ほんのちょっとコロナ星での期間限定隔離生活から、ようやく無事に地球へ帰還しました。(不謹慎ですみません)
大晦日から2023年元旦にかけて、いつもの年越しの様に過ぎ行く年の瀬を思い出し、来たるべき年へ願いを込める特別な空気感伴う年末年始はありませんでした。
そんな望みは高熱にてもろくも崩れ、家族との楽しい時間はすべて台無しとなりました。
2023年は1月1日初日にして、今年最大のニュースが提供されるまさかの事態となったのです。

流行り出してから3年の月日を経て我が体内に例のウイルスが侵入、年末年始からヒドい目に遭ってきました。
1ランナーとしてこんな貴重な体験を、コロナ発症から回復期を経て通常のランニング生活に戻るまでの過程を、回復までの一例としてここに記してみました。
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我が家についにヤツがやってきた
年の瀬もいよいよ大詰めの大晦日、朝からいつもはやらない場所の大掃除に精を出していたのですが、どうも普段より熱ぽいと感じていたあの体調が今思えば全ての始まりでした。
みえ松阪マラソンにて極寒強風によりズタボロになり、その後鼻水を常時垂らして優れない日々を10日以上過ごていました。
大晦日午前中はいよいよ風邪をこじらせたとしか思ってなく、これはもしかして何か違うぞ、と確信したのは年が明ける直前の22時を過ぎた頃でした。

この時点で紅白とオサラバして一人寝室に移動、こいつはマズいやつと自主隔離に入ったのですが時はすでに遅かったのです。
大晦日の宴その場にいた他4人の家族が、結果として全員罹患する事態となります。
コロナになったら注意しておきたいこと
私一人なら回復まで自主隔離にて治してしまえばOKと思っていたのですが、発症翌日に妻の体調が悪化、さらに翌日には娘が38度オーバーの高熱を出したことでthe end それを断念しました。
予約が全く取れない発熱外来を、スマホ2台で1000回以上にも及ぶ執念の発信にて予約に成功。近場の医療機関にて受信し判定検査後あっさりコロナ陽性と確定し、ここから家族全員による自宅療養が始まりました。
この直後に年末に我が家に来訪していた兄と母親が陽性と確認されています。宴というダメな環境下とはいえコロナの感染力の強さをまざまざと見せつけられた格好となりました。
以下これは万人に当てはまりるとは言い難いものですが、我が家の体験から結論的に注意を払う必要性がある項目をまとめてみました。
注意ポイント
1. ウイルスと闘うと全身色々と疲弊する
2. インフルには処方薬があった
3. 解熱剤は効くけど、それ一過性
4. ランニングの復帰手順は怪我からの復帰同様に慎重に
5. 酒は控えめにね
1. ウイルスと闘うと全身色々と疲弊する
風邪やインフルエンザ等のウイルス性の発熱を伴う疾患は、本人が感じている以上にとにかく体力諸々を消耗すると言われています。
数年前インフルエンザを患った時、処方箋のおかげで平熱に回復後に週末のフルマラソンを走りに行きました。
当然走れる身体ではなくハーフ過ぎでジ・エンドとなりファンランに切り替えた覚えがあります。
身体が全力でウイルスという異物と向き合うことは、全身で有害物質と闘うことと同意で、その結果体力が全回復するまでに相当な時間を要することを今回の件で再確認しました。
2. インフルには処方薬があった
医学の進歩によってインフルエンザには即効性があるタミフルやリレンザ、イナビルなどの処方薬が存在します。
発症してから適切な時期に処方すれば、薬が効力を発揮し熱が下がり一気に快方に向かいます。
それをここ10年で2回発症し、その2回とも薬のありがたみを実感した経験でわかっています。
薬を服用することでインフルエンザは、本当に辛い高熱期間はわずか数時間で済んでしまいます。
しかしコロナウイルスの処方薬は今の所なく、陽性判定を受けた医療機関で頓服(とんぷく)を処方されるののみそれ自体は対処療法でしかありません。
3. 解熱剤は効くけど、それ一過性
コロナウィルスに対しては、市販や医療機関提供の解熱剤はある一定の効果を示すことは今回の一件で知ることとなります。
これは私と同じ症状だった家族の例を持ち出すまでもなく事実であり、ワクチン接種の際の副反応への処方が解熱剤で一定の効果を示すことと一致します。
でも正直言ってコロナの解熱は一過性のものでしかありません。
体温が38.5度を超えてくると意識が朦朧として、しょうがなく解熱剤を飲むこととなります。
その効果として体温が37度の低いところまで下がりぐっすり眠れるのですが、解熱剤が切れてくる (5,6時間後) と再び38度を優に超えて耐え難き体調を繰り返すことになります。
私はこれを4回繰り返した結果、最高の38.9度を超えたところで本気でコロナと闘う決意とし、こういった対処療法の解熱剤をこれ以降飲まない意思を固めました。
昭和のアナログですがウイルスに勝つ (殺す) にはやはり発熱が絶対で、厚着して着込み無理くし布団を被って体温を上げてウイルス撃退に対峙しました。

今体内で暴れているこのウイルスが、ここ3年間のマラソン大会を根こそぎ奪っていったと思うと、フル最終盤と同じアドレナリンが止められない程出てきます。
結局その後は再び高熱になることはなく、正味3日間のコロナ戦争はここで終焉を迎えました。

