突然ですがプロギングって言葉をご存知ですか?
私はこれまで全く知りませんでした。横文字なので英語だろうなとは予想できても、それ以上のことは知識を総動員しても正解には辿り着きません。
といことで今回の内容は、このプロギングについて調べてみたので情報をシェアしたいと思います。
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事の発端は多摩川のランニングにて
今年2022年の夏の思い出ですが、たまリバー50を走破した話は以前しました。
羽村の堰から走り始め南下、2番目の福生市を通過した拝島橋付近でのことです。ここで目の前からビニール袋を持ってこちらへ走ってくるランナーがいるではありませんか。

河川敷で?
初めは本気でそう思い変わったランナーがいるものだと思ったのですが、数十m手前で彼は急にしゃがんで何かを拾い上げてそのビニール袋に入れました。
気になったのですれ違う際に袋の中身を凝視すると、それは明らかにゴミだったのです。そこでようやくゴミを拾いながらのランニングだと気付きました。
弊ブログにてこの日の出来事を書こうと「ランニング・ゴミ拾い」で検索をかけると、ネットでは「プロギング」という言葉が多くヒットします。
興味本位でニッチな事に触れようとしたらその反対、世界的にブームとなっており、とってもメジャーなフィットネススポーツだったのです。
失礼ながら激写
プロギングとは
プロギング(Plogging)とは、拾うという意味の「plocka upp(スウェーデン語)」と、ジョギング「jogging(英語)」を掛け合わせた造語です。

2016年エリック・アルストロム(スウェーデン人)氏がゴミ拾いランニングを提案すると、健康、エコ、交流を融合したSDGsスポーツとして注目が集まり世界中に広がります。
プロギングという言葉自体は2016年からと言いますが、それ以前からフルマラソン大会にてゴミ拾いをしながら走っているランナーを何度か見掛けています。
プロギングによる効果(メリット)
①フィットネス効果
走行から減速し腰を落としてゴミを拾い、再び加速する動作により筋肉や体幹が鍛えられるフィットネス効果が期待できます。
カロリー消費量はジョギングだけの場合と比較して、1.2倍のシェイプアップ効果があると言われます。
ランナーならばマラソンへのトレーニングの一環として取り組め、ゴミ拾いの姿勢をあえて深くし、効果性が高いスクワットやランジと同等の負荷を取り入れることができます。
またあえてロング走でブロギングすることにより、高負荷がかかるトレーニングに変えることができるのです。
②ストレス解消
ランニング自体がストレス解消になることは、経験者なら誰でも知っていることです。
これにゴミを拾う環境保全という名の社会貢献が加わることで、何かの役に立っている達成感がさらに加わります。
プロギングは環境問題を解決する一助となる行為として、我が身と街が綺麗になって心地良いものに変えていける行動となります。
③コミュニケーション力UP
日本各地で行われているイベントに参加すれば、普段プライベートや仕事関連で会うことがない異業種の人達と交流できます。
初対面でも同じ価値観を持つ者同士が集まれば、自然と活発なコミュニケーションが飛び交います。
街を綺麗にしたという達成感の共有にもなります。
④ゴミのない街へ
今般では環境への負荷が特に高いと言われるプラスチックゴミ、街中だけではなく河川敷や海岸などで多く捨てられている光景を目にします。
いつもゴミ箱に捨てている身としてポイ捨ては理解しがたい行為ですが、気にしない方は捨てても何とも思わないものです。
元々走ることに対し敷居が低いランナーならば、ゴミ拾いを掛け合わせたプロギングに抵抗が少なく、それでいて住んでいる街が魅力的に綺麗になるのならこんな簡単で素晴らしいことはありません。
まずはやってみよう
プロギングはランニングしながら環境美化に努め、人的交流を通して社会貢献できる素晴らしいスポーツということは理解できました。
細かいルールなどはここに存在せず、ただ走りながらゴミを拾う行為を繰り返すのみです。

ゴミ袋、軍手を用意すれば誰でもどこでもプロギングできます。ゴミの分別を考慮すると、小さめなサイズの袋を3つくらい用意して走れば良いと思います。
元々ランニング自体がポジティブな行動ですが、プロギングでさらに主体的に世界を変えていくよりポジティブで楽しい人生を歩んでいきましょう。
※一般社団法人プロギングジャパンではプロギングイベントを開催、調べると結構な数が開催されている模様です。興味を持ったらイベントに参加してみましょう。