これから冬、そして春に向けてマラソンシーズンが佳境を迎えます。練りに練って決めた遠方のマラソン大会を決めたら次にすること、そうですそれはホテル予約の検討です。
大会前日から満を辞して現地入りする前泊と、大会翌日の静養と観光のための後泊、そこに備える宿確保となります。
エントリーを済ませただけで安心してはいけません。まだまだいいやとのんびり構えていると、いつの間にか好条件のホテルは満室となってしまうのです。
駆け出しのフルマラソン3回目、2010年つくばマラソン時は遠征ど素人ランナーでした。確か大会間近に空いている宿をテキトーに予約した結果、最寄駅からタクシーで向かうしかない遠さのホテルを確保してしまい、翌日スタート会場まで1時間近く歩いた苦い経験が蘇ります。
時は過ぎてマラソン大会参加 (2023年12月現在) が68回でベテランの域となり、大会エントリーとホテル予約 (東横イン) のクリック合戦は無敗を誇ります。そんな筆者がマラソン大会前泊のホテル奪取を中心に今記事をまとめてみました。
宿確保が困難な東京マラソン、
外国人向けで24時間皇居ランできるホテルとか
スポンサーリンク
マラソン前日のホテルが取れない理由とは?
フルマラソン前日にホテルの部屋が取れない現実を前に、まずはその理由について触れなければなりません。
原因を知った上で想像力をフルに働かせて、その対策を練っていきたいと思います。思いついた理由を以下に書き出しました。
部屋が取れない理由
1. ホテルそのものが少ない
2. 週末土曜日
3. マンモス大会
4. 観光地
5. インバウンド再び
6. 大手旅行代理店が数十室確保している
7. 有名アーティストやスポーツイベントと重なる
地方都市だとホテルそのものの絶対数が少なかったり、マラソン大会が週末開催ゆえに、元々需要高く宿を確保しづらい状況となります。そこに冬休みや春休み、3連休などが重なるとさらに予約しづらくなるのは理解できると思います。 (1と2)
3万人規模を誇る東京マラソンや外国人が皆訪問する京都などのマンモス大会、兼観光都市ではどうしたってホテル確保は容易ではありません。 (2と3)
さらにコロナ禍が去った今は外国人観光客が殺到している状況ですから、日本有数の観光地はホテルが取れない状況が続きます。 (4と5)
また何回か遠征してフルマラソンを走った経験があるランナーなら、旅行代理店が現地ホテルを押さえている事実を知っています。
最悪なのがこれにコンサートや野球、サッカーの試合などスポーツイベントが重なった場合です。こうなるとホテルの絶対数に対してキャパオーバー、目も当てられないくらい宿がなく焦るばかりとなります。 (6と7)
京都は今最もホテルが押さえづらい
(写真は2023.8)
マラソン大会前日のホテルを押さえる対策とは?
上述の内容を踏まえて、希望のホテルを押さえるべく手段を思いつたまま列挙してみました。誰もが思いつくことですが、今一度参考になれば幸いです。
部屋を取る手段
1. 大会が斡旋する旅行代理店を通して部屋を取る
2. とにかく早く押さえる
3. 隣の都市のホテルを押さえる
4. 旅行サイトを通さないで予約
5. 根気強くキャンセル空きをチェックする
6. 車中泊
7. 知人や親戚を頼る
8. 最終手段
※他に思い付いたら追記します
1. 大会が斡旋する旅行代理店を通して部屋を取る
これを第1位にしたことは、出来るだけリーズナブルに遠征マラソンしてきた身として本意ではないのですが、大会HP内で斡旋されるホテルはお金を払えば100%確保できてしまいます。
公式HP斡旋より個人手配の方が圧倒的に安上がりなことは経験上知っています。
ですがホテルが空いていないと騒いでるのは私みたいな小市民で、実際はシングル一泊15000円という割高価格で販売されているのです。
実際これが需要に見合った価格設定とは思えませんが、高額とはいえ「空いてないと思われたホテルは空いている」のです。
2. とにかく早く押さえる
東京マラソンでは抽選の狭き門を突破してホテル手配し始めては、スタートが近い新宿やゴールの東京駅付近ではまずホテルは空いていません。
走りたい大会が決まっているのならエントリー前の予約は常套手段、もし予約可能なら極端な話で1年前から予約を入れる手が有効となります。
「では来年も」と宿主に伝えて予約するような猛者ランナーは確かに存在します。このとにかく宿泊ホテル予約を誰よりも早く済ますというのは、最も効果的かつ実践的な対策となるのです。