※これは医学的な根拠は全くありません
4. ランニングの復帰手順は怪我からの復帰同様に慎重に
コロナから復帰して普段のランニング生活が戻って来たのですが、懸かる前に行った早めEペース走にとる2022年走り納めとは何かが違っています。
そんな中で再びランニングの軌道に乗せた一因は、以前の肉離れ発症後と同じように今回のコロナからの復帰を慎重に始めたことが奏功したと確信しています。
ウイルスと闘った内臓面やメンタル面を考慮し、ゆっくりと時間を掛けて復帰していく決意を固めた自分を今は褒めたいと思います。
5. 酒は控えめにね
普段から毎日のように晩酌する方 (私の様な) に限る内容なのですが、コロナになって年始から私はお酒をほとんど飲まないイレギュラー状態が続いています。
反動によっていついたくさん飲んでしまはないよう、今は回復を優先する大人っぷりを発揮して摂生します。

完全復調すればいくらでも飲めますから、回復基調の期間は最優先で身体を大切にしましょうと言いたいのです。その意思を行動に移すのみで、なんら難しいことではありません。
ランナー的回復へのロードマップ (私的体験から)
私がランナーとしてコロナ感染前の状態に戻すまでのタイムフローを、ここに記すことにて同じコロナ感染に陥ったランナーの一助になれば幸いと思い書いています。
通常のラン生活に戻るまでの流れ
1. 発症から3~4日間まずはウイルスと闘う
2. 回復期は筋トレとストレッチでお茶を濁す
3. 療養期間明けはウォーキング
4. 急ピッチだけは避ける
5. レースペースで8キロくらい走ることができれば復活宣言
1. 発症から3~4日間まずはウイルスと闘う
もしもコロナになってしまったら、個人によっては重症化リスクを伴う訳ですから、しっかりと症状を見定めてダメな時は迷わず救急車を呼ぶ気構えが必要となります。
幸いにしてその点で我が家は全員高熱止まりの症状に収まり、年明けから正月にかけ静かに病床に伏すだけで復帰へと至ったことは、単に運が良かったと思っています。

2. 回復期は筋トレとストレッチでお茶を濁す
4日目にはウイルスに勝った結果から体温は37度台に下がりました。それでも平熱が低い私は普段でも床に伏す体温なので、39度近くを経験した後だと感覚がバグり37度でさえ楽に感じるから不思議なものです。
都が定める自宅療養期間は、熱の発症から1週間 (計8日間) が定めとなっています。
現実的に療養期間後半は快方に向かい、力がみなぎっていてエネルギッシュな状況だったのですが、これ以上他所様にうつさないために自宅でじっと我慢して筋トレと全身スチレッチに注力していました。

3. 療養期間明けはウォーキング
私の場合今回のコロナ感染によって、実に計9日間も走らない日があったのですが、今がマラソンシーズン佳境の冬期ですが焦りはありませんでした。
このくらいの期間走らなくても、走力は大して落ちないことを過去の経験で知っていたからです。
なのでコロナの禊が開けた直後は、そこで特に無理に頑張って走り出して故障リスクを高めることがないよう冷静に判断して走り出しました。
コロナ復帰直後のオーバーワークだけは避けようと、このフルマラソン鍛練期に絶対にやらないあろうウォーキングをあえてしてコロナからの始動としました。

4. 急ピッチだけは避ける
今シーズン最終戦の大阪マラソンまであと2ヶ月を切った現在でも、焦りなんてものは全くなくウォーキング始動としたことは、知識が多少なりとも蓄積された必然の流れでした。
実際に12月中旬のみえ松阪マラソンから疲労が抜けず一旦ペースを落とし、9月以降の疲労回復に精を出していた時期から物足りないと感じる位まで練習強度を落としました。。
こういった側面は歳を重ねてその経験を頼りに行動に移し、結果として最良の選択を積み重なってそれが財産となっていると感じています。
◆コロナからの復帰フローチャート
歩くだけ、それすなはちウォーキング→
ペースは考えないスローランニング→
Eペース走 (遅いのから速いのまで)→
ダッシュを織り交ぜて→
マラソンレースペース走→
閾値走やインターバルへ
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5. レースペースで8キロくらい走ることができれば復活宣言
こんな感じで練習内容を経ていけば、コロナ感染前の通常ランへ階段を登っていると言えます。でもひとつ問題があって、そこには走行距離が明示されていない点です。
こればかりは走力と向き合って御自分でお考え下さいとしか言えません。
ただしこのブログに辿り着いている方ならば、きっと主体的に結論を導くことができるランナーだと思っています。
私の場合はE (eazy) ペース走の速い方にて10キロ走った後に、8キロをR (race) ペースで走れたことで今回のコロナからの復活としました。
ただし万全とは言えない部分があって、感染前との違いとして心肺機能の低下が甚だしく未だに咳が出ます。これは焦っても何もいいことがなく、向こう2週間は様子を見ながら完全復帰へ向かいたいと思います。※

※その後改善しています
まとめ

とうとうコロナにかかってしまい気分的にネガティブになってしまった上に、同じ空間にいた身内全員に罹患させてしまったことに罪悪感を感じました。
幸いにも高齢の母親だけがピンピンしている無症状 (後に抗原検査にて陽性判明)にまずは安堵、そして高熱により最も症状が重かった妻がなぜか医療機関で陰性判定 (抗原検査は万能ではないと医師も言う)という何とも言い難いオチを伴って一件は終焉、今では皆通常生活に戻ったことに溜飲が下がる想いです。
もちろん出来れば誰だって感染なんてしたくはないのですが、もしそうなった時の覚悟はある程度必要となります。この記事が少しでも同じ境遇のランナーの参考になれば幸いと思います。
健康でこそのランニング