8月11日はご存知の通り祝日・山の日、それだけにもしも山へ行くなら久々にトレランに行くつもりでした。
いまだ訪れたことない東京の百名山・雲取山を予定していたのですが、猛暑のこの日は快晴予報、どこに行くにしてもこんな機会はそうありません。
朝日が昇り始めるずっと前、真っ暗な午前3時に起床して車を西へ走らせました。
スポンサーリンク
今年も御殿場口下山道へ、目的は大砂走り
Uターンラッシュが始まったためか、早朝から予想以上に東名高速は混雑していました。予定より大きく遅れて登山道入り口駐車場へ、最後の身支度をして登山へ向かいます。
兎にも角にも私は登山に関しては素人、富士登山は晴れていることが絶対条件です。この日は風が強く寒さもあったものの常時快晴、三浦半島から相模湾、伊豆半島から駿河湾までを一望できました。
※天候はサイト「てんきとくらす」を参照
大砂走りとは
大砂走りとは簡潔に申しますと、走って下れる富士山御殿場口下山道のことです。詳しくは今回は割愛、過去記事をご覧ください。
-
富士山は爽快に走って下山|御殿場ルート大砂走り
今度の休日はどこをどう走ろうかと思案するウィークディ、ここのところ梅雨明けから続く容赦ない暑さですからロング走は敬遠したいとの結論に達します。 そう言えば砂走りは数年前に須走ルートで登山 ...
続きを見る
-
中毒性ってこのこと
8月最終の週末日曜日、土曜日に続いて特に用事もないこの日はどうしようか。 昨日のスーパー銭湯ランを走りながら、頭の中ではすでに決まってました。東京のど真ん中を走りながら気持ちはあの頂きへ。 晴天の可能 ...
続きを見る
スタート地点の看板
ゴール地点の鳥居
まずは富士登山
昨年の富士登山は1回目が富士宮口から登頂、下山は大砂走りを堪能して御殿場口へ降りました。
2回目は御殿場口から大砂走りのためだけに七合目まで登り、そこから一気に走って駐車場まで降りてきました。
そして今年も御殿場口から、富士登山競走にて関門突破できず登頂できなかったので、取り敢えず今年最後の山頂まで行って下山(砂走り)する予定としました。
御殿場口山頂
富士山登山道において最も長い(約10Km)のが御殿場口ルートです。
今年富士山へはこれで5回目(山頂へ3回、五合目まで2回)となり、登るたびに身体が馴れて楽になっていたのですが、今回は登山道入口からほぼノンストップで登ってきたためか心臓バクバクです。
山頂手前で大きくペース後退となり、これではやはりまだまだ実力不足。来年富士登山競走の試走は、スタート地点の富士吉田市役所から、ゴールの山頂まで止まらず通しで試走をせねばと思わせます。
-
富士登山競走|市役所から山頂まで本番想定の通しでコース試走
富士登山競走まで残り3週間の週、夏の30キロペース走を無事に走り切りちょびっと自信を持てた地固めから、いよいよ満を持して富士山へ試走に向かいました。 昨年はスタートから五合目、そして五合目から山頂まで ...
続きを見る
山頂で少し休んでからお鉢を巡って、2週間前到着できなかった吉田口山頂へ行ってみようと思い立ったのですが、それはまた来年の登山競走までお楽しみはとっておこうと改めます。
絶景に見惚れながらカロリーメイトを1袋食べ水分補給、バックパックからペットボトルを取り出しソフトフラスクを再び満水として下山し始めました。
いざ走らん
思い起こせば2018-2019シーズン以降、ハーフやフルマラソン大会においてベストタイム更新は未達となっています。
コロナ禍以降いくつかの大会へ参加、故障明けやレース中の足攣りがあったとは言え実力不足でベスト更新には至りませんでした。先日ここ富士山では人生初のDNFだって経験しています。
ここ大砂走りは1年に1回のタイムアタック挑戦、自分自身を奮い立たせPB狙いでスタート地点の大砂走り看板前に立ちました。
PB達成
これから下る走路が見える
下界に見える駐車場まで6キロ弱を一気に下って行く大砂走りは、1年ぶりとなりますが下り坂に身を委ねるとすぐにコツを思い出しました。
天気が良くて視界良好、下山者が少なくてとにかく気持ち良いの一言です。わたし絶対に笑顔で下っていたはずです。
途中2回スパッツが外れて直すロスがあったものの、絶対に昨年を上回るタイムを出すとの意気込みです。恥ずかしいほど猛烈な砂煙を上げながらゴールの鳥居を目指しました。
結果29分02秒でゴール、見事に9分近くPBを更新して大満足の大砂走りとなりました。
【大砂走り走破タイム】
年 | タイム |
2021年 | 37分57秒 |
2022年 | 29分02秒 |
砂だらけ(真っ黒)になる覚悟で
この写真より現物はもっと酷い
必死に脚を回転させ火山灰を舞い上げて降りてきた結果、見事なまでの大人の泥遊びが完成しました。
太腿から靴下の中まで真っ黒になるので、このまま車やバスに乗り込む訳にはいきません。
あらかじめ水とタオルを用意しておいたので、せめてコンビニに入れるくらい脚全体を拭って帰宅の途に着きました。
富士山は厳しくもあり楽しくもある
登山&下山という普段のランニングとは違った環境下に身を置いたためか、後日とにかく筋肉痛が酷いものでした。おそらく下りの大砂走りでハッスルし過ぎた結果、脚前面の筋肉を酷使した模様です。
富士山は決して甘くはない山ですが、登りは肉体的に辛いけど下山は脚の置き場を瞬時に考えながらテンポ良く進むことで、とってもスリリングで楽しい体験となります。
実は今回はいつもと違って起床した時、「やっぱり江ノ島ランニングでも良くね」って疲れ気味なのかひよったのですが、迷った末に断行した結果はやっぱり後悔ではありませんでした。
決意して山頂まで行った結果、過去に何度も江ノ島から見えた富士山ではなく、富士山から1回も見えたことがない江ノ島が見れたのです。
この景色を富士山から拝めただけで、早起きしてわざわざ走りに行った甲斐があったというものです。
相模湾に浮かぶ江ノ島