愛媛マラソン後は道後温泉へ

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マラソン大会

愛媛マラソン|おもてなし&お接待、そして声援がとにかく凄い

2019年2月18日

さあ来期はどこのフルマラソンを走ろうかと思案する時期は、だいたい前年の夏〜秋頃となるのが常です。

私の場合はRUNNETの評価が高くて未踏の都道府県が条件、それは意外とあっさり見つかりました。そう愛媛マラソンです。

大会要項を読むとサブ3.5以上でアスリート枠があるじゃありませんか。抽選という0次関門がなく難なく出場でき、早々と目標を定められるメリットは大きいもので参加への決意はあっさり固まりました。

こうして私の愛媛マラソンは早々と、まだまだ暑い前年夏に決定しました。


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愛媛マラソンの魅力とはズバリ

愛媛マラソンの魅力を率直に一言で現すと、『沿道の声援がスゴイ』ことではないでしょうか。

もちろんどの大会ででも温かい声援は多いのですが、愛媛は他とは何かが違います。そう声が大きいのです。しかも走っている間中ずーとです。

市街地を抜け山間部へ向かうと、大抵の大会は声援が途切れがちになります。でも愛媛は辺りに民家がないのになぜか声援が途切れないのです。

沿道の応援者数なら東京マラソンの方が多いことに異論はないのですが、応援の声量では愛媛に軍配が上がります。

スタートセレモニーで市長さんの挨拶での一言、

 

ブームから文化になりました

 

正にその通りで単なるマラソンブームに留まるのではなく、愛媛マラソンは運営サイド、ランナー、応援者の全ての力が高次元で融合することにより深く根付いた文化となりました。

松山城

 

愛媛マラソンの運営

会場

愛媛マラソンは松山城の眼下に広がる城山公園をメイン会場に、その広い敷地を目一杯使用しています。

大きな会場1箇所に集約させ立看板や会場図を多く設置しているので、見渡せば大まかにどこに何があるのか把握できるところに好感が持てます。

1万人規模の都市型マラソン大会において、こんな広大な会場なのにスタート前にこれほど混雑を感じさせない大会はありませんでした。

愛媛マラソンメイン会場

 

スタート会場へのアクセス(ホテル宿泊者向け)

市内の宿泊ホテルはメイン会場周辺の繁華街に集中しており、アクセス面で当日に徒歩で会場まで行ける利便性は評価できます。

そういった環境なのでやはりと言うか、宿泊場所確保の競争率が当然高いのがネックとなり、かなり早めの予約が必要となります。

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ハズレがない

今までも何回かあったのですが、知事や市長が実際にマラソンに挑戦する大会にハズレはありません

これは都市伝説ではありません。行政のトップが身をもって現場を体験することで、何らかのトップダウンが発動するのですから当然といえば当然です。

他分野でも同様に机上の計算ではなく、行政だけではありませんが常に現場感覚を失って欲しくありません。

 

リストバンド導入

東京や大阪マラソンに似たリストバンドを導入し、本人確認が厳格化されチェックが徹底されました。

これは以前に、代理出走したランナーがレース中に倒れ搬送されたことに起因します。リストバンドの余ったヒラヒラが煩わしく、それが囚人みたくて私にとって不満となりました。

コロナ禍でリストバンド義務化がさらに徹底されていますが、これはランネットの書き込みでも賛否両論となっています。あってもなくても良いものはなくて良いと私は思います。

愛媛マラソンのリストバンド

 

エコロジーな取り組み

愛媛マラソンはエコロジーな取り組みに力を注ぎ、スタート前から「路上にゴミを捨てないで」と繰り返し注意喚起を促していました。

運営側からランナーへのお願いとしては異例ですが、現実問題としてマナーが悪いランナーが多いということです。

と言いつつも私自身がレース中にゴミ箱へのスローイングをハズすこと多数、この場をお借りてお詫び申し上げます。

 

