頂上コースへ向けた坂道練を繰り返し続けていた先日、上り切った坂のてっぺんで唐突に思ったのです。
ところで当日はどんな格好で走ればいいんだろう?
※追記:2023年富士登山競走の後に最新版に改定
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先人達から学ぶ
大会HPを隈なく見渡すとメニュー欄に「ギャラリー」なる項目を見つけました。そこには過去の山頂コースで繰り広げられた光景が写真掲載されています。
写真をピンチアウトで拡大して凝視していきます。そこで諸先輩方の身なりを細かくチェックし、身に付けているアイテムをピックアップしました。
それに加えて諸先輩方のブログも同様に参考とし、以下に装備品をまとめてみました。
装備各種
ランパン・ランシャツ
基本的に山頂コースであっても普段のマラソン大会と変わりない格好です。
HP上の写真とブログで装備品を紹介しているものを見ても、ほぼ全てのランナーが夏仕様で富士山に挑んでいます。
中には男女を問わずタンクトップ or 肩が出ているノースリーブの方もいます。それだけ競技中は暑いということでしょう。
追記:2022年、2023年は共に高温で開催されました。ほとんどのランナーがノースリーブで参加していた点を強調しておきます。両大会共にスタート時は25℃付近でした。
シューズ
ランニングシューズかトレランシューズでOKです。
普段から履き慣れたスピードが出やすいシューズ選択がベストです。ロードの馬返しまでは飛ばすべきが富士登山競走の鉄則となっています。
ただ私がズームフライで五合目コースを走った時は、湿った山道で結構滑ったのでこのシューズはヤメておきます。
下山時にシューズを傷めるので、使い古したシューズを履く傾向が見られたことも付け加えておきます。
2023年は悩んだ末に厚底トレランシューズを選択
ウエストポーチ
ウェストポーチが多数派で、これは多くのランナーが身に付けている共通アイテムでした。
ボトルホルダー付きを装備しているランナーが散見されたのは、五合目を越えると給水所が少なく自分のペースで補給したいからです。
脚攣りを抑えるために電解質系の飲料を携帯するのにはもってこい、ボトルが揺れにくくしっかりホールドされるものを選ぶべきです。
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帽子
HP上の過去大会の写真ではサンバイザーやバンダナを身に付けているランナーを見かけます。
しかし今大会から山頂コース出走者はヘルメット着用が義務付けられました。大会側が用意するものは、軽量なヘルメットに帽子を被せるタイプです。
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個人的な感想としては最近は富士登山競走に限らず、マラソン大会で帽子を被るランナーが減ったと思えます。
サングラス
富士山は独立峰なので遮るものがなく、高度が上がると強烈な日差しに全身がさらされます。よって紫外線から目を保護する意味でも帽子と共にサングラスは必携アイテムとなります。
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ただしサングラスにも不得手な方はいます。無理して多少でも視界を遮るアイテムをかける必要性はないと思います。
ランニングウォッチ
マラソン大会では当たり前の装備品ですが、他大会では忘れてもこの富士登山競走では忘れてしまうと The End となります。なぜならこの大会は明確な関門制限があるので時計を忘れるわけにはいかないのです。
3時間台で登頂を果たす上級ランナーならいざしらず、一般ランナーなら途中どんなトラブルがあるか分かりません。
私のようなCブロックランナーは各関門時間との戦いとなります。そうです、時間に追われながら登らなくてはならないのです。
関門突破すればこの風景
2022年試走時
脚ゲイター
脚にゲイターを装着しているランナーもいました。極限まで脚を酷使するレースですから、疲労軽減効果が謳われるゲイターを装着する利があります。
