目標としていた富士登山競走が終わり、今年も本格的な夏ランの時期がやってきました。
といってもガムシャラに走り込むランニングはしばらくはオサラバです。
昨秋のシーズンインからずっと気にしていたキロペースは、1キロ毎に腕がブルっても時計を見ることは夏はほとんどなくなります。
そんなのどうでも良いのがオフシーズンであり私にとって短い夏は、どこにでも行ける気ままなランニングを楽しむ季節でもあります。
富士登山競走翌日からは昨年同様に緊張の糸がプッツリと切れた状態、張り詰めていた空気が一気に弛緩する様は自分でも驚きです。
あんなクソ暑い中だって己に課した練習を消化できたのに、大会10日後の今は暑〜んだよと愚痴りながら緩いジョギングで滝汗を楽しんでいます。
ここ数ヶ月の疲労も重なってレース翌日から定番の股関節痛、脚全体の筋肉痛、そしてふくらはぎの痛みがひどく自分の身体のような気がしませんでした。
怪我した時お決まりのウォーキングから始めて、いかにも静養中らしい芝生上のジョギング、そしてようやくロードに出て癒しの川沿いを長めに走っています。
そして脚のダメージが酷く先月までの負荷とは比べようがない低さなのに、なぜだか驚くくらいに食欲が凄いのです。
登山競走までの摂生の反動なのか知りませんが、気が緩むとすぐに3キロくらい太ってしまう体質なので、この夏の緩ランはペース知らずの長距離にしようと決めました。
負荷が高いスピード練習は涼しくなってから、その代わり向こう一月はとにかく長時間ゆっくり走ります。
これが走力アップになるかは未知ですが、今まで避けていたランニングを実践しようと思います。
先月までの名残で階段や坂道が訪れるとつい小走りしてしまう無情さはありますが、ゆっくりランニングは普段は気付かない景色や自然の息吹を感じることとなります。
夏の景色はビビットなカラーで彩られ、キロ7分以下で走っていると目に優しい色調がどんどん飛び込んできます。それでいて周りは生命感に溢れているのですから自然と一体化できます。
48年目の夏まで知りませんでした。
セミって暑すぎると鳴かずに亡骸になってしまうことを。今年は地面に落ちている時期がやたら早い気がしていました。
そしてシオカラトンボはあり得ないくらい長時間一緒に走って (飛んで) くれることを。トンボは前進しかできないので、それは並走ではなくただ私から逃げているだけなのですが。
元々性格的に自然に溶け込むことを望み、ランニングではそれが叶う場面が多くあり心地良いから何年もずっと続けられています。
ですからこの夏も海に山に川に、色々場所を変えていっぱい走りに出かける予定です。