ランナー目線

60回にもなる歴史がある大会ゆえに、幾度となくブラッシュアップを繰り返して来たことが窺える大会です。

全般的にランナー目線で運営はなされているのはもちろんのこと、エイド間隔やその内容、ゴミ箱の位置、会場の案内板、スタッフの声かけや対応は満足いくものでした。

私が接したボランティアの方々は皆感じが良く、土地柄なのかとても柔らかい人当たりと感じました。

 

スタート前セレモニー

スタートセレモニーでは、広い公園内1箇所に1万人すべてのランナーが一同に会します。こんな大会はいままで経験したことはありません。

というのは他のマンモス大会ではスタートに整列後セレモニーが始まるため、後方ブロックのランナーはゲストやスタート位置が見えず音声のみの参加が常となります。

そして知事や市長の挨拶が手短でゲストランナー紹介も短時間、ここでもおもてなしをいかんなく発揮して無駄に長くないのが合格点となります。

 

やる気が見える

スタート地点が県庁前とかは他大会でもよくあります。

しかし坊っちゃん電車 (路面電車) の運行を止めて車両を待機させ、汽笛を鳴らす乙 (いき)  な演出までする自治体はそうはありません。ここでスタート前の高揚感はMAXとなりました。

ここに官民一体 (市・町・村・企業) で盛り上げるんだ、との意気込みを強く感じ、一つ一つにやる気が感じられ大会に関わる人々の熱量がとにかく大きいんです、愛媛マラソンは。

スタート前のブロックへの整列待機だって、DJの音楽とトークで飽きさせない演出は素晴らしいの一言です。

坊っちゃん電車

 

おもてなし文化

無料をいいことにズカズカと飲食ブースへランナーが押し寄せる大会を何度も見て来ました。

しかし主催者側からお盆片手に、「どうですか?」とどんどん勧められる大会は愛媛が初めてでした。

 

ゴール後のおもてなし

・ゴール後の長い動線は、名物の中高生ハイタッチで泣ける

・充実度が最強の無料おもてなし
(ひき肉の生姜スープ、芋炊き、塩おにぎり、パン、コンソメスープ、炭火焼豚汁、お汁粉)

・「写真撮影」専門のボランティアが待機

 

フィニッシュ後のおもてなし・お接待は充実度 & 満足感が100%以上なうえに、これがまさかのおかわり自由となっているのです。これは大会当日に走った後は、ランチや夕飯までが不必要となる超特別仕様です。

他大会ではなくなり次第終了が当たり前ですが、愛媛は遅くゴールした全てのランナーにしっかり残っている点も素晴らしいおもてなしと評価できます。

四国といえばお遍路さんに対するおもてなし・お接待の県民性、これは文化として古くから営われてきました。愛媛マラソンでも反映され、ゴール後のこの接待ブースに表れています。

 

エイドが充実

エイドの充実度を測る目安に、地元の名産品の存在が大会評価の重要なファクターとなり得ます。

 

エイドで名産品

・坊っちゃん団子

・一六タルト

・山田饅頭

・ポンジュース

・果物(伊予柑、みかん)

 

このような地元の銘菓がズラリ、惜しげもなくまんまエイドに並んでいました。

当然あれあるでしょ、と期待して参加しているランナーを裏切る大会は結構あるのですが、いい意味で想像以上に裏切るのが愛媛マラソンです。

 

参加は抽選とアスリート枠

私自身はアスリート枠 (男子サブ3.5、女子サブ4) で出走したのですが、一般募集は抽選の壁が高く、地元愛媛ではなかなか出走が叶わないとの悲鳴が聞こえてきます。

いわゆるマラソンを走るためには、抽選の0次関門を突破しなくては叶いません。◯年連続落選者に出走権を与えてはどうか、との意見はここでも聞こえてきました。

真摯に取り組むランナーのために、5年に1回くらいは出走権を付与してもらいたいものです。

アスリート枠については上述のように前年8月上旬に出走確定、練習スケジュールを練ったり、宿や飛行機の手配を早期に済ますことができたることはありがたい限りです。

 

会場案内について

会場内の掲示物、案内図はそこかしこに点在していてわかりやすく、スタートラインを切るまでのタイムスケジュールに支障を来すことはありませんでした。

当たり前にスタート位置について、ノンストレスで走り出すことは結構大変なことなのです。

愛媛マラソン掲示物

 

