2020年12月コロナ禍のハーフマラソン大会、東京郊外の昭和記念公園内マラソン会場に入り、動線を辿っていくと消毒液が並んでいます。
その先ではサーモグラフィーによる検温が行われ、各自ソーシャルディスタンスを保ちながら受付を済ませていきます。
昨シーズンまでは決して見られなかった会場風景に、どことなく目新しさを感じながら平常心で大会に参加してきました。
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コロナ禍でハーフマラソン開催
名の知れたマラソン大会がほぼ壊滅状態の中、この年末のしかも平日に陸連公認コースのマラソン大会が東京都下で開催されました。
家から1時間でご近所ですし、現状の走力を把握しておきたく、平日の仕事で有給を取得して参加してきました。
なんと平日にも関わらず1000人弱のランナーが参加、皆さん同じく大会に飢えている証左です。
色々と今までと違う
コロナ禍での開催ですから、当然感染症対策は万全を期す体制でした。
運営側によるトラメガによる適切な周知徹底が、うるさいくらいに印象的でした。
検温
2020年年初の大会ではあり得なかった光景です。
動線に従って進んで、このような非接触の検温がなされました。モニターには顔を認識してその頭上に体温が表示されています。
チェックリストの提出
陸連のガイドラインに沿って、チェックリストの提出は今後のマラソン大会のスタンダードになります。※
ただ実際には用紙の『はい』か『いいえ』に○を形式的に付けるだけの作業です。正直に回答するランナーがほとんどで、実際には建前的な作業との認識となっております。
身内界隈に感染者がいても、嘘をつけば参加できないことはありません。ここはもうランナーそれぞれの倫理観に依存しています。
※2021〜2022年シーズンでもスタンダード
スタートまでマスク着用
スタートするまでマスク着用するよう事前にアナウンスはありました。
しかし一部のランナーは守られてなく、その都度運営側から注意を受けていました。どこにでもこのような無意識層は一定数必ずいます。
それを運営側が見逃さず注意することに意義があります。そういった意味では、この大会は評価に値する大会と思います。
ゴミ箱なし
感染予防の観点から以前のようなゴミ箱はメイン会場には設置されていません。(コースの給水にはあり)
公式に要請があったからなのか、ポイ捨てするランナーは存在せず、皆持ち帰る覚悟で来場していました。
でも昭和記念公園内のゴミ箱は満載、帰り際そこに捨てているランナーが多かった模様です。
ランナーも心なしか離れて走っている
このご時世ですから集団走は歓迎されません。意識が高いランナーが多く、どのゾーンもばらけて走っている印象でした。
平日に参加するランナーですから、総じてランの所作にレベルの高さを感じました。一言で言えばランニングの行儀がすこぶる良いということです。
ちなみに歩いて補給は守られていなかった
・エイドステーションは、走りながらの利用はできません。必ず歩きながら自分で紙コップを取り、ドリンクを飲み干ゴミ箱に紙コップを捨てた後に走り出すようにお願いします。走りながらの給水が出来ない為、タイムロスが発生します。タイムロスが不満と感じる方は、ドリンクを各自で携行願います。
公式の案内書
事前には上述のようなお達しがなされていました。
しかし実際のレースでは、以前の給水の体をなしていました。みなさん走りながらカミコップから給水、そしてゴミ箱にポイです。運営側も黙認を貫いていたので、給水に関しては正直者がバカを見た形です。
私を含めタイムロスを嫌って飲み物を手に持ったり、バックパックを背負って給水を準備してきたランナーが一定数いました。この辺は、ランナーも運営側も手探り状態がしばらく続きます。
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当日の気象条件が素晴らし過ぎて笑えた
曇天で低気温で微風、まさにマラソンで最高のコンディションとなりました。
何か・・・
でもでも、こんな日は言い訳できない日というやつです。外的要因はなく、この条件ではタイム差が出にくく、現状を把握するにも最適な日となりました。
