今の職場に近代五種という種目のオリンピック代表を目指していた方がいます。
定年間近なのでだいぶ昔の話となりますが、話によると当時はかなり追い込んでいたみたいです。
現役は退きましたが、今でもスイミングとジョギングは続けていて、健康維持に努めているとおっしゃっていました。
今年の初めまだコロナ禍の前、お酒の席でランニングに関してどんなトレーニングを行ったか尋ねてみました。
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近代五種ってどんな競技?
その方が目指していたオリンピック競技は近代五種というものです。
そうです、近代五種はオリンピック競技の中でかなりマイナーな部類です。その名の通り5種目で内訳は
- ラン
- 射撃
- フェンシング
- 馬術
- 水泳
何の関連もない5種目、異種格闘技の気配が漂ってきます。どうやら古代オリンピックを模範にして始められたということです。
この5種目を1日で競うもので、『キング・オブ・スポーツ』とも言われています。
元選手にストレートに聞いてみた
その近代五種の元選手に対して、飲み会の間は正直まったく興味を示さず話半分で聞いていました。
しかしその5種目の中にランがあると聞こえた瞬間に目の色が変わりました。1月はマラソンシーズン真っ只中、尋ねたいことはただ一つです。
「マラソンを趣味としてます。どんなトレーニングをすれば速くなれますか?」
近代五種のランとフルマラソンがだいぶ違うものであることはわかります。そんなこと気にせずストレートに質問してみました。
インターバル走とこれ
この方の回答が実に興味深い内容でした。
「インターバルとコレですよっ」
と言ってサムアップして見せてくれました。
「何すかそれ?」
「インターバルとマッサージだよ」
この人酔ってるなぁと最初は思いました。でも次に話始めた内容で合点がいきました。
親指マッサージ
「速くなるためにインターバル走は皆んな頑張ってやるけど、親指マッサージは皆んなやらないんだよね。」
確かにと思いました。
「だから怪我をする」
と話されました。そう言えばわたし、怪我したよなぁ。
この場でやりますか・・・
そう言うとおもむろに私の片足を持ち上げ、ズボンの裾をまくりだしました。
「ここだよここ」
と言ってふくらはぎ(腓腹筋とヒラメ筋の間に沿って※)を親指でぐりぐりし押し始めたのです。
酔いも手伝って、他人のふくらはぎをおもちゃのようにぐりぐり圧迫させてきます。その表情が
「おらっ痛いだろっ!こうやってしっかりマッサージするんだよ」
と言っていました。
※腓腹筋とヒラメ筋の間とは、ふくらはぎのボコッとした段差がある箇所
◉は、ぐりぐりマッサージ推奨箇所
普段からやってるから痛くない
しかし私は平気な顔をして
「気持ちいいですよ」
と言うと驚いています。さらに
「柔いねぇ」
と言ってもらえたのです。
以前ふくらはぎの肉離れを頻発して苦しみ、お医者様に予防のマッサージをすすめられたことを話すと妙に納得されていました。
ありがとうお医者様
普段から肉離れしやすい箇所を強めにマッサージする様に言われて以来、暇さえあれば強めのマッサージを愚直に施してきました。
思うように走れなかった悔しさが原動力です。
おかげでこの3年間、大それた肉離れは発症していません。(小さいのは1回やらかした)※
その元選手の方が押してくれた所がズバリ肉離れになりやすい場所で、いつも私が押している所そのものだったのです。
小さな飲み会の場で、自分がしてきたことが間違いではなかったことが確認でき、さらにお酒と会話が進みました。
そんなふれあいマッサージのやりとりに、非ランナーの女性陣が奇異の眼差しを送ってきます。
※追記:後に2020年5月、肉離れを発症し完全復活に4ヶ月を要す
こういう方法もある
インターバル走と親指マッサージが速くなる秘訣のひとつです。インターバル走は体への負担が大きいので、大手を振るってすすめられる内容ではありません。
しかし速く走る手法は多岐に及びます。その中のひとつというだけのことです。これをしたら必ずこうなるとは断言なんてできません。
共感できるものはなんでも試行錯誤してみればいいだけです。
今回みたいな体験が有意だと思い出し、その情報を共有して少しでも怪我をするランナーが減ればいいなと思った次第です。
参考
元オリンピックレベルの選手談
『速く走るためにインターバル走を徹底的にやる、そのかわり故障につながるから親指マッサージを徹底的にやる』
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