マラソン界のトップランナーが履いて走っているシーンをここ1、2年で特に目にするようになりました。
あれを見て「カッコいいなぁ」と単純に思い、2019-2020シーズンに初めてコンプレッションタイツを購入しました。
あまたあるコンプレッションタイツの中でも新進気鋭のメーカー、2XUが提供するハーフタイツに食指が動いたのです。
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こんなランナーにおすすめ
- 初めてハーフタイツの購入を考えている方
- 最近よく聞く2XUってどうなの?って思っている方
- コンプレッションタイツを履いて効果ってあるの?って思っている方
2XUコンプレッションタイツ(ショートタイツ)の購入に参考になれば幸い
恥ずかしながらコンプレッションタイツは、ウォーキングから始めたランニングの歴史において、今まで19年間1度も購入したことはありません。
今はトップ選手の多くが着用するシーンを見て、ランパン風のハーフタイプならカッコいいなぁと思いポチっとな、この程度です。
物欲に駆られるままネット検索すると、メジャーではないけれど評判が良い2XU紹介記事に辿り着いて益々気になり出します。
お値段は12000円程、決して安い部類ではありませんがマラソン界だけではなく、トライアスロン、水泳、テニス、野球、サッカー、ラグビーなど幅広いジャンルで需要が高い代物で多くのアスリートが着用している現実を知りました。
初めてハーフタイツの購入を考えている方へ
一般的ランパン歴10年の私が、安価なランパンから高価な2XUのハーフタイツへ変貌を遂げたのは、今から半年前に開催された大垣ハーフ直前のことです。
コンプレッション系の履物は値段が高く、自分には敷居が高く必要性を感じず長年避けていました。富山、つくばと不甲斐ないマラソンが続いたこともあって、気分転換に本番用ユニフォームを変えてみようと思ったところからでした。
できるだけ見た目も装着感も涼しいものはないかと探し、いくつかの候補メーカーから2XUが最右翼となったのです。
最近よく聞く2XUってどうなの?って思っている方へ
2XUはオーストラリアの企業で、世界30カ国で販売して急成長中のスポーツウェアメーカーです。近年プロアスリートからの高い評価と信頼を勝ち取っています。
単に無知なだけなのですが、初めて耳にするメーカーが世界的トップメーカーだったことに驚きを隠せません。
読み方ですが、2XUは『ツー、タイムズ、ユー』と読みます。ツー、エックス、ユーではありません。
2XUの由来は、2 × YOUで「あなたの可能性を2倍にする」との意味です。自分には思い付かないセンスあるネーミング、その発想に感心してしまいます。
コンプレッションタイツを履いて効果ってあるの?って思っている方へ
2XUはすでにたくさんのランナーブロガーさんが商品レビューをなされています。ですので少しでも違った視点で紹介できればと思います。
2XUに出会うまで5000円以下の価格帯の一般的なランパンを購入していました。それでも不便は全く感じていませんでした。
それでもコンプレッションタイツを初めて買おうか悩んでいる方にわかりやすいよう、コンプレッションタイツ(ハーフタイツ)と一般的なランパンとの主な使用感を比較をしてみました。
ごく普通のランパンと2XUの比較
普通のランパン | 2XU | |
1. 風の抵抗 | ヒラヒラして抵抗あり | 肌に密着して抵抗なし |
2. ポケットの数 | ウェストポーチが必要 | 携帯数に対して必要十分な数 |
3. 疲労軽減効果 | 着圧が高いものもある | 安定走行でき疲労は少ない |
4. 疲労回復 | 感じない | 感じない |
5. 暖かさ | スースーして寒い | 2枚目の皮膚で暖かい |
6. 脚の動きに制限 | あり | なし |
1. 風の抵抗
2XUは肌に密着しているため、ランパンより風の抵抗が少ないのは間違いあません。
でもはっきり言って、ランパンにせよコンプレッションタイツにせよ、風の抵抗が一般ランナーの記録に及ぼす影響は極々小さいものです。
オリンピック選手レベルで、キロ3分で走る選手にとって風の抵抗はタイム短縮に関わる一大事です。
しかしフルマラソン3時間以降で走る一般人は、下半身の風の抵抗によるタイム軽減効果は少ないと感じます。
2. ポケットの数
最近ではランパンでもウェスト部分の幅が厚く、伸縮するポケット形状型ランパンが人気です。(THE NORTH FACEとか)
しかし一般的なランパンは肌に密着していなく、ポケット中で補給食が暴れます。よって暴れ対策ではウエストポーチを着用して補給食を携帯することとなります。
対して2XUはお尻側の腰部分に収納ポケットが3つ付き、コンプレッションで肌に密着でき結構な量を携帯できます。
2020年京都マラソンにおいて、200mlの自作ドリンク(モルテン+メダリスト)を縦ポケット(写真でいうと右のポケット)に入れて走りました。30キロ過ぎまでお尻にくっついている感じでストレスなく携帯できました。
さらに他のポケットに補給ジェルは3〜4個携帯可能です。こちらもコンプレッションが効いていて収まりが良く、ランパンのポケットとは違いジェルが上下左右することはありません。