ただ一つ備忘録として、レース後に2XUに塩が吹いていた点。10℃以下でも発汗が多かったという事実、ゲイターなどを身に付けるのではなく、なるだけ薄着でクールダウンできる格好がベストということです。
その他の大会特徴
コースの特徴
平坦でもないのですが、キツいアップダウンもないコースです。周期的に地味なアップダウンが続くコースなので、思いの外ペース維持は困難なコースと感じました。
昭和記念公園という広大で有料の特別な閉鎖的なコースでこその大会、そんな場所だから感染予防に貢献できる立地と言えます。
箱根駅伝の予選会で使用される「陸連公式記録」が残るコース設定が素晴らしいのです。
参加賞
このコロナ禍でこそのネックゲーターが参加賞です。ただここのネックゲーターは、欠点があってすぐにずり落ちてしまう物なのです。
サイズが大きいものが配布されたのですが、普段のランニングにおいては、サングラスで押さえなければ使える代物となります。
あとはスポドリ1本、いただけるだけで嬉しい水分補給。
荷物預かり
コロナ禍では大き目(冬のアウターも入ります)のビニール袋に入れ、自分で置くスタイルがデフォルト採用されています。
常に入り口には管理スタッフがおり、監視の目が行き届いている印象がありました。
もちろんゴール後はナンバーカードとの照合で受け渡しとなり、それはそれで安心を担保しています。
更衣室
参加比が結構違う男女において、同じ大きさの更衣室利用ではキャパオーバーとなります。
男性更衣室のテントを2倍にして欲しいと感じます。更衣場所がないのに慣れたランナーが多いからか、過半数は芝生の上でポンチョやバスタオル着替えが常態化していました。
私自身はタオル1枚あれば十分隠せたのですが、更衣室よりも大きめのバスタオル配布を望んでしまいます。
※2021年は更衣室はありませんでした
豪華ゲスト
女性ランナーでは有名な吉田香織さん、木下裕美子さんがゲストランナーとして来場していました。
平日開催の関東ローカル的大会としては、参加選手層も含めて豪華な方だったのではないでしょうか。
やっぱりランナーには刺激という点で大会が必要と思えた
先頭でスタートした順天堂大学駅伝部に、あっけなく周回遅れとされました。でも、えその走りを間近に見れて大いに刺激を受けました。
フォームがダイナミックでかつスピードの乗りが桁違いです。来月に箱根駅伝を控えている現役バリバリのアスリートですから、一般市民ランナーには理解できない魂が宿っています。
この大会に参加する30〜50代は平日参加ですから、走ることを趣味としているランナーには間違いありません。それ故に華やいだ雰囲気というよりも、意識高い系が多く、総じてレベルが高い大会です。
さっと走ってさっと帰る感じなのですが、普段のお一人様練習とは大違って新鮮さは抜群となりました。
こんな状況下でも開催に尽力した主催者、関係各位にはとにかく感謝しかありません。
いや〜また参加したい度
その閉鎖された空間ゆえ低予算で運営がしやすいからか、昭和記念公園で開催されるマラソン大会は年間で相当数に昇ります。
西東京30K、立川ハーフ、ベジタブルマラソン、そしてこのマラソンフェスティバルが開催される会場となります。同じ主催者の大会が年明けからいくつか続き、公認コースを記録狙いに徹することもできます。
関東圏にお住まいなら、ハーフスタート時間(10:55〜)が遅めなので、日帰り圏内で挑戦できる大会と言えます。これは気になる部類、ぜひともチェックしてみて下さい。
(5段階評価)
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1年ぶりのゴールはやっぱり以前と同じくキツかった
立川市昭和記念公園の最寄り西立川駅にて、ホームへ降りると大半がランニングシューズにシャカシャカ姿で同じ方向へ向かって歩き出します。 昨年にも増して多くのランナーが参加した『マラソンフェスティバル in ...
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