コロナウイルス 感染拡大のため、昨年12月10日の最終判断で中止となった湘南国際マラソン（2021年2月28日開催）。その返金手続きの案内メールが届きました。
最終判断までに費やした運営費は加味されず、払ったほぼ全ての参加費が返って来ます。しかもおまけ付き、これは返金無しのオンパレードだった昨年より大きく前進です。
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湘南国際マラソンは中止でもランナーの心は掴んだ
入金手数料を差し引いた全額が返金されることは、大会要項に記載されていたので分かってはいました。
しかし、あまりにも多い返金額にやっぱり驚きを隠せません。しかもおまけ付きです。
正直な所、昨年の東京マラソンの返金対応と比較して雲泥の差です。
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海外は返金、東京マラソンの返金問題をぶり返してみる
ボストンマラソンとロンドンマラソンは全額返金される 以前このブログ内で、マラソン大会は中止になっても基本は返金されないことに触れました。 過去の大会中止がそうであったように、一般参加が取りやめになった ...
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開催から中止までの時系列
2020年夏に先陣を切って開催を発表、それから中止までの湘南国際マラソンの運営を振り返ってみます。
2020年8月4日
記者会見を開き、コロナ禍の中で新たなマラソン大会の形を提案、高らかに開催宣言しました。
もうあれから約半年も経ったのですか。大会が開催ならば今頃は、フルマラソンに向けて恒例の30キロ走をこなす時期です。
2020年9月20日
システム障害で頓挫はあったものの、一般枠15,800名は9月20日に定員を満たしエントリー終了となります。
アクセス急増でサーバーダウン（199万アクセス）、システム障害は多くのランナーがフルマラソンを熱望した証でもありました。
2020年11月13日
この日、開催種目がフルマラソンから25Kmへ変更されました。
まぁしょうがない、とこの時は思ったものです。周回コースの兼ね合いで25キロへ、ハーフや30キロの大会は過去にあっても、25キロ大会は希少性が高く唯一無二と思ったものです。
2020年12月10日
そして運命の12月10日です。コロナウイルス第3波により、最終判断で開催中止発表との運びです。
募集時に示した開催前提条件は、12月10日現在で下記の4番目しか満たされていませんでした。
開催条件
１.新型コロナウイルス感染症の状況が2020年8月28日（大会要項公開）時点より好転していること。
２.神奈川県、及びコースを通過する全ての管轄する自治体からイベントの開催が認められていること。
３.神奈川県において、新型コロナウイルス感染症に関する診療体制が整っていて緊急時の後方支援病院があること。
４.申込人数が最少催行人数「18,000 人」に達していること。
ー公式参照ー
今後コロナ禍で落ち着きを取り戻したとしても、ブログ内で何度も書いていますが上記の2番目、コースに面する自治体の了解を得るのが困難となってきています。
特に地方大会においてはより顕著で、今シーズンではすでに「○○県在住限定」とか「四国在住限定」など限定措置がとられました。
※山口県在住限定→防府読売マラソン、徳島県在住限定→とくしまマラソン、四国在住限定→四万十川桜マラソン、新潟県在住限定→佐渡トキマラソン
オマケ付きとは？
そして昨年末には返金の関連事項が発表されます。
湘南国際マラソン返金額
エントリー料14,500円 − 送金手数料336円＝14,164円
併せてもう一つ嬉しいお知らせがありました。スポンサーのゴールドウインの協力で、THE NORTH FACE製大会Ｔシャツが中止にも関わらず、参加予定者全員に送られることになったのです。
3月下旬、緊急事態宣言解除と共に届く
これだけバックに豪勢なスポンサーが付いているがゆえ手数料だけ引いた額が返金され、さらに送料を伴う大会Tシャツの配布まであるのです。確かに湘南国際マラソンHPで確認すると、大会スポンサーには名だたる面々が並んでいます。
しかも運営費は8月の発表前からずっと計上されています。
返金対応比較、他大会も参照してみた
年明け参加予定だった大会（ニューイヤーマラソン、ハイテクハーフ）、これも爆発的な感染拡大により大会中止に追い込まれました。
10キロとハーフのレースで、湘南がフルマラソンですから比較するのもどうでしょうという感じです。しかしコロナ禍では今後、こういった返金対応が常態化する可能性を秘めていることを理解しておいても損はありません。
2021年1月3日 ニューイヤーマラソンの返金対応
12月17日、エントリー締め切り日の前にエントリーを中止。その時点で、大会中止は覚悟していました。
そして案の定12月19日、感染拡大により開催中止が決定。以下の対応が取られました。
「提携している他大会へ変更」
or
エントリー代の返金を選択
10Km参加費3900円のところ3020円返金
現金書留送料・封筒印刷費・作業手配料で880円とのことです。中止リスクが880円程度なら、コロナ禍であっても再度来年もエントリーしたくなります。
2021年1月10日、11日ハイテクハーフの返金対応
12月17日大会開催の中止 が発表されました。
本大会のキャンセルポリシーは、12月15日以降は返金無し
ー公式参照ー
上記の取り決めがあったものの、神対応でエントリー料金の一部が返ってきました。
返って来た金額は以下一覧。余ったものは返す姿勢を、真摯な返金対応から感じ取れました。今後の大会運営にとっては、こういった対応なら再びランナーが戻ってくるはずです。
なのでこれはプラス材料として受け止めます。
QUOカードで返金、参加賞のタオル、メダリストのエナジージェル1個、ナンバーカード
QUOカード返金額
| カテゴリー | 参加費 | 返金額 |
| ハーフマラソン | 5500円 | 1500円 |
| ハーフマラソン２人でエントリー | 12000円 | 4000円 |
| １０km | 4500円 | 1000円 |
| ５km | 3500円 | 700円 |
| ２kmペア | 4500円 | 1000円 |
思い出の大会、いつかまた参加を決意
マイボトルやマイカップを持って走る湘南国際マラソン、そんな新たな試みを提案した斬新な大会、やっぱり走ってみたかったなぁと心底思います。
今までのマラソン大会は給水所があって当たり前、どこの給水を選ぶかは前日の大切なルーティンでした。
水分を持って走ったり、給水所が約80m毎に現れ、自分のペースで飲みたい時に飲める夢のようなシチュエーション。想像だけでご飯が1杯食べれてしまいます。
そんな提案をしたのが、初マラソンを走った湘南なのですから、やはり来年以降に参加したい気持ちが湧いてきます。
※ただ来年、東京マラソンの1週前なら再来年参加希望
折り返しの江ノ島入り口
さぁ大磯へ戻るぞ
