各媒体において様々なランニング効果が報告され数多の記事がそこらじゅうに転がっています。
ランニングメリットの例を挙げれば、減量・基礎体力の獲得・スタイル良化・便秘解消・ストレス解消・睡眠の質向上・ポジティブ思考・仲間ができるなどが思い浮かびます。
今回はその中でも「便秘解消」に焦点を当て、ランニングのさらなる可能性を探ってみようとのお話です。
私自身が運動なんて全くやらない生活から変化した健康志向的日常生活、そしてランニング習慣で得た生理現象の劇的変化した内容となっております。
少しデリケートな話ですが、健康であり続けたい万人に捧げたい内容です。
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目次 (タップでジャンプ)
不摂生の極み、そんな生活が色々ヤバイと気付かせた
あっ、富士山だ
今から約20年ちょっと前の二十代半ば、あのミレニアム問題に沸いた頃の話です。ランニング習慣を持つ以前の私は、不摂生の極みの生活を謳歌していました。

生体活動の大半が暗くなった夜半過ぎで、陽の目を見ない日はざらに2日はありました。徹夜ゲームに徹夜麻雀、毎日遊び呆けて飲酒三昧、暇があれば口寂しくチェーンスモーク、そして当然運動はゼロ。それでいて若く食欲旺盛な時期、ですから痩せる要素ゼロの厄介さも兼備していました。
もちろん普段から体調が良いあろうはずがありません。
自分が重い
最たるのが体が重いと感じることです。太ってしまったとの悔恨感情よりも、当時は実際の動きの鈍さに苛立ちを覚えました。
膝が痛くなったり、衣類のサイズが如実に大きくなって自暴自棄にもなりました。高校までは運動部に属していたので思うように動かぬ体に嫌気が差します。

しかし食欲が思うままの結果がそこにあったのです。
今よりも16キロも背負って生活(遊んで暮ら)していたのですから、慢性的に脚は浮腫み、特にぶよぶよな下半身デブが常態化していました。
息切れがする
重い鎧を纏っていたとしても、ニートですから起きている時間は9割かた自分の時間です。今と同じくジッとしていられない性格で精力的に好きな行動をしていると、太った身体はある典型的な生理現象に襲われます。
それが大量発汗と息切れです。発汗の多さは今でも・・なのですが、後に医者からスポーツ心臓と言われるくらいです。でも今では息切れはすっかり消え失せています。

1〜2日で1箱の喫煙もあって息切れとは、常に酸素が全身に行き渡っていない実感です。アルバイト中は、はぁはぁと階段を駆け上る日々でした。
お通じがない日々
今でこそ1日1回の排便が当たり前となり、逆にそれがないと不安になってしまいます。便秘が当然だった若かりし頃が懐かしく思えます。

冒頭で述べたランニング効果ですが、ライフワークに走ることを習慣化となって20数年、大局的にはメンタル面だけではなくフィジカル面で明らかに強くなりました。
ランニングを始めた効果で具体的に一つ挙げるなら、間違いなく便秘解消はトップ3に入ります。
便秘の原因と解消
便秘とは、便を腸から肛門へ向けて送り出す動きである蠕動(ぜんどう)運動、また腸周辺の筋力低下で便が出づらくなる症状を言います。
便秘原因となるのが下記の3つです。
・運動不足
・筋力不足
・自律神経の乱れ
運動不足
基本的に運動を日頃からやらない人は、身体の代謝が悪いというのが通説です。
ランニングは基礎代謝向上に効果的で、発汗作用や腸内活動に影響し、蠕動運動を活性化します。
ランニングはゼェハァと肺を動かすことで横隔膜や大腸や小腸を刺激します。それは、10キロ走れば7000歩くらいピッチを踏むことになるのですが、そのピッチ数だけ腸が上下に動いているということを意味します。
だとすればそれは相当な回数で、フルマラソンなら30000回内臓が上下に動いていることになります。
でもこれは腸内だけではなく、身体中の血行が凄まじく流れている感じがしてきませんか?
ランニングは内臓を常に揺らし続けますから。

筋力不足
ランニングが全身運動で、お通じに必要な筋肉群(腸腰筋など)を鍛えるだけではなく、腹周りのアウター&インナーマッスルも同時に鍛えられます。
ランニングに関わらず、日頃から運動習慣がない方はここが弱く便秘になりがちです。
そういった方達こそランニングを始めると、全身運動により体全体を使うことで太りづらく、便秘改善効果を得られるはずです。私自身がそうでした。

自律神経の乱れ
ランニングにはストレス解消による自律神経を整える効果もあります。
ストレスなく穏やかに過ごせていれば、副交感神経の働きを強め、腸を刺激して排便を促します。つまりランニングは心身両面で蠕動運動に影響を与えることが知られています。
ただ緩ジョグやファンランとは違ってフルマラソンの練習となると、タイムに拘るばかりか、高強度の練習で交感神経が優位になってしまいます。
思うように体が動かずフォームがバラバラだったり、スピードが上がらないことでストレスが溜まり自律神経が乱れてしまっては本末転倒です。
マラソン練習は強度によってはストレスを溜め込む行為です。それを腸活のために常時気にしておいたが良さそうです。
ラニングは便秘解消に貢献と伝えたい
私がランニングを始めたきっかけは、肥満からの脱却でした。つまりは減量です。
そのダイエットに成功した結果、思わぬ副産物が舞い降ります。それが今回お話した便秘解消です。便秘を特に意識するでもなく、勝手にお通じが良くなったシンドロームとでも言いますかこれ。
ランニングは便秘の原因(運動不足、筋力不足、自律神経の乱れ)を、永続的に解消してくれる策の一つと言えます。

ランニングを毎日何事もなくこなすランナーは、便秘予防措置を毎日自然と行っていることと同義となります。
快腸であるから当然の帰結として快便となるのです。
※記事内は多分に個人の感想を含むので悪しからず