おかやまマラソンのコース

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ひとり言

フルマラソンへの不安は、フルマラソン最終盤に飛んでった

2022年11月28日

 

「走った距離は裏切らない」

「マラソンにまぐれはない」

 

これはランナー界隈では使い古された言葉ですが、私自身よい意味でもわるい意味でも幾度となく実体験してきました。

春の屈辱感夏の悲壮感を存分に味わった後、9月からはそれなりに走り込みをしてきて準備万端なのですが、やはり約8ヶ月ぶりのフルマラソンは期待よりも不安の方が大きいものでした。

今シーズン1発目のフルマラソンですからロング走練習の意味合いを含み、設定ペースはある程度は想定していたのですが、そんなものは走り始めたらコンディション変化であっさり覆されることも経験から承知しています。

そんな中でも今回おかやまマラソンにおいて、自分なりに想像以上に上手く走れた良き思い出として、そして毎回失敗ばかりではないという備忘録として遺しておきたいと思い今回の記事としました。


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あの日から8ヶ月間続けてきたこと

ランナーズフルマラソンチャレンジin荒川河川敷

時は2022年3月、昨シーズン最終戦にて身も心もズタボロ状態でゴールしたあのフルマラソンチャレンジ、その後はもう一度ゼロベースで自身を見つめ直すところから全ては始まりました。

そうして着手したことがスピード感に欠けるフォームを前傾のダイナミックフォームに改変、また自己流の筋トレ・ストレッチをプロ(ランナーズ+inチーム)から体系的に学び実践してきました。

8ヶ月間地道に筋トレで鍛え、そこをベースにランニングフォームを染み込ませて、フルマラソンや富士登山に耐えられる体作りを心掛けてきました。

車で例えるならプラットフォームや足回り、電気系統のフルモデルチェンジをランニングにて行なってきました。

おかやまマラソンEXPO会場にてしまじろうカー

 

おかやまマラソンを走るにあたり決めていたこと

今回のフルマラソンに挑むにあたり最初から決めていたことがあります。「今日は絶対に歩かない」というルールを自分自身に課しました。

終盤足攣りを発症したとしても意識的にペースを大きく落として対応、たとえ歩くくらいにスピードが落ちたとしても絶対に走り切ると誓いました。

 

雪ん子
そうすることで3月のリベンジを果たす

 

いや、そうは言っても嘘はつけません。実は一瞬だけ歩きました。

おかやまマラソン名物のエイドにて、吉備団子の包装が剥けなくて「最後のゴミ箱」で立ち止まりモグモグタイムしました。

おかやまマラソンのゴール

 

レース中恐ろしいほど冷静だった

春以降やってきたことが結果として現れる自信はなかったのですが、小さいことを積み重ねてきた自負だけはありました。

土砂降りの雨という天候からフルマラソンにとっては悪コンディションですが、気温高めのシャワーランと思えばむしろ走りやすい状況です。

さぁ今日はどう走ろうか、とスタート前にプランをいくつか考えても解答には至りませんでした。

 

ならば走り出してから考えよう、ペースはどの辺か?
雪ん子

 

そうやってスタートしたのですが、予想だにしない序盤の13キロ付近、早くも苦しくて想定ペースを維持できなくなります。

まだ残りがあと約30キロもある絶望感に襲われたのですが、そこで冷静に今出来る対応策を考えた結果、フォームに焦点を移して走ることを決断しました。

 

雪ん子
改善したフォームでどこまでいけるか試す時

 

どこでペースが落ちてくるか想像もつきませんが、落ちてきてもそれは当たり前に落ちたと考え、焦らずにとにかくゴールまで粘ると決めました。

ここで落ちたペースを気にして無理矢理上げて失速するのが今までのマラソン、今はどこまで落ちてどこで持ち堪えられるのかを探りながらの大人の走りができます。

具体的にはキロ4:40を切るペースは今日無理、よってベスト狙いは序盤で諦めて中盤まではキロ4:40〜4:50の心地良いペースで推移しました。

 

ハーフの時点でこの余力なら、3時間20分カットいけるかも
雪ん子

 

そんな楽観視も久々にあったのですが、いやいやこのペースもいずれ垂れるだろうと冷静に予測。

予測は当たりさらに落ちていきキロ5分を見ない所でようやくペースは落ち着き、25キロ付近からはフォームを意識してこのペースを維持することだけに注力して走りました。

このまま最後まで攣らずに走り切れるのか、また3月みたく途方もない疲労感と足攣りの連打と戦わなくてはならないのか、終盤まですっと不安はつきまとっていました。

おかやまマラソン

 

最終盤まで粘れて走れた

直近のレースでは失速や脚攣りを発症、携帯しているだけで使用機会がなかったメイタンを37キロ手前で投入、やはりカフェイン200mgの注入効果は絶大でした。

アドレナリンが出まくりで視界が開け、久々にフルマラソン終盤にテンションがバグりました。

カッと来るコレが効いたのかそれともモルテンが効いたのか、積み重ねてきたトレーニング効果と相まって、フルマラソン最終盤まで脚が動いたことが今回の収穫です。

それを足攣り症状が顕著になる41キロ付近まで維持できたのですから、レース内容としては十分合格点だと思っています。

最終盤にキロ5分を超えないタイムで走ることができ、サブ3.5達成ゾーンにいれば37キロ以降は落ちてくるランナーを次々と交わしていけます。

 

雪ん子
最後まで潰れなかったご褒美タイム

おかやまマラソン、有森裕子像

 

 

そしてフルマラソンは続く

30キロで飲む予定だったコムレケアを入れたはずのポケットを間違え、完全に落としてしまったと勘違いするところは私らしくご愛嬌です。

この時点で足攣りは折り込み済みだったのですが、本当にラスト1キロ付近からスネ付近の筋肉に力が入らなくなり、競技場に入る前から残り500mはやはり脚攣り状態になりヨチヨチとゴールに辿り着きました。

しかし終わってみれば満身創痍で走った今年の東京マラソンより走破タイムが速かったというオチ付きです。

冒頭の「走った距離は裏切らない」「マラソンにまぐれはない」を体現でき、スタートしてからずっと抱いていた不安は何処へやら。

これから2月末の本命レース大阪マラソンへ向けて、4月からの取り組みは間違いではなかったことが証明されたことは次への大いなる自信となりました。

このまま怪我をせず(これが難題なのは知ってます)にベストタイム更新を目指す鍛錬時期に本格突入しました。

フルマラソンで履くテンポネクスト

 

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