※2020.12.10 コロナ感染拡大が依然として猛威を振るう中、湘南国際マラソン2021は残念ながら中止となりました。
光明
ランナーにとって吉報が舞い込んできました。かねてから何か動きがあるのでは、と期待されていた湘南国際マラソンがやってくれました。
2020年8月4日記者会見を開き、このコロナ禍の最中に来春のフルマラソン開催を高らかに宣言したのです。
当時自宅から一番近かったから参加しただけですが・・・さすが私が初マラソンに選んだ大会です。
湘南国際マラソンは15年の歴史があるにも関わらず、陸連の公認コースではありません。協会や税金に頼らない大会と言われ、しがらみがないことが奏功した可能性があります。
追記:2020年8月28日に大会要項が発表、記事内容は最新版に更新
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コロナ禍の中のフルマラソン大会、新しいルールはこれ
とは言え記者会見で発表された内容は、しがらみがなくても基本は陸連が示したガイダンスに沿ったものでした。
50分以上の会見でしたが、取り敢えず全部見てみました。(動画は現在削除)
この状況で結構チャレンジングな内容となっており、下記にその内容を簡単にまとめてみました。
湘南国際マラソン2021規則
1. マイボトル、マイカップを持参、持って走る
2. マイボトルを満水にしてスタートする
3. 地域防災へ貢献
4. 給水所が以前の13箇所から500ヶ所以上へ
5. ゴミを出さない大会
6. 防疫を徹底
1. マイボトル、マイカップを持ってスタート
マイカップを持ってのスタートはトレラン大会で昨年経験しました。
トレラン大会自体が山に優しいエコを標榜しているため、各自マイカップを持参してスタートを切ることが常態化しています。
そしてここ湘南国際マラソンは、海洋汚染を少しでも減らすためプラスチックを使わない方針です。
ただフルマラソンでの義務化は世界初と聞きました。紙やプラスチックのコップによる給水の提供を行わない方針ですから各自持っていくのです。
面白そうではありませんか。バランスを取るために両手にソフトフラスクを持ってスタートしてもいいかもしれません。
2. マイボトルを満水にしてスタート
私は普段、夏場は500mlのソフトフラスクを持って家を出ています。それをフルの大会でもやるという事です。
スタートラインに立つ時点で水分所持を義務付けたロードの大会は今までありません。最低でも400mlボトルを満水にしてスタートとか想像したことさえ当然ありません。
手に持ってはしるより、ウエストポーチやバックパックに収納する参加者が増えることと予想します。
3. 給水所13箇所から500ヶ所へ(80mおき)
走路80m毎に給水所がある風景って想像できますか?
いつになったら給水所が現れるのだろう?といった以前の光景は湘南国際マラソンにはありません。
ちょっと走ったら蛇口がお出迎えが新しい形です。
自分のタイミングで給水が取れますから、今までみたく事前に大会プログラムをチェック、給水するポイントを予習する必要がなくなりました。
4. 地域防災へ貢献
防災とマラソンって関連ないよね?と思いがちですが、会見内容で既成概念が崩れました。
地域防災対策として給水用の水を有事の際に備蓄すると言うのです。
これは大いに賛同します。南海トラフ地震が想定される中で、太平洋岸では必須と言える水の備蓄とマラソン大会との協業が関心を引きました。
地域に水を届けると言う点で、湘南国際マラソンは単なる公共事業的な大会とは一線を画しています。
5. ゴミを出さない大会
確か湘南国際は過去2度参加した時も、やたらとゴミの回収に力を入れていた印象が残っています。元々環境への配慮が強い傾向にある大会でした。
それが今回の記者会見ではっきりと「湘南国際マラソンはゴミを出さない大会を目指します」と宣言しました。
資源の無駄遣いをなくす取り組みとして、紙コップやプラカップを全廃したのも、海洋汚染を引き起こすプラスティックゴミの削減が目標です。