3. 隣の都市のホテルを押さえる
2015年四万十ウルトラマラソンに参加の際は、開催地の中村駅周辺の宿が絶望的だったので隣の宿毛 (すくも) のホテルを確保しました。
また2017年奈良マラソンの時は家族旅行と抱き合わせとし、宿泊を京都にしてマラソン当日の朝40分ほど電車で眠っての奈良入りとしました。
早朝の電車を利用してスタート時間に間に合うのなら、現地まで乗車時間が1時間くらいでも距離的に許容範囲となります。
そして来春3月ふくい桜マラソンでは、コロナ禍明け以降ホテル確保が最も困難な大会となっています。この場合は早朝の新幹線移動を考慮し、福井駅前後の停車駅もホテル検索の範囲内となります。
4.旅行サイトを通さないで予約
じゃらんや楽天などの旅行サイトには掲載されてなく、宿泊予約が公式HPのみのホテルは結構あります。
マラソン大会が開催される都市のホテルを片っ端から調べ上げ、公式HPをチェックしたり直接電話で問い合わせすれば思わぬ予約を入れられかもしれません。
5. 根気強くキャンセル空きをチェックする
大手旅行代理店が押さえていた部屋は、受付締切り後は余った分を空きとしてじゃらんや楽天、公式HPなどで売り出されます。
また急用や体調不良などを理由にDNS (do not start) で参加できないランナーが発生、どんな人気大会でも必ずホテルのキャンセルが出ます。
そのタイミングがいつかは分かりませんので、やはり大会ひと月くらい前から泊まりたいホテルを小まめにチェックする必要があります。
仕方なく会場から遠いホテルを予約してしまった方も、条件が良いホテルが空いたら予約していたホテルをキャンセルして新たに予約し直しましょう。 (キャンセル料との相談ですが)
長野マラソンの時は駅前の好条件なホテルが、富士登山競走の時は富士吉田市内に1週間前にキャンセルが出てゲットできた経験があるから言えるのです。
6. 車中泊
今から10年前の2013年能登珠洲ウルトラマラソン (現在未開催) では、東京から能登半島の先端まで車で向かいました。
長めの休憩を取りながら現地到着するとすぐに道の駅にマイカーを駐車、そこを拠点として前日受付や大会期間を過ごしました。道の駅に駐車ならその間の駐車料金はゼロ円です。
後部座席をフルフラットにして布団一式を持ち込むことにより、車がマイルームと変わらない空間となりリラックスして過ごせました。また運転途中に疲れたらすぐに横になれるのも利点の一つです。
知人や親戚を頼る
マラソン大会が開催される地域に住む知人や親戚を頼るケースは少なくありません。ちょっとした手土産を持参すれば喜ばれることでしょう。
ただし久々の再会に話が弾み、前日に食べ過ぎ飲み過ぎや夜更かしは避けたいものです。
最終手段
大会直前までどうしてもホテルが取れなく困った場合の最終手段があります。それは市街地や郊外に点在する24時間営業のお店に泊まることです。
例:ネットカフェ、漫画喫茶、カラオケ、健康ランド、サウナ、ラ○ホテル
フルマラソン前日はぐっすり寝られる環境を確保したいのですが、横になれる場所があればOKで多少の雑音は我慢、背に腹は変えられません。
ネットカフェと漫画喫茶は快適な部屋が選べますし、カラオケは歌って寝てしまえば良し、健康ランドやサウナはお風呂で疲れを抜いて仮眠室で寝れます。ラ○ホは1人宿泊ができる店舗なら最終手段となり得ると思いピックアップしました。
びわ湖大津プリンスホテル
まとめ
2023年冬コロナ禍が明けても以前と同じく、前泊のホテル確保に四苦八苦するマラソン大会があることは事実です。超の付く大都市大会や、小さくても地方都市の人気大会は宿確保が困難な状況が続きます。
希望のホテルが取れないと大会当日に余計な荷物を持って会場に向かう羽目となり、フルマラソンをこれから走る身なのにエネルギーやメンタルを極端に消耗してしまいます。
よって今一度下のまとめを参照して最大限ホテル確保に尽力して下さい。
部屋を取る手段
1. 大会が斡旋する旅行代理店を通して部屋を取る
2. とにかく早く押さえる
3. 隣の都市のホテルを押さえる
4. 旅行サイトを通さないで予約
5. 根気強くキャンセル空きをチェックする
6. 車中泊
7. 知人や親戚を頼る
8. 最終手段
※他に思い付いたら追記します
みえ松阪マラソン、
ランナー御用達東横インを利用