青島太平洋マラソン、メイン会場

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マラソン大会

青島太平洋マラソン|酸いも甘いもフルマラソン

2021年12月15日

2021年12月12日青島太平洋マラソンの開催日、コロナ禍を抜けてこれが実に1年10カ月ぶりのフルマラソンとなりました。

スタート前行われた大会セレモニーにて、全ランナーからボランティアや大会関係者へ向けて、ランナーからの拍手で感謝の気持ちを送ります。そこで気持ちが高ぶり、雲のない青い空を見上げて目頭が熱くなりました。

 

雪ん子
リアルはやはり格別

 

コロナ禍以降初のフルマラソンのゴールでは、きっと以前のものとは違うと思って練習に励んできました。42kmをどんなタイムで走ろうともきっと感極まるはずと・・・

しかし現実はさにあらず感動はnothing、厳しくも攣った脚を無理やり動かしてゴールに辿り着きました。

 

スタート時 9℃

ゴール時 20℃

 


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青太の運営について

青太マラソンの仮説トイレ

 

まずは開催の英断に拍手

今思えば募集開始の時点では、コロナウイルス 感染拡大が続き開催自体不透明な状況でした。

多くの大会がこの時点で中止またはオンラインマラソンに変更する中、運営側がギリギリまで待った選択は間違いではありませんでした。

コロナ禍にあって主催者のこの開催という英断に、1ランナーとしてとにかく感謝で一杯となりました。

青島太平洋マラソンへ参加、早朝会場へ向かう

コロナ禍を抜け1年10ヶ月ぶりの朝日
木花駅から会場へ

 

青太のコース

公式HPにて2019年のコース紹介を、YouTubeで予習した時から薄ら感じていました。

 

青太のコース、湘南国際っぽい
雪ん子

 

このイメージは実際に走った身として、ほぼ当たっていたと言えます。ゴール付近を1度通り過ぎ、折り返して同じ道を往復してくるコースです。

 

サンマリンスタジアム→宮崎市繁華街→宮崎神宮→宮崎市繁華街→サンマリンスタジアム→青島→サンマリンスタジアム

 

フラット箇所が大部分を占め、川を渡る橋が3か所(往復で6回通過)に加えて長い上り下りが1か所、キツい傾斜はなしというコース形態です。

それでいてトロピカルな南国リゾート感が随所で溢れたロケーションは最高と言えます。

青太マラソン

翌日は観光で青島へ

 

1度ゴール会場を横目で見ながら5キロ先の青島を折り返してくるコースは、気持ちが折れないようにしないといけません。江ノ島と海がそこにあるロケーションが湘南国際マラソンと非常によく似ています。

スタート直後はスタジアム外周の走路が狭くて渋滞必至な点、復路で市街地を抜けた後、カーブにカント(傾斜)がついていて普通に走ると体が斜めになり走りづらい箇所が気になりました。

(そこは最上段を走れば身体を水平に保てます)

それでも例年通りの平均的な天候なら、平坦な部類のコースですから記録が狙える大会と言えます。

青太のトロピカルロード

トロピカルロード

 

宮崎駅周辺から会場までのアクセスが悪い

多くの参加者が指摘していて私も感じたことが、会場までの公共交通機関の便の悪さです。

早朝宮崎駅発の臨時列車が2両編成、これには驚きを隠せませんでした。始発ですでにキャパ一オーバー、ですから先の駅や停留所(バスの場合)から乗車できないトラブルが多発しました。

そして臨時駐車場からはあるのに、宮崎駅からはシャトルバスがない点も問題です。青太は1万人規模の大会としては、他大会と比べて輸送力が圧倒的に貧弱です。これは有料でもいいので、宮崎駅または空港起点のシャトルバスを充実すべきかと思います。

 

雪ん子
はが路ふれあいマラソンは、シャトルバスがひっきりなしだったなぁ

 

レース後もそうです。車利用ではない多くのランナーは、帰路に着くために宮崎(南宮崎)駅か空港を目指します。

最寄りは無人駅でホームが短く、車両の増両は無理だとわかりました。ですから増便しかありません。電車利用のランナーに対してJRとの協力体制が今後の課題となります。

日南戦は一両編成の電車

会場最寄の日南線は1か2両編成

 

12月なのにとにかく暑かった

この日暑くなることは予報からわかってはいました。しかし実際に燦々と照りつける太陽とぐんぐん上がる気温、そして次第に強くなる向かい風により、距離を踏むごとにいつも以上に疲弊していきました。

RUNNETのこんな書き込みがありました。

 

近年は毎回参加していますが、今年は気温が高くて向かい風も強く、例年にない悪コンディション

 