3. 疲労軽減効果
ピッタリと地肌に着くので余計な筋肉のブレを抑えてくれ、それが走行安定性につながる感じがハッキリ掴めました。
大腿部のスタンプ加工が筋肉を最適な位置にフォールドすることで、無駄な力を浪費せずに推進力を得られます。
公式HPに疲労軽減効果について書かれていますが、コンプレッションタイツの効果については疑心暗鬼で、それを感じられるかどうか期待薄でした。
2XUのおかげなのか、走力アップの賜物なのか(自画自賛)数値的に示される訳ではないのでこの項目は利用者の感覚に依存します。
それでも加圧して筋肉の揺れを軽減しサポート、ランパンより腰周りが安定しているという点で、疲労軽減が望めると私は感じます。
京都マラソン翌日にも関わらず、レンタサイクルで26キロも走れたのは2XUのお陰です。
4. 筋肉の疲労回復
血流を促し疲労物質を溜め込まない機能で疲労回復を謳っています。
しかし私には実感できるほどの効果はありませんでした。要するに疲労軽減は感じますが、回復までは実感し難いということです。
これはきっと負荷が高いランニング機会でしか2XUを履かないことに起因しているかもしれません。レースやポイント練習だけ着用するのではなく、普段のジョギングで履けば疲労回復を感じるかもしれません。
ただレース中の脚攣りが一度も無いので、血流促進効果は少なからずあったのではないかと推測します。
5. 暖かい
言うまでもなくマラソンは寒い季節のスポーツです。マラソン大会は秋から冬、そして春にかけて開催されます。
ハーフタイプだと、膝上まで丈がありランパンより外気に直接触れる部分が減るので、その分風を通さず暖かく感じます。
スタート前の整列時は特にそれを感じます。防寒着に加えて2XUを履けば、スタート前の寒さがさらに軽減されます。
6. 脚の動きの制限
2XUは肌に密着するので、ランパンよりも脚の動きの制限がありません。わかりやすくいうと言うと、2XUは脚を思った通り抵抗なく動かせるのです。
ランパンと比べてこれは顕著です。ランパンだと膝上や腿上の辺りを素材がヒラヒラと風に煽られて動きを妨げて抵抗となります。これはダッシュや速いペース走をすると如実に分かります。
2XUのサイズ感は?
着圧については他メーカーを試したことがないので比較しようがないのが正直なところです。ですが、おおよその予想通りでした。
まあこんな感じか、と思える強過ぎない圧着感が適正なサイズ感を担保してくれます。
参考
私は身長177cm、体重67kgでSサイズを購入して問題なし
サイズは小さめを選んで正解でした。
2XU購入に至った理由は?
40半ばで年甲斐にもなく子供じみていました。「2XUは見た目カッコいい」と気に入った瞬間から購入へまっしぐらです。デザインがシンプルで大腿部にX(エックス)マークです。
マラソン競技は言ってみれば走るだけ、それだけにここ一番の勝負服は色や柄を含めてオシャレでお気に入りを選びたいものです。
ただ、高い買い物なので出し惜しみしてしまいます。洗濯や使用頻度による劣化が気になってしまうので、私の場合はマラソン大会やポイント練習(ロング走)での着用のみです。
それでも使えるランニングウェアの選択肢がひとつ増えました、ということです。
股間問題
コンプレッションタイツの下に何か履くか?
これはランナー永遠の命題です。メーカー発表では下着をつけても付けなくても良いと記載あります。
下着をつけなければ1枚着るものが減ります。余計なものは付けない主義の私は2XUの下に下着は履いていません。
正直、男性の場合はカタチが若干気になるものの、「どうせ誰も見てないから」と思い込めば何てことはありません。
レース中は視線は常に上、余計な視線を送ると走行フォームがブレます。
まさかのほつれ事件
普通のレビュー記事だと良いこと書いて終わるのですが、残念な事があったの で包み隠さずの報告です。
京都マラソンでの出来事
2020年京都マラソンのスタート前整列時のことです。
並びながら時間を持て余していたので、腰をひねってストレッチ、左に右に、さあ42キロ走るぞと葉っぱをかけた時でした。
スタートまで3分切ってるのに
右脚腿の裾部分の糸がほつれてるではありませんか⁉︎
レースをこのまま走ったら、徐々にほつれてゴール時に下半身露出とかありえるかも・・・そんなことを考えだすと気が気でなくなります。
実際のところレースが始まると走りに集中、ほつれの件は忘れてゴール後に確認するとスタート時と全く変わっていませんでした。
返品・交換できず
ゴールまで保持したことはある意味耐久性が高いとも言えますが、わずか5、6回の使用でほつれるなんて・・・
安い買い物ではないので購入先のネットショップに問い合わせをするとメーカーの回答待ちです。結果は予想はしていた通り、数回使用の後なので返品・交換できません、の1点張りでした。(当たり前か)
通常使用&ネットに入れて洗濯していたのに残念です。
工業製品の製造過程で、ある一定の不良品が出るのは仕方ないことです。たまたまその商品に当たってしまった不運、dモノが良かっただけに残念でした。
※ほつれ部分は縫製が得意な知人に修理依頼済み