このスピード感、・・・懐かしい
ようやく全力ダッシュができるようになりました。5月上旬に違和感を感じ始めてからの故障期間、この間実に3ヶ月を要しました。
適切な療養で早期完治を目指していたのなら、もう少し早く現状まで回復していたのではないかと推察します。それができなかった自分を今責めています。
今回のプチ肉離れ期間に学んだことと肌で感じたことを、自分への戒めも兼ね備忘録として残しておきたいと思います。
同じような症状に陥った方の一助になれば幸いです。
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ランニング最中に違和感があったら、やめる勇気を絶対に持つべし
久しぶりに自分比で大きな故障を起こしてしまいました。 もちろんこれは不本意なのですが、結構痛いやつで長引くわ、ともう10年以上マラソンに携わった経験上でわかります。 ランニング自体がストレス発散行為の ...
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3ヶ月も故障期間が続いた
小程度の肉離れを発症した記事内にて故障過程を記しています。ちょっと長くなるのですが以下がその時系列となります。
時系列
東京マラソン2020一般中止
→とくしまマラソンがまだあるさ
→負荷高めの練習を継続する
→とくしまマラソン中止
→以降も負荷高めの練習を継続
→次戦の富士登山競走へ向けて坂道トレ開始
→コロナ禍が絶頂期を迎える
→それでも負荷緩めず月間300キロオーバー
→富士登山競走中止
→身体を緩めず練習を継続
→5月上旬、若干の違和感をふくらはぎに感じ始める、押すと痛い程度なのでセルフマサージ
→20キロ走の途中でピキッとして中断、やむなく歩いて帰宅
→少しは良くなったと錯覚して速いペースで走って再発
→3週間かけゆっくり回復、その間歩いたり、ゆるランを徐々に復活
→42キロ旅ランを完遂してもう治ったと確信
→その2日後疲労が残るなか階段ダッシュをしてピキッと再発、前回よりも痛い
→ウォーキングから再びトレーニングを始めて芝ラン、ロードランへゆっくり移行して回復基調
→様子見で皇居ランに出向き、2周目でピキッと再発、前回よりさらに痛い
→ちょい回復し再びウォーキングから芝上ランに移行した過程でピキッと再発
クッション性が高い芝生で痛みを発した時点で回復方法に難があり、肉離れをどこかでまた軽視していたことを反省しました。
あんなに痛い目にあった経験を経て走れない悔しい思いをしたのに、時間の経過がそれを忘れさせてしまうのかもしれません。
今回の痛みから大好きな夏に走れないことだけは避けたい一心で、方向転換し思い切ってランオフを決心しました。そのランオフから今現在の過程が次の通りです。
時系列2
17日間ノーランニングを決め込む
→7月下旬、痛みが消えウォーキングとゆるジョグで様子見
→8月の梅雨明けと同時にキロ6分台のジョグへ移行
→中旬ようやくキロ5分半ジョグができるようになる
→猛暑でクソ暑くてもジョグに出かける日々を送る
→ゆっくり走行で平塚から大山山頂へ、鶴巻温泉まで37キロ走れるまでに回復
→下旬になってEペース走で10キロ走が可能に
→短いダッシュが可能に
→20キロまでEペース走が可能に回復←今ここ
今後は無理せず負荷を徐々に上げていく予定ですが、復調段階をすっ飛ばして、インターバル走とかやりだすからまた故障を繰り返してしまうのです。
故障から学んだこと|タダでは転ばない
今までのランニング人生、たくさんの失敗を経て今があります。
歳を重ねるにつれ失敗からたくさんの学びがありました。今回の故障期間を終えて、改めて自分に言い聞かせたいことは3つあります。
1. 違和感あったら脚を止める
5月から7月の間にランニング中にピキッと違和感があった回数は5回。その全てですぐに走るのを止めて歩きに移行しました。
このような行動を起こした理由は過去からの学びがあったからです。これは2016年肉離れを発症した時からの行動です。
肉離れはすぐに脚を止め、応急処置を施さなければならない疾患です。
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埼玉国際マラソン、北九州マラソンの2レースで肉離れを発症、意固地になって走り続けて完走をめざしました。結果的にこの選択が完治まで長引いた一因となったのです。
あれ以降レース中の発症はありませんが、今度レース中に肉離れを発症した時は、それが初めてレースを棄権する時(DNF)になると思います。
2. 完全休養
ランニング障害を早く治したいならランオフを徹底する。経験上は正にこれに尽きます。
患部を指で押して痛く無くなるまで完全ランオフとしました。これが奏功します。
ランオフ明け始めのランニングはキロ7〜8分、慎重を期しながら走り出すとその後脚の調子はうなぎ上りとなります。回復基調の波に乗り出してしまえば早いものです。
2017年北九州マラソン翌日、中度の肉離れを患い駆け込んだ福岡市の名医は「絶対安静3週間」と私に告げました。つまりはこういうことす。
何もするな!
今更ながら名医が発した身に沁みるお言葉でした。
3. 夏はゆるジョグしておけ
G1をいくつも勝つような一流の競走馬は夏を休養に充てると言います。競馬の話なのですが、これはマラソンにも通ずるのではないでしょうか?
1年間絶え間なくポイント練を消化することは、1市民ランナーにとって心身共に無理が祟ります。
昨年は絶好調だったこともあり真夏でも閾値走、インターバル走、レースペース走をこなしていました。
それが今年の夏はゼロです。ゼロなので全くしていません。故障明けでほとんどゆるジョグでの様子見ランでしたから当然です。
その代りこのゆるジョグから得たことは、7月くらいから8月は完全オフシーズンで体を緩めた方が来るべきシーズンに備えられるのではないか?と思えたことです。
丁度フルマラソン佳境時期(2月頃)の反対側が夏になります。梅雨明けから気温がグッと上がるフルマラソンの反対8月は、とにかくジョグでお茶を濁すべきだとの考えに至りました。
その方が酷暑の中でランニングを楽しめると昨年より感じたからです。
これからのランニング
今は思いっきり走れる歓びを久々に感じています。
だからと言って、さあインターバル走だ、さあ閾値走だという気分には今到底なれません。
この異常な暑さがそうさせているのか、肉離れ再発への不安感からなのかわかりませんが、そういった負荷が高い練習はもう少し後からでいいかなぁという心の声が聞こえました。
長引いた傷が癒えてこんな景色の中を、リラックスしてゆっくり走れるだけで今の私は満足です。