無料券付き

「道後温泉」と「坂の上の雲ミュージアム」の無料券が同梱されています。せっかく松山まで来たのなら、万葉集にも書かれた歴史ある道後温泉は外せません。

ただしフルマラソン直後だけはおすすめできません。芋洗状態の温泉では落ち着かず入った気がしません。

ですから時間があるのなら、レース前日か翌日に向かうことをすすめます。私が向かったマラソン翌日月曜日の正午は、浴室に程よい人数でゆったり浸かることができました。

坊っちゃんからくり時計

 

スタート時間が10時

大抵の大型フルマラソン大会のスタート時間は9時がデフォルトです。

愛媛は10時スタートということで、当日現地入りのランナー、ホテルでギリギリまでゆっくり寝ていたいランナー、朝食をしっかり取って参加したいランナーにありがたい配慮となります。

一方で気温が上がるリスクを考えると、寒いうちに走り終えたいランナーにとっては不満が残ります。とは言ってもこの時期の愛媛は、気温が安定しているので1時間くらいスタートが遅いくらいでは影響は少ないと言えます。

 

今治タオル

日本の技術で作られた特産品、made in Japanの今治タオルがフィニッシャータオルです。

天童ラ・フランスマラソンも今治タオルでしたが、やっぱりふわふわしていてお風呂上がりに水滴を一気に吸い取ってくれます。タオルは消耗品ですから、こういった所で頂ける高品質のタオルはありがたい参加賞となります。

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写真撮影、これは主催者側からの要請なのか?

他大会では撮影ポイントが予め知らされたり、走ってる最中に看板等で視覚的に確認できるのですが、この愛媛マラソンではそれが見当たりませんでした。

これは運営側からの指示なのではないかと思います。

撮影ポイントと分かるとどうしてもポーズを取りたがるランナーが多いのは事実、でも撮影場所がわからないので走ってる自然な姿を撮れます。

他大会の場合レース後に写真をチェックすると、周りには大方ポーズを取るランナー達が写っています。

しかし現在掲示されているオールスポーツの写真には、私の周辺も真剣に走っている姿が写っています。これなら写真を買おうという気になるものです。

 

改善して欲しい点もいくつかあり

良い側面ばかりがある訳ではないことは、どんな分野や局面でも言えることです。

そこで参加して感じたマイナス面も述べてみたいと思います。来年以降さらに愛媛マラソンが素晴らしい大会になることを願って。

 

  1. 給水の看板表示が非常に分かりにくい
  2. 危険な前方ブロック

 

1. 看板が見えなく給水所が突如として現れる感じです。予定していた給水を1箇所見逃してしまいました。

 

2. Aブロックのランナーの走力差が大きくスタート時に危険を感じました。Aブロックはキロ当たり1分近くもペースが違うランナーが同ブロックとなり、コース幅の狭さもあって衝突や転倒などの危険リスクがとても高い状況でした。これは安全性を考慮すると、さらなるブロックの細分化の必要性を感じました。

愛媛マラソンのゴール

 

愛媛マラソンのコースの特徴

愛媛マラソン、コースと高低図公式HPより

 

沿道の豪華な応援とは対照的に、コースそのものは行って来いの往復コースで大変地味なものとなっています。強いて特徴を挙げれば、次の要点にまとめることができます。

 

・平田の坂(8キロと35キロ)

・北条地区の向かい風(往路の10~20キロ)

・路面が粗い(全般)

 

平田の坂(8キロと35キロ)

愛媛マラソンはアップダウンが多くタフな部類ですので、1キロ毎にGPS時計をチェックしているとペースにブレ (5〜10秒) が生じます。

一定のペース走を維持して走ることはフルマラソンでは大切な要素となりますが、アップダウンある愛媛はペースの乱れがストレスとなり走りが乱れる可能性があります。

 

北条地区の向かい風(往路の10~20キロ)