はっきりとトップが提言したのですから、賛同するのなら参加意思を表明しましょう。
6. 防疫を徹底
対コロナ防疫
・参加人数を18000人へ削減(それでも多い気はします・・・)
・スタートブロック整列を廃止(難題です)
・国内在住者に限る
・大会1ヶ月以内の海外渡航歴がない
マラソン開催に伴うコロナ対策については、今更言うに及ばずと言った徹底ぶりです。
庶民レベルでできることを各自やる、もうこれしかないです。参加するランナー、ボランティア全員の基本的なコロナへの取り組みとして、当たり前のことを当たり前にやりましょうとの提言です。
無事に開催に漕ぎ着けるためには、参加ランナーとボランティアの協力が必須ということです。
これは他人事ではありません。各自が自覚して取り組むことにより、初めて新しい湘南国際マラソンが成功へ導かれるのです。
湘南国際マラソン2021の懸念材料
500箇所の給水機でセルフ補充、それはそれは画期的です。ほぼ摂りたい所、飲みたい時に給水できると思っていいです。
しかし、記者会見で「セルフ給水で密になるのでは?」との質問が記者から上がりました。
運営側の回答は密にはならない計算との事ですが、4〜5時間で完走するボリュームゾーンがあり、同じ給水ポイントに殺到すれば密は避けられない気はします。
また、そのセルフ給水によりタイムロスが予想されます。
自己ベストを追求するランナーには良い知らせではなかったかもしれません。ベストが狙いづらい大会は出ない、キッパリ宣言するランナーだって少なからずいます。
このような課題は湘南国際マラソン開催まで、まだ半年もあるのですからより良い案が浮かぶ事を願います。
ある程度の制約はアフターコロナ下では致し方ありません。それでも走りたい人だけが走ればいいだけの話です。
無かったものがある現実。今シーズン、マラソン大会はもう出られないと思っていた方にはやはり吉報でした。
湘南国際マラソン2021の懸念材料 2 (追記分)
もしかしたらフルマラソンの距離ではなくなるかもしれません。
感染状況が悪化を辿ると感染予防対策を強化しなければなりません。
スタートする時間幅を長くすることで制限時間が短くなり、結果走行距離短縮の可能性があるということです。
詳細
・20〜35kmで距離調整がなされる場合がある
・距離がフルから短くなるにつれてスタート時間幅が長くなる
・20kmでスタート時間の幅が4時間、それ以上だと中止
よって開催判断が12月10日になされても、当日フルマラソンを走れるかは感染状況をギリギリまで見極めた結果となります。
フルの準備をしていたのに20Kmのレースになる可能性がある、そんな覚悟をもってエントリーして下さいとのこと。
2020.11.14 追記:残念ながら走行距離がフルマラソンから25キロへ変更
湘南国際マラソン2021まとめ:追記変更
一般エントリーは2020年9月19日(土)20時開始と発表がありました。(地元枠は9月5日)
8月4日の記者会見時にはエントリー開始時間の記載がなかったので抽選かと思われました。しかしどうやらクリック合戦となった模様です。
エントリー方法がランネットではなく、ローソンWEB会員のサイトからの申し込みとなります。慣れていないランナーがほとんどですから予習はきっちりしておきましょう。
そして大会に飢えたたくさんのランナーが応募することが見込まれます。
クリック合戦を制した暁には、本当にあったのか?分からない今シーズンを、目一杯締めくくってみようではありませんか。
最終的な開催可否は12月10日決定です。中止の際は返金対応(振込手数料を除く)とのことですから、申し込まない理由は私にはもうありません。
前例のないマイボトル、マイカップという世界最初の試みの大会へ、そしてコロナで中止になった多くの大会に想いを馳せて参加宣言してみてはいかがでしょうか?
もちろん上述のルールを納得のうえ、容認できるランナーだけの参加となります。
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2020.12.10 追記 そして結局中止