後ろに振り返りながら覗くと、ふくらはぎの血管が見た目嫌な感じにボコッと浮き出ています。
あれ?動脈瘤って血管が詰まるんじゃなかったっけ?、と直ぐに頭の中でにある知識が浮かびました。コレって何か嫌な病気のひとつなのではないかと不安が頭をよぎります。
実際には動脈ではなくて静脈瘤だったのですが、かつての大会で前を走るあるランナーのふくらはぎ (もしくは下肢全体) がボコボコ血管だったことを思い出しました。
今回はそんな気になる脚の血管ボコボコについて調べてみました。
スポンサーリンク
ランナーである私の下肢静脈瘤
前々から自分のふくらはぎの血管はずっと気になってはいました。
先日故障中のふくらはぎ周辺をセルフマッサージしていた時のこと、ボコっと目立つ血管が浮き出ていて手が止まりました。ここ3年くらいでだいぶ目立つようになってきました。 (トップ画像)
はっきりとしたボコボコ血管を他人に見られることはとても恥ずかしく感じます。ただそれ以外は痛くもかゆくもないのでずっと放置プレーを決め込んでいました。
正) ふくらはぎ
誤) ふくろはぎ
ふくらはぎの血管ボコボコは下肢静脈瘤
下肢静脈瘤の発症メカニズム
ふくらはぎの血管がボコボコと盛り上がってくる症状は下肢静脈瘤と言います。腕によく見られる血管の浮き上がりとはちょっと違って似て非なるモノなのです。
簡単に言うとふくらはぎの静脈弁が損傷するとにより、血液の逆流を引き起こす病気です。そうコレって病気なのです。
下肢静脈瘤
・ふくらはぎ以下の血液循環が滞る疾病
・脚に運ばれた血液がスムーズに戻らなくなる疾病
・脚下端部に血液が溜まってしまう疾病
ふくらはぎは第二の心臓と言われ、血液を送り出すポンプとして働いています。下半身の血液を心臓へ押し戻す役目を担っています。
動脈によって運ばれた血液は静脈を経て心臓に帰っていきます。この過程でふくらはぎの弁は血液の逆流を防ぐ役目を負っています
この逆流防止弁が壊れることで心臓に戻る血液が逆流を起こし、血管が拡張し瘤(こぶ)が出来上がります。
どんな人に見られる?
一般的にこの症状は脚を動かし続けるスポーツ選手や脚を酷使する仕事に従事する方に多く見られます。
確かに私の周りでこの症状が見られる同僚は、クライミング系の激しい登山をしていますし、他スポーツも多くを趣味としている人です。
また男性よりも女性に多いとも言われています。
スポーツ選手、立ち仕事がメインな人、女性は妊娠・出産を機に発症し進行
下肢静脈瘤の症状
下肢静脈瘤の症状
重い、 だるい、 疲れやすい、むくみやすい、攣りやすい
上の症状で自分が特に当てはまるのは脚が攣りやすいことです。
あくまでも一因なので何とも言えませんが、散々苦しんだ脚攣りの原因がここにもあったと思うと、憎き脚攣りは奥が深いと感心さえしてしまいます。
気にする必要もない?
下肢静脈瘤の症状はピンキリと言われていて、重症度が高いものから軽微なものまであるということです。
朗報と言えるのがランナーに見られる下肢静脈瘤はほぼ良性疾患となり気にする程ではないと言われます。
改善に急用を要することはないのですが、放置すると脚の血液循環は確実に悪化の一途を辿り走力に影響を及ぼす可能性が出てきます。
手術によって下肢静脈瘤を治す
そもそも下肢静脈瘤に自然治癒はありません。
むくみの症状を改善したかったり見た目が気になるから治してしまいたい場合、病院にてレーザー手術を受ける選択があります。
治療は1時間程度のレーザー手術で日帰り入院で終わります。手術で静脈を焼いて取り除いたり、バイパスするといった施術が中心となります。
まとめ
いづれにせよ不安が解けない場合、医師へ相談すべきが解決への1歩となります。
相談して現状維持と言われれば放置すればいいのだと思います。それでも不安が拭えないのであれば、セカンドオピニオンで他病院を受診してみるべきです。
多種な診断を受ければ選択の幅が増えます。その上で自分が納得いく治療法を選択すれば良いのです。
ただこのランナーに見られる下肢静脈瘤は、見た目のグロさほど深刻な症状ではないとの報告が多く寄せられていました。市民ランナーとしてそれはちょっとした救いとなりました。