富士登山競走をひと月後に控え、フルマラソンへ挑むのと同様、ここ最近は多角的に鍛錬に励んできました。
スタミナを付けるロング走、心肺面を考慮して閾値走、下らないコース対策として坂道練習、何種類かのシューズを試し履き、そして山頂までの試走計画を立て本番を迎えます。
しかし数日前、富士登山競走はコロナウイルスの影響で2年連続の中止となってしまいます。
楽しみながらも久々に根詰めて走っていた期間中、息抜きを兼ねて向かった先が爽快な河川敷ランニングでした。
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川は癒される
昨年の春に故障が長引いた後、復調してきた夏は近所の川沿いを時計を気にせずにジョギングを重ねました。その時は自然溢れる川にとても癒されました。
あくせくとタイムを求めたり、ダッシュなどの反復練習をやらない場合、ランニングは気持ち良いものでありたいと常々思います。
五感を満たすために自然に寄り添うことはその手段の一つになりうると確信しています。
牧歌的風景の中をランニング
荒川河川敷をラン(戸田公園〜荒川河川敷〜川越)
多摩川にしようか江戸川にしようか悩みました。ただなんとなく近所の小さめの川(上の写真)ではなく、一級河川でもマンモス級の川を走りたいとこの時は思い立ちました。
何かから解放されたい欲求が強かったからか、目の前に遮るものがない開放的な場所を求めたようです。久々に行ってみたいとの欲求は荒川河川敷でした。
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朝早く戸田公園駅へ向かう
普段の休日は決して早起きはしません。昼前までうだうだ、だらだらしているのが好きなタイプです。なのに遠出ランの日だけは別です。
どんなに夜更かししても、出発予定が始発電車ならパッと起きれてしまいます。これは不思議です。
シャキッとするために、フルマラソン当日と同じようにシャワーを浴びて身体を起こします。約20キロランニングを予定してるので朝食は割としっかり目に摂りました。
電車で1時間ほど仮眠移動すると戸田公園駅へ。駅の西口から荒川を目指し10分くらいで河川敷に到着です。
今回の行程約20キロ
(戸田公園駅がスタート)
河川敷の開放感がもたらすもの
普段使いのコースが河川敷であるランナーは相当数いるかと思います。しかしそうではない私みたいなランナーは、河川敷に出た瞬間にその開放感に高揚してしまいます。
視界が開けていることはポジティブな気持ちにさせ、ストレスを解消してくれる効用があるはずです。
荒川富士見付近
こんな中を走っていると負の思考は全く起きず、積極的思考となります。過去を振り返るのではなく、視点が未来へ向かうのです。
また、ただ前だけを見据え走っていると無の境地へ誘われていきます。ふわふわと変な力が入らないリラックス状態です。
多摩川、江戸川、大井川
このブログを書き始めてからおよそ4年、マンモス級河川敷へ何箇所か訪れています。
そのどれもが同じような景色に見えますが、そういうことです。川が流れて河川敷があるだけの光景ですから当然です。
多摩川立川付近
江戸川市川付近
大井川磐田付近
どれも好天に恵まれなんとも長閑な風景が続きます。暑さも心地よく感じてしまうマジックがそこにはありました。
この景色の中で速いペースで走る気にはなりません。ポクポクと走る、が1番しっくりする表現です。
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川越方面へ荒川河川敷を遡上する際の注意
少しマニアックな指摘となります。これは荒川の川幅が広すぎるゆえの指摘となります。
注意ポイント
彩湖に未練がなければ川越方面へ向かって左側の河川敷を走るべき
ここは昨年走った時と状況が全く変わっていませんでした。向かって右側は彩湖通過後に護岸・河川敷工事中で川沿いを走れず迂回を余儀なくされます。
彩湖を通過後に昨年の工事を思い出し、川越に向かって左岸(西側)の河川敷へ渡りたかったのですが、上の写真のように川幅が実際の川の何倍にもなっています。
写真右下に写るのが彩湖で通過後に★地点から橋を渡って左岸に向かいたかったのですが、不幸にも河川敷コースが橋の下を通っています。そこで橋を渡ろうとすると▲地点の遠く離れた橋のたもとまで行かなければなりません。
スマホの地図を確認すると、川幅が広い状態がしばらく続き河川敷は橋の下を通過です。
そこで打開策として、あらかじめ彩湖直前の国道17号線笹目橋を渡り、荒川西側を走れば川越まで河川敷をずっと走れます。
※地図は全て「キョリ測」から
これからも走ってみたい場所に赴く
その後気温がぐんぐん上昇、太陽照りつける中走り切って小江戸・川越へ到着しました。手首にはガーミン跡がくっきりと白く残りました。
汗は川越湯遊ランドで流し帰宅の途へ。
心地よい場所を求めたロング走はそれが河川敷だったり、山でのトレランだったり、ゴールが温泉やうな重だったりします。
距離が長くても疲れたと言う感覚は希薄なのだから不思議なものです。1日かけて趣味を謳歌する、お金はかかってませんが何とも贅沢な時間です。
川越・時の鐘