3月中旬、暖かい冬が終わり、例年より早い桜がもうすぐそこまで来ています。
そんなこんなのこの冬(2019年〜2020年にかけて)は、大暖冬と言ってよいくらい寒さを感じない冬でした。
例年になく寒くない冬が、マラソンやランニングに与えた影響は何だったのか?コロナで不甲斐なく強制終了した2019-2020シーズンを振り返ってみました。
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まずは暖冬の原因って何だったんだ?
この冬に見かけた天気図では、冬型の気圧配置をあまり見かけませんでした。その主たる原因は、偏西風が北側へ蛇行したことです。
そのことで寒気が降りて来づらく、西高東低の気圧配置にになりづらい状況がずっと続きました。
南岸低気圧がいくつも太平洋岸や本州を通過、これに寒気が降りて来れば関東に雪をもたらします。しかし、上空の冷気が足りず冷たい雨となりました。
基本的に関東平野の冬は晴れが多く、朝は放射冷却現象で寒くなります。今年は冬なのに曇りが多いせいか放射冷却が起こりづらく、グッと冷え込む早朝が例年より少ないと感じたはずです。
異例の暖かさ
冬の出勤時、車のフロントガラスの霜を溶かすため、ペットボトルにお湯を入れて家を出ます。今年はその出動回数わずか1回(昨年比1/10)
いくつか強い寒気が降りてきても、一時的で長続きしない、そんな冬シーズンでした。
荒川河川敷
暖冬による影響、例年と比較してみて
とにかく雨が多い
まずは例年ならずっと南側を通る低気圧が北側に推移し、本州を通過することが度々ありました。その結果、平年より降水量が断然多い状態が生まれました。
前線が停滞することにより晴天が少なく、1月には異例の大雨が各地で降り記録を更新しました。雪国ではない場所でこの冬、傘を持参した日が多かったと思いませんか?
とにかく気温が高い
今冬は記録的な高温です。平均気温は全国で平年を2℃以上も上回りました。
例えば大阪の1月最高気温は19℃オーバー(観測以来1位)だったり、 東京で最高気温が17℃、18℃が連日続いたりしたのがいい例です。
とにかく雪が少ない
この大暖冬で異例づくしが続いたのですが、その中で雪の少なさは顕著でした。
異例とも言える「記録的な雪の少なさ」は、統計開始(1961〜62年冬)以降で降雪量が最も少なかったことが証明しています。
ゲレンデに雪がなく地肌が露出しているニュースを目にしました。気温が低ければ人工降雪機が使えますが、気温が高い西日本のスキー場では営業さえままなりません。
個人的には、関越トンネルを超えた新潟県の山間部で、2月になっても根雪がない冬は見たことがありません。
根雪とは
冬の始まりから春まで、雪がとけずに重なって降り積もっていくこと
とにかくインフルエンザにかかった人が少ない
コロナウイルス対策がインフルエンザ対策にも効果があった模様です。
新型コロナウイルスの感染予防として、多くの人がうがいや手洗いを徹底したことでインフルエンザの流行を抑えたと考えられます。
また、インフルエンザウイルスは低湿度で流行すると言われています。暖冬の今冬は雨が多かったことで湿度が高く、これもインフルエンザ流行を抑えた一因となりました。
暖冬によるマラソン(ランニング)への影響
大暖冬は立ち位置によって捉え方が大きく異なります。冬季の仕事(スキー場、除雪など)に従事している人には死活問題です。
私達ランナーにとってはどんな冬だったのでしょうか?
多くの(記録も狙っている)ランナーにとっては厳冬期=鍛錬期だと思います。マラソンは気温が低い方がパフォーマンスが上がることは経験済みです。
2月の京都マラソンでは、真冬のマラソン大会で暑さと雨対策をするとはエントリー時に想像だにしていませんでした。
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京都マラソン|雨の都路へおこしやす
2020年2月京都は西京極競技場、8年ぶりに再び同じスタートラインに並びました。 「気温11℃、これは歴代3番目に高いです」とのアナウンス、気温高めで雨が降る中でのレースは個人的には昨秋と同じ条件です ...
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ただその兆候がなかったわけではなく、例年と比べ普段のランニング時の格好が薄着だった回数がズバ抜けて多かった冬でした。
私は元々タッパが大きく(177cm)ランニング時の熱量が多い身体ですが、生足でのランパン率が異常に高かった冬でした。
冬は寒く夏は暑い、そんな当たり前の気候を望んでます。お天道さま・・・来年はそこんとこどうかお願いします。
多摩湖自転車道