昨年末12月の話となりますが、その時点の月間走行距離が281km、暑さも和らぎ本格的にシーズンに取り組み始めた10月から継続して300kmに達していました。
残り19kmで大晦日まで残り2日、こんな場合どうしますか?
休足日を設けながらとはいえ月間300km、量より質との意見も承知ですが、記録更新や走力UPを目指すなら個人的にはこの位は冬期間は必要だと思っています。
大晦日は走れない日と決まっていたので、何とか12月30日で片付けてしまいたいところです。
そこで帰省ついでにぶっ込みを決断した結果、東京・多摩湖から蔵のまち・喜多方に場所を移して2024年走り納めとして走ってきました。

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真冬の蔵のまち、ラーメンのまち喜多方にて雪上ランニングからの温泉
やれレースペース走、閾値走だのインターバル走だと渦巻くシーズン真っ只中のマラソン界隈、こんな時期だからこそ味変としてちょっとした旅ラン (距離稼ぎ) を決行してきました。
喜多方に決めた理由は、以下の旅要素を満たしたからに他なりません。
- 雪上を走りたい
- 観光地を走りたい
- 温泉で〆たい
雪上を走りたい
道の駅・喜多の郷
早朝4時過ぎに自宅を出発、極力穏やかな運転で午前9時には道の駅「喜多の郷」に到着しました。東北道を降りた白河辺りからはずっと雪道でした。
ネットで調べると残念ながら喜多方中心街にランステ機能を持った施設 (昔ながらの銭湯やスーパー銭湯) らしきものは見つかりません。
よって何度か利用したことがある郊外の道の駅「喜多の郷」、ここに温泉施設「蔵の湯」が併設されているのでここをベースキャンプとしました。
ここを起点に喜多方駅まで走って戻ってくるコースを「キョリ測」にて作成、うまい具合に距離調節して約20kmのコースを即席で作りました。
運転にしてもランニングにしても、雪でテンションが上がってくるこの性分、なんて子供なんだろうと雪を前にしていつも思います。きっとこれは幼き日、新潟で育った記憶が奥底に染み込んでいるからなのでしょう。
奥に会津磐梯山
観光地を走りたい

道の駅から颯爽と走り始めたものの早速難題が降りかかります。
除雪車が掻いた雪が歩道を埋め尽くし車道しか走れない状況です。しょうがなく路肩と思しき部分を走って市街に向かいます。
交通量多めで圧雪道路の路肩を走るのは結構なストレスですが、普段のランとは一線を画すシチュエーションに朝からとにかく興奮気味でした。
蔵のまち喜多方
正に蔵の町そのものです。歴史風情ある通りを、東京よりも遥かに多い白息を吐きながら走ります。普段目線を動かさないフォームを意識するのですが、喜多方では解放。キョロキョロと蔵の町を堪能しました。
上のリンク先を手本に二つの蔵通りを走ったのですが、駅中心部は積雪が少なめで歩道には雪がなくそこそこ飛ばせました。
雪上でもGoodなASICS Trabuco Max2
積雪が見込まれていたので今回持参したのは、暖かい時期にお世話になっているASICS Trabuco Max2です。
弊ブログにて何度か紹介したのですが、トレランでは最強グリップ、そして雪上でも変わらず雪を掴んで快適でした。ただしブラックアイスバーンではさすがに滑ったことを付け加えておきます。
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年末のこんな寒い中で観光地喜多方にはランナーなんていないだろう、って思って走っていたら正面からキロ4ペースの若きランナーとすれ違いました。
すれ違いざまに互いに軽く会釈、「こんなに寒いのにお互いよく走るよね」って彼も思ったはずです。
SLが走る磐越西線・喜多方駅
温泉で〆たい
ゴール地点、蔵の湯
汗冷えと濡れた衣類のせいで冷え切った身体を、ゴール後は待ってましたの温泉で一気に温めました。
ここの泉質は滑りがあることが特徴で、湯船は少ないものの内湯が広いので半身浴でのんびりできます。
入浴後はグルメに惹かれるものの我慢、しばし休憩スペースで仮眠して例の場所を目指しました。
運転と19kmランからのちょっとの仮眠
番外編:ラーメンリベンジ
実は距離合わせのランニングと言いつつ、向かった坂内食堂が2年前のリベンジを兼ねています。
この日お店が開いていることはしっかり確認済み、名物の肉そば (いわゆるチャーシュー麺) という人参があったからこそ寒い中でも走れました。
個人的に好きな喜多方ラーメン店は、坂内食堂・くるくる軒・はせ川です。坂内以外の二つは十数年前は列はできない店でしたが、今では並ばないと食べられない人気店となっています。

お店に到着すると長蛇の列に度肝を抜かれました。年末にこの行列とは恐るべし喜多方ラーメン、さすがに1時間待ちを覚悟しました。
前後の会話から観光か帰省がてら来店している様子で、結局80分待ちの末に芸能人の色紙が多く貼られた席にてお宝にありつけました。
3時半起床から何も食べずに運転からの19kmラン、そして温泉に入って長時間並んだラーメンがマズいわけがありません。
美味
《坂内食堂本店》
雪が好きなんだ
報道で知っていたので念の為熊鈴を持参
往路では圧雪されて走りやすかった路肩部分は、2時間のランニング終盤には溶けてベチャベチャになり大きな水溜り状態でした。
歩道が通れないことは上述の通り、当然車道に出るわけにもいかず追い抜いて行く車の跳ね上げや、自分で蹴り上げる雪解け水で身に付けているもの全てがびしょ濡れとなり寒さ倍増。
終盤、歩道は走れず路肩は水浸し
ふわふわとした雪上ランニングは非日常ではしゃぎ高揚する反面、ゴール後の後始末には難点があるものです。
とはいえ今回の趣旨は雪上ランニングによる距離稼ぎ (&ラーメン) でしたから、終始時計は見ずにペースは無視のランニングとしました。目的を達成してそれ相応に満足して年末を迎えることができました。
本質はゆるジョグ好きであると自認しています。キロ4分台でポイント練をこなしてはいますが、呼吸が上がることない雪上ランがとても快適に感じたからこれは間違いありません。
記録重視から遠ざかる日は近いかもしれません。
奥に飯豊連峰