられない不運はあったと思います。

海外からの旅行者だって今ではフル解禁なのですから、きっと大会関係者もPCRは要らないと思ったはずです。

コロナ前のように体調が悪いランナーが自主回避すれば良く、PCR検査は来年には無くなっているので今年は仕方なかったと諦めます。

東京レガシーハーフのPCR検査結果

PCR検査は初

 

4. 顔認証システム

事前受付がスマホだけで完結するので一見すると便利なシステムと思われますが、そうにあらずとにかく不便でこれは不評でした。

スマホを利用したITの活用は、チケット表示による入場やPCR検査の問診など諸々の手続きに加え、体調管理についてはアプリを利用せよとの受付作業の煩雑さが際立ちました。

東京レガシーハーフの顔認証システム

顔認証システム

 

ただし個人的にはこの顔認証システム、是非はともかく凄い技術だと感心して見ていました。

数日前に自分の顔写真を登録しただけで本人と認識してゲート通過出来る技術、これって昭和時代に見たアニメの世界そのものではないですか。

この技術はマラソン大会のテロ防止や替え玉出走の回避はもちろん、町中に貼り巡らされた防犯カメラシステムと連動して、犯罪者や不明者の早期発見、マイナンバーカードによる全国民の監視システムにまで発展します。

それはさておき感覚的には、私のiPhoneより顔認証の感度が良いと感じました。

 

東京マラソンに続きまたもGPS暴れる

「うわっGPSが捕まらねぇ」そんな発声が後ろから聞こえました。

確かに私自身もガーミンのGPSをONにしてから、電波を捕まえたことを示す緑色に1度は変わったものの、すぐに捕捉中の赤色になりそのままスタート時間を迎えました。

GPSウォッチは国立競技場内にとどまらず、コースに出てからも正確に電波を捕捉することは最後までありませんでした

コース脇の1キロ表示を頼りに、目視でキロ当たりのペースをガーミンでアナログチェックしました。

これは今年3月の東京マラソンの失敗経験が生きました。

ビル群で狂う
東京マラソン都庁付近のビル群
都市部ではGPSウォッチが狂う、これには参った

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トイレ問題

暑くなるとのことで薄着で会場に向かった自分が悪いのですが、お腹の調子が悪く乗り換えの新宿駅で3人待ちのトイレに並んでいたのですが、キャパが大きい国立競技場なのでまずは国立まで行ってから最後の用を足そうと千駄ヶ谷駅に向かったのが悪夢の始まりでした。

国立競技場はとにかくトイレが長蛇の列、1階のトイレ(B1Fの列は短かった模様)は7時過ぎから並んでも大は全く進まない状況でした。

スタートブロックへの整列締め切りに間に合わないと断念し、ハーフだし何とかなるとトイレの列を後にします。

1万人以上が集まったマラソン会場としては圧倒的なトイレ不足、競技場外の敷地に仮設トイレが併設されていないとは想定外でした。Hゲートから入ったのですが、自分がいるエリア内のトイレしか利用できない状況でした。

ただ知人の女性ランナーはトイレも更衣も全てストレスフリーと言っていました。

参加人数比による男女差が大きいことはあらかじめ承知のことです。ドームなどのコンサート時に見られるような、男子トイレを女子トイレに変更する運営を望みます。

マラソン大会ではこの反対バージョン、女子トイレを男子トイレとして解放、大専用にすればもっとスムーズになるのではないかと思います。

東京レガシーハーフでの国立トイレ問題

1階は9台、B1Fが44台との記載

 

大会運営スタッフとボランティアの皆さんに感謝

レガシーハーフのPCR検査

PCR検査

 

これまで参加した全国のマラソン大会でも言えることですが、大会スタッフやボランティアの方の適切な案内や質問に対する答え、場面々での温かい声掛けはやはりとても印象に残りました。

運営上のITシステム※といった人間味のないものよりも、ボランティアの皆様の心温まるおもてなしは深く記憶に残りました。

仕切っている大会スタッフや各ボランティアの仕事ぶりは、私が接した限り素晴らしいのひと言でした。

東京レガシーハーフ

 

※顔認証システムについては返す返すもすごい技術だと思います

 

私のレガシーハーフ

目標はフォーム維持

私の今シーズン初陣は走破タイム云々は別として、前傾でフォアフットのフォームをゴールまで維持して走り切ることを目標としました。

結局スタート前のトイレは断念して不安は残りましたが、ここから始まる今シーズンを想うと嫌が上にもテンションが上がります。

 

お腹がヤバイ

スタート後はエンジンを吹かして下り坂を快走、案の定想定以上のペースで攻めていたのですが、給水所の度にお腹が下っていき暗雲立ち込めます。

12キロ過ぎからはいよいよ便意がピークとなり内股走行へ、フォームが変になりこのままでは本日の目標を達成できないと確信した場所が見慣れた皇居ランの竹橋付近でした。

このまま走れないことはないが不恰好つまりブサイク走り、やっぱり新宿のトイレで済ませておけば良かったと後悔しても後の祭り、竹橋を右折した先にある公衆トイレへ駆け込みました。

無事に済んだ後も、汗で濡れたハーフタイツを上げるのに一苦労してタイムロスはおよそ2分弱、トイレロス(大)は急げば1分半のロスタイムとわかっただけでも今後の大会に活かせそうです。

 

終始安定した走り

結論から言えばトイレに立ち寄ったこと、ゴール前で脚攣り症状が出たこと以外はフォーム的には成果ある走破内容でした。

フィジカルとメンタル共に良好なコンディションであればこういう結果になる典型例、未だ20℃以上だということを加味すればキロペースだって及第点と言えます。

スタミナ的な持久力は身に付いていると思うので、今後の課題はスピード持久力不足です。

これはコロナ禍以降あまり手を付けなかった領域で、負荷を身体と相談してのインターバル走をメインにスピードアップを目指していきます。

東京レガシーハーフの完走メダル

 

いや〜また参加したい度

マラソン大会は間違いなく今岐路に立たされています。今年秋から来年春までのエントリー状況を見ていると、それが顕著で間違いないことがはっきりします。

あの大阪マラソンが7300人規模で追加募集、名古屋ウィメンズも追加募集となり、マラソンブームはコロナ禍を経てさらに大きく下降線を辿り始めました。

ランナーが応募してこななければ、いくら潤沢なスポンサー料を確保できても大会運営できません。

今回レガシーハーフが高額でも参加した理由は、東京の高速コースで力試しがしたく、東京オリンピックが開催された国立競技場トラックを走れることがそれを大きく助長しました。そしてブログネタとしても・・・

しかし何と言っても難点はエントリー代です。

ハーフマラソンなら普通6000円くらい、東京ということを加味しても10000円に抑えて欲しい所です。

コストパフォーマンスが著しく悪く、今一度何が必要で何を省けるかに焦点を当てた低価格化を望みます。

でもでもなんやかんや言うても、やっぱり走り出してしまえば自分と対峙する時間はとても楽しく贅沢な時間でした。

第1回の大会とはこんなもの、不満点を改善してくるであろう第2回大会からが真骨頂と期待しましょう。

 

東京レガシーハーフは国立競技場がメイン会場

やはりここを走れることが大きい

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