6月下旬いつもよりずっと早い梅雨明け宣言と共に始まった今夏、猛烈な暑さでお出迎えされこの時は先が思いやられました。
しかし8月下旬になってグッと気温が下がり、走っていると秋の訪れを肌で感じられるようになりました。
多くの蝉の亡骸が道路に横たわっているのを横目に、夕方となれば鈴虫の鳴く声が聞こえ、生き物にとって最もエネルギッシュだった夏の終わりは郷愁を誘うランニングとなります。
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2022年夏
観測史上最も早い梅雨明けは、東京に9日連続猛暑日と年間猛暑日数記録(16回)をもたらしました。
そんなうだるような夏も本日で8月は終わり、日が落ちる時間がとても早くなり暦は明日9月を迎えます。
約2ヶ月間続いたソフトフラスク (水分) を持ちながらのランニングは、8月下旬を迎えて携帯する必要がない日がちょいちょい増えてきました。
そんなこんなで過ぎ去っていく夏を想い、今年の夏を振り返ってみました。
7月
梅雨明け前の6月から今年夏序盤は、7月に参加予定の富士登山競走へのトレーニング一色の日々でした。
普段ランニングでは上り坂を迎えると、どんなに疲れていてもそこだけは頑張って走ってしまいます。坂道ばかりゼェハァして鍛えた日々、登山への耐性は整ったはずでした。
富士山への試走帰りにせっかくだからと立ち寄った、ネットで高評価だった吉田うどんの「手打ちうどん ムサシ」さん。
有名店だけあって開店と同時にほぼ満席、肉は馬肉で天ぷらが大きく麺は驚くほどのコシと歯ごたえ、これがTHE吉田うどんの典型でした。
開店過ぎに来店しかろうじて席に座れ、そこで出された具の多さに圧倒されました。味は魚介系で繊細な風味で個人的に好みな味でした。
恒例の江ノ島ラン
2000年台初頭から夏になったら必ずランニングのため訪れる場所です。江ノ島近辺の夏の雰囲気が堪らなく好きで、時間が許す限りで今年は3回訪れました。
週末早起きして車を走らせ江ノ島の駐車場に停めて身支度、平塚方面の柳島まで行って海沿いを往復します。それがちょうどハーフの距離という塩梅の良さ。
真夏ランニングは厳しい環境下は言わずもがな、常に海を横に眺めながら走れる数少ないコースですからここではペースなんて気にせず、とにかく夏を身体全部で感じて走るのみです。
折り返しの柳島から江ノ島を望む
富士登山競走、関門に伏す
もうこれは過ぎ去った過去の話ですのでいつまでもクヨクヨしていられません。山頂に想いを馳せたDNFの悔しさを胸に1年走っていきます。
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富士登山競走山頂コース|五合目関門突破のために
DNF どうやらマラソン界ではDo Not Finishの略らしい。 富士山五合目にて2分足らずで関門に引っかかり、2009年最初のマラソン大会から13年間無 ...
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8月
富士登山競走が終わった後の8月はマラソンシーズンの対局でオフシーズンと認識、例年通りちんたら緩ジョグがメインメニューとなります。
大量発汗により、身に付けているもの全てランパンからランシャツ、そしてランニングシューズまで汗でビショ濡れになります。
そんな気温30℃前後の環境下で行うポイント練習に意味を見出せなくなって数年、8月は富士山の大砂走りにてハッスルした以外は、心拍に刺激ある速いペースでは1度も走りませんでした。
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PBをかけて
8月11日はご存知の通り祝日・山の日、それだけにもしも山へ行くなら久々にトレランに行くつもりでした。 いまだ訪れたことない東京の百名山・雲取山を予定していたのですが、猛暑のこの日は快晴予報、どこに行く ...
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一年を通じてランニンを趣味として走り続けていますが、夏だけは別物でフルマラソンから軸足を移しゆったり走るよう心掛けています。
オフシーズンと言えば聞こえが良いのですが、これが私なりのマラソンとの付き合い方です。
ただし緩ジョグでも総距離は変らず、いやむしろ今月は久々の300キロオーバーで多いぐらいでした。
たまリバー50に遠征した夏
実家に帰省したことで太平洋から一転日本海へ移動し、走った日は湿度が低くて記憶にないくらい佐渡がよく見えました。
日本海までジョグでもしないと見ることがない佐渡ヶ島、やっぱり旅先までランニング用具を持ち込んで良かったと思える瞬間がそこにあります。 (今回はウォーキングです・・・)
水平線に薄ら見えるのが佐渡
これも毎年恒例の川沿いラン
昨年までの真夏の川沿いランニングにおいては、灼熱による疲労で終盤歩きが混じるようになりました。
しかし今年は家に辿り着く最後まで、補給と冷却に気を掛け対策(水分を携帯したり、スーパーで身体を冷やす)を施せば、大抵の猛暑でも15キロくらいなら休み休み走れることを知ります。
時計がブルっても見ないこと、キロペースなんて遅くて当たり前の夏の気温ですから、純粋に走っていることを楽しめる性格かどうかは、大事なランニング適性のひとつとなります。
こんな干上がった川沿いシーンが夏らしくて好き
青春ってすごく密
初めて白河の関を超えた大優勝旗、高校野球で優勝を果たした仙台育英監督のインタビューは方々で賞賛されています。私もこのインタビューには感銘を受けた一人です。
高校生活っていうのは、何て言うか、僕たち大人が過ごしてきた高校生活とは全く違う。青春ってすごく密なので。でもそういうことは全部ダメだダメだと言われて。活動しててもどこかでストップがかかって。どこかでいつも止まってしまうような苦しい中で、でも本当に諦めないでやってくれた
自分にもあった青春時代、多感で敏感で怖いもの知らずの中高時代、受験で上京を目指して机に向かったあの頃、好きな娘とうまく行かずますます離れて行く歯痒さ、友達と真正面から全力で遊んだ日々。
それと単純に比べることはできませんが、この夏の思い出もまた結構な密だったなぁと実感しています。そういった意味で年齢なんて関係なく、密な時間を満足気に過ごせばそれは青春と言えるのではないかと思います。
フルマラソンシーズンが始まる秋以降、主体的に練習内容や遠征先を決めたり、全てを行動に移すこと (PDCA) で密な時間を積極的に作っていきたいと想います。