今年に関しては瀬戸内海からの強烈な向かい風からようやく解放されたと思った中盤以降、強い日が差し始め体感温度が上昇し暑いと感じるようになりました。

後半は皆さん脱水気味だったのではないでしょうか。実際私は30キロを過ぎた辺りから発汗が多くなり、身に付けているもの (手袋、腕ゲイター) を外し始めました。

そして残り5キロで脚を攣るか攣らないかの閾値に達し、止むなくペースを落とさざる得ませんでした。結果ベストタイムの1分落ち、なんとも歯痒い結果です。

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RUNNETのレースレポを読む限り、終盤に脚を攣ったランナーが目立って多かったようです。やはり前半の寒さとは真逆で、後半は直射日光が当たることで体温上昇が大きかったことが影響しました。

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路面が全般で粗い

最後に路面の粗さを挙げたいと思います。

地方の道路コンディションは余り良くないことが多く、これは地方行政を批判しても仕方ないのですが残念ながら事実となります。

ガタガタとしてアスフォルト表面は粗く、凸凹して走りにくい箇所が結構あり、脚へのダメージが大都市圏のマラソン大会よりも大きくなります。

愛媛マラソンの会場

 

愛媛マラソン過去の気温と風速  (追記:2023年2月)

さすがは愛媛マラソンご丁寧に過去10回分の気温、風速のデータが公式HPに記載されていました。

他大会では天候を調べたい時に気象庁HPを調べていたのですが、愛媛マラソンは自身のHPで情報公開している親切さ。こんな所もやっぱり愛媛は好感が持てます。

せっかくの情報なので10年分の詳細情報を一つにまとめてみました。

 

スタート時の気温(10:00) 15時の気温 風速(m/s)
2011.2.6 7.5 11 0.7~1.0
2012.2.5 5.5 8 0~1
2013.2.10 6 10 0.2~2
2014.2.9 7 11 1~1.7
2015.2.8 8.5 11 1.5~3.8
2016.2.12 6 8.5 0.1~1.1
20172.12 5.5 8 0.3~1.6
2018.2.4 1.5 2.5 0.5~2.7
2019.2.10 7 9 0.1~0.7
2020.2.9 6 8 1.2~1.4
平均 AV. 6.1 8.7 0.6~1.7

 

瀬戸内海の穏やかな気候が影響しているのか、ご覧の通り10回の大会を通して非常に安定した天気となっています。

この低温でもしも曇りならお膳立ては全て整います。愛媛マラソンはフルマラソンに適した気候条件が揃う可能性が高い大会と言えるでしょう。

ただ前述の通り向かい風が強い区間、アップダウンがきつい区間が愛媛マラソンには存在しますので、ここはレースプランも試されるタフなコースとなります。

 

愛媛マラソンの口コミ

RUNNETの大会レポランキングで2018年は5位、2019年ではいきなり2位にランキングされる大会ですから当然良い口コミが圧倒的多数でした。

しかし不満を抱くランナーがいたことも事実で、大会側はそういった声にも耳を傾ける必要性はありそれがブラッシュアップとなり得ます。

「文句を言う気が知れない」との大会レポがありました。しかしそれではさらなる進化は望めないのです。

不満点を理解し、改善する謙虚な姿勢は大会の満足度を上げるために必須となります。

おそらく愛媛マラソンは、長年に渡り運営者と地元が一体になり、健気にその姿勢を貫いて大会レベルをここまで昇華してきたはずです。

 

いい感じの口コミ

 