でもなぜか腕ゲイターは付けているランナーが少なかったです。
ちなみに私は極度の暑がりなので、少しでも体温を上げる要素を排除したく装着予定はありません。
バックパック
小容量のバックパックを背負って山頂コースに挑戦する方がいます。中にはトレラン大会で見かけるような、胸ポケに2本ボトルを挿したランナーの写真がありました。※
きっと山頂到着時の防寒用ウインドブレーカー (シャカシャカ) が入ってると思われます。ウエストポーチだけでは携行品が収まらない容量のランナー向けです。
2023年大会ではバックパックを利用
インナー
ランパン・ランTと夏仕様で十分ですが、Tシャツの下に体温低下を防ぐインナーを着るランナーが多かったです。
これは2択でfinetrackのドライレイヤーかMILLETのドライナミックメッシュになります。
頂上が近づくにつれ気温が下がっていきます。これを着ていれば汗で濡れても必要以上に体温が奪われません。
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持ち物各種
現金
山では電子マネーは使えませんから現金を用意します。
完走後の飲食を考慮しても2000円あれば十分です。ただトイレが300円なのでお札だけではなく小銭の準備を忘れずに。
絆創膏
岩場が多いので擦り傷を負う可能性があります。肌の露出が多いことも怪我を負うリスクを高めています。
ちょっとした出血を気にしたくなければ2枚くらい忍ばせておけば十分でしょう。
ネッグクーラー
寒ければネックウォーマーへ、暑ければ給水所で濡らしてネッククーラーとなります。
暑さの中でのランは火照った体の深部体温をさげるための冷却が効果的です。
空の補給用ボトル
中身が入っていないものを用意し、五合目の給水所で水を補給します。ペットボトルでもいいのですが、おすすめはソフトフラスクです。
中身にはメダリストなどをあらかじめ入れておけば五合目までは身軽で走れます。このためのウエストポーチやバックパック装備なのです。
夏ランのお供に
手袋
前半は暑いですから使用することはありません。これは八合目のガレ場で威力を発揮します。
両手足の四足歩行で進むのがデフォルトです。前進するのに両腕の力が加わるので、疲労し切った脚を休ませることができる区間ですから登山競争の中でも重要な区間で使用します。
この時のために腕の筋トレも常時しておいて損はありません。
スマホ
せっかくの富士登山、素晴らしい絶景を写真に残したくなります。写真を撮る際はコースからさっと外れ、他のランナーの邪魔にならないよう配慮します。
ただし重量化しているスマホですから、とにかく軽量で挑みたいランナーには無用の長物でしょう。
塩熱サプリ
もはや説明の必要がないランナー御用達ウェポンです。
携帯しているだけでプラシーボ効果で脚攣りにならない気さえしてきます。
補給ジェル
数量は個人差があると思いますが、登山には大量発汗が伴うので必要なだけ用意しておきます。
五合目までは給食が充実しているので、それ以降のために3、4個携帯すれば足りるのではないでしょうか。
八合目〜九合目ではフルマラソンの終盤然り、カフェイン多めのジェルを投入する予定です。
ポンチョ
ゴール後の身体の冷え対策として携帯します。
またレース途中で寒さを感じたら被る程度ですが、体感上あるとないとでは大違いとなります。
かさばるものではないものですから、シャカシャカかポンチョのどちらかを携帯しておけば良いでしょう。
マスク
コロナ事情では装着の必要があったのですが今は不要。ただ元々下山時の砂走り対策としてマスクは必要でした。
乾燥による砂の舞い上がりが酷いのでマスク着用、ゴール後は五合目まで一気に駆け降りてしまいましょう。
まとめ
歩いての富士山登頂はあるものの、富士登山競走・山頂コースは初めての経験となります。
歩き登山時は結構な無理をして弾丸日帰りツアーでした。しかし山頂コースというかこの大会自体が弾丸レースそのものです。
走ってからの早歩き、四足歩行と酸欠との戦いですからその何倍もキツいことは百も承知です。
装備品は出来れば試走を通して吟味、後悔のない大会当日を迎えることを願っております。
近所から、近そうで遠い山頂を望む