雪ん子
ナゼなんだ、フルに限って悪コンディションが多い

 

レース前も最中も取れる脚攣り対策はできる限り全て施しました。

当週はウォーターローディング、レースでは給水を全部取り、補給は小まめにミネラル分を摂取しました。それでも残り3キロから本格的に攣ってまともに走れませんでした。

ただ不思議なことに攣っていて苦悶の表情でも、苦痛というよりなぜか楽しいという感情が湧いてきました。

淡々とパスして来たランナーに一転して次々と追い抜かれ、以前なら情けない気持ちで居た堪れない感情が湧いてきたはずです。

でも今回は対策とってこれですから、もはや不可抗力としか思えず吹っ切れました。

 

これもマラソンの醍醐味
雪ん子

 

とにかく約2年ぶりが全てを寛容に変えてしまいます。

補給食で脚攣り対策

包みの中身は塩熱サプリ
5,15,25,35キロで補給

 

ボランティア高校生がハツラツ

この大会の大きな特徴として、地元高校生ボランティアが運営に大きく関わっていることです。

大会パンフを眺めていると高校生の多さに驚き、「これは学校ぐるみで半ば強制だな」と思ったものです。

しかし大会当日に嫌な素ぶりは一切見せない若人たち、他県に負けじ劣らず応援自体が素晴しく元気で初々しく、若いエネルギーがビンビンに伝播してきます。

そして何より献身的な働きに魅せられました。

青島太平洋マラソンのレース後に計測タグを外す高校生ボランティア

どの持ち場でもテキパキと働く高校生達

 

知事が走る

以前愛媛マラソンでもこう言いました。「知事が走るマラソンには間違いがない」と。

宮崎県知事はスタート前セレモニーにて、「私も走ります。午後から仕事があるので県庁までですが・・」にて大いに笑いを誘っていました。

その話の中で「走って現場を見て来ます」とのコメントに感心しました。お役所のトップが皆このような取り組み姿勢なら、きっと日本はもっと良い方向に変わっていくはずです。

宮崎駅前のポスト

宮崎駅前のポストは日向夏

 

口コミ、良いとこ

・コロナの状況下での開催、本当に感謝

・2年ぶりの開催で皆んなテンションがアゲアゲ

・多くの関係者に支えられ愛されている大会

・オンラインマラソンではなく開催してくれたことに感謝

・勇気を持って開催を決断した大会関係者に感謝

・高校生ボランティアに感無量

・会場内の動線がわかりやすい

・大通りのランパスが見事

RUNNET大会レポ・2021年12月15日現在

青島太平洋マラソン、ボランティアの献身が身に沁みる

高校生ボランティアよ、ありがとう

 

口コミ、悪いとこ

・給水に蓋はいらないのでは?

・ゴール後の参加賞が水のペットボトル、メロンパン、タオルというのは寂しいかと

・1回目の給水が6キロ過ぎでは遅いのでは

・スタート前整列ではやっぱり割り込みがいる

・バス移動がすし詰め状態、コロナ禍を考慮して増便を願う

・大幅に上がった参加料が参加賞に反映されていない

・バスは宮崎駅から乗らないと満車で途中から乗れない

・メダル欲しかったなー

・県庁前の道路は段差あって危険

・レース後半に給水所が少ない

・給水後のゴミ箱の位置はもっと後ろに設置すべき

RUNNET大会レポ・2021年12月15日現在

レース後は暑さでぐったり

暑さでぐったりなランナー

 

いや〜また参加したい度

金沢マラソンの大会レポ同様に宮崎でも感謝の言葉を多数聞けました。

長らく待ち望んだリアルマラソンだけに込み上げるものが多く、開催に尽力して下さった全ての方達に感謝の念を抱かずにはいられません。

一方で1万人規模の大会としては今まで参加した他大会と比べて、会場への交通アクセスの悪さが際立っていたことが残念な点でした。ただそれは久々の大会ですから目をつぶりましょう。良識ある運営なら必ず2022年は改善してくるはずです。

またレースコンディションでは終盤次第に強くなる風と、気温上昇により脚を攣って立ち止まるランナーが多発しました。私自身も攣って脚が硬直してしまい、もうどうすることもできませんでした。

そんな悪化の一途を辿るコンディションの中であっても、どこまでも続くパームツリーの下、1年10ヶ月ぶりの喜びを噛み締めながら走れたことは一生に残る思い出となりました。

遠征マラソンを趣味とする者として宮崎は、観光する場所が多いうえに食が多彩で美味、ここは「その土地らしさ」を十二分に堪能できる所と最後に申し添えておきます。

 


(5段階評価)

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