  • ゴール後、長い動線にボランティアの中高生たちがハイタッチで迎えてくれる
  • 10時スタートでホテルの朝食がゆっくりいただける
  • 沿道のずっと途切れない応援や中高生の元気なサポートには頭が下がる
  • トンネル内の学生の歌声に勇気をもらった
  • 高橋尚子さんに会えて感動
  • 私設エイドが多数、お接待はここでも
  • 私設の苺、みかんのエイドもあって助かる
  • 給水はヴァームウォーターが必ずある
  • ゴール後に足湯でのんびり
  • 近隣の住民の方、高校生ボランティアの声援なしではこの雰囲気は出ない
  • 手荷物の受取所が完璧に効率化されており、預けも受け取りも爆速
  • エイド、審判、警備の人まで声をかけてくれて、ほんとうにあったかい
  • ゴール後のおもてなし(無料飲食)は他の大会ではまずない
  • 会場のDJが面白い人で聞いていて飽きない
  • Qちゃんとハイタッチできる
  • 更衣室と貴重品預かりのセキュリティーの徹底がなされている
  • やみつきになりそう、愛媛マラソン
  • 南海テレビでの6時間特番は秀逸、市民ランナーの様子がわかって楽しい
  • 大会の趣旨と信念が伝わる非常によい大会
  • トンネル内の高校生合唱に思わず泣きそう
  • ゴール後のハイタッチで半端ない一体感を味わえる
  • 会場ブースも沢山
  • 松山城発着のコース(ラストはお城からも元気貰える)
  • 道後温泉無料券(タオルも)
  • スタッフボランティアの教育が行き届いている
  • 現役キャビンアテンダントがJALブース周辺でスープを配ってたのがツボ

愛媛マラソン会場

 

悪い感じの口コミ

 

  • 参加賞の帽子はデザインが・・
  • 完走メダルが欲しい
  • 不満点は給水ポイントが分かりにくい
  • スタート直後の道幅が狭く渋滞必須
  • エントリー受付時間と参加賞受け取り時間の最終が違う
  • 受付時に身分証明書で確認すればよく、リストバンドの装着までは過剰
  • ランナーと応援者が入り乱れ、メイン会場の出入り口が小さいため混雑
  • 給水所のテーブルが短く、何度か取り損ねた
  • リストバンドがお風呂で濡れて気持ち悪かった
  • 参加者の割にトイレが少ない
  • つまらないコース
  • ウェーブスタート方式を採用すべき
  • 会場でビールが売ってない
  • ゴミ箱が小さいく、走りながら投げると外れる
  • ゴミ箱も「最後のごみ箱」って表示があれば
  • スタート直前、先頭のブロックで県庁のトイレを利用するのはフェアではない

RUNNETの大会レポより
2019.2.16現在

愛媛マラソン、スタート前ブロック整列跡

 

ボランティアに感謝

愛媛マラソンの総合評価が高いことは、熱い想いを持つ運営トップが「おもてなし」精神でランナーをどう迎えるかを真剣に考え、毎年毎年ブラッシュアップしてきた証しだと先程も述べました。

そして運営を支えるボランティアの方々の協力があっての運営となります。あの強風の中で給水ボランティアの高校生がゴミ箱が飛ばされないよう、1人一つのゴミ箱を手で抑えていたのがとても印象的でした。

きっと誰が飲んだがわからないスポドリや補給ジェルとかをたくさん被ってベトついたはずです。嫌な顔一つ見せないボランティアにご苦労様と頭が下がる思いでした。

 

いや〜また参加したい度

昨年末の故障がようやく完治して迎えた愛媛、それでも再発を繰り返すのが肉離れという奴です。

正直言って今回の愛媛は3週間後の本命レース東京マラソンへのステップレースという位置付けでした。

しかし当日スタートブロックに整列してセレモニーを経て走り出し、すぐにそれは間違いだと気付きました。だってとにかく大会の雰囲気が心地よいのです。

ステップレースだなんて失礼極まりないと思い直し、ひとまず東京マラソンは忘れ今この愛媛を頑張ろうという気持ちになりました。

そう思わせた最大の要因は、沿道の大きな声援がスタートから途切れなく続いたことです。愛媛の県民性は優しく、その人柄に癒されました。行った先々で肌で感じたのでこれは間違いないと思います。

愛媛マラソンはマラソンと食、観光、運営、人柄と全てが高次元で融合した大会と断言します。もちろん全国の遠征ランナーに真っ先におすすめしたい大会の1つです。

山形・天童の時は「ずっとここにいたいなぁ」と思わせる何かがありました。そしてここ愛媛・松山には「また帰ってきたい」と思わせる魅力が詰まっていました。

 


 

そしてもう十分おもてなしを堪能した帰路でのことです。その締めくくりは松山空港の保安検査所入口の頭上に現れました。

愛媛マラソンの粋な計らい

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