上のトップ画像は青太ゴール後に残した写真で、気温20℃の(冬の)炎天下の中を走るランナー達です。30キロを過ぎて一度ゴール付近を通過、青島までの往復10キロを残すといったシーンですが、この暑さの中なのか皆キツそうに走っています。
私自身も終盤脚攣りを起こしとぼとぼとゴールするのがやっとの状態でした。予報段階で気温が上がるとされていたので覚悟はしていたのですが、現実のものとなると12月ですからもう少し低温にならないものかというのが正直な気持ちです。

では怪我の痛みがない体調コンディショの中、好記録が出やすい気温10℃前後、こんな好条件でフルを走った経験は今まで何回あったのだろうか?そう思い立ち過去大会を全て振り返ってみました。

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フルマラソンは好条件が少ない
まず最初に断っておきます。これは多分に個人的な事象と言えばそれまでと片付けられることです。
身長177cmとタッパが大きい私は、小柄な方達より運動による熱量がどうしたって大きくなります。それゆえ気温の影響をより受けやすいと自負しております。またここ5年間は定期的に肉離れを発症し、その思うように走れない回復期が大会と重なる悲劇が幾度とありました。
そんな事はないさs暑さも何のその、怪我なんて皆無だし〜というランナーにとっては今回無関係な話となります。

15℃以上
「フルマラソンのタイムは気温に最も影響を受ける」とは以前から口が酸っぱくなるくらい記述してきました。
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マラソン(走ること)と気温|パフォーマンスへの影響大
『あぢぃーー』 勝負レースを決めて長期に渡りトレーニングを積んできたのに、ようやく迎えたマラソン大会当日の気温が20℃オーバー、物の見事に大撃沈した経験はありませんか? 個人的には暑さへの耐性が弱いと ...
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参考記事内にあるようにマラソンは10℃前後が実力を発揮しやすく、15℃を越えてくるとパフォーマンスが徐々に落ちてくると言われます。
先日の青太2021では、気象庁HPにて当日の気温を調べたところ、宮崎市はスタート1時間後10:00にはすでに15.8℃に達しています。レースペースを2時間(11:00には18.1℃)ほど保てたことはむしろ頑張った証でもあります。
その後ペースが落ちて脚攣りへまっしぐらだったことは、きっと必然の成り行きだったと都合良く解釈しています。

青太マラソン2021.12.12
(Yahoo天気より)
故障(故障明け)
レース中に初めて肉離れを起こした日は、2016年さいたま国際マラソンの30キロ手前だったと記憶します。突然襲った鋭い痛みに何が起こったか訳が分からず混乱、脚を止めて確認後は痛みを我慢してゴールを目指しました。
その後もレース中や普段の練習で発症し、いくつかの大会は全力では走れないコンディションのため、再発に怯えながらの調整ランとしました。

肉離れのおかげかテーピング技術は向上
雨
雨の中で走る行為自体は嫌いではありません。ジョギングレベルなら特に夏のシャワーランは気持ちいいものです。(雷雨は除く)
しかしことフルマラソンとなるとあまり良いことはありません。まずはシューズによっては路面次第で結構滑ることです。これは大会当日になって初めて勝負シューズで挑む際に注意が必要です。それまで一度も雨の中そのシューズで走ったことがないと、晴天時とは違う足の感覚と靴の重量により実力を発揮できなくなります。
また、湿度が高いと汗の蒸発による放熱ができず体温がこもる状況に陥ります。身体を冷却できなければ心拍数が上がり、15℃以上になる前にパフォーマンスは下がり始めることとなります。
富山マラソン2019
極寒
初めて参加した別大2018は日中とても寒い日でした。特に最後の折り返しからは強い向かい風でさらに寒さが増しました。ゴール後に寒さが原因で脚攣りしたのは今の所この時だけです。
そして日中ぐんぐん気温が下がり、終始極寒の大雨だった東京マラソン2019(大迫選手は棄権)では、30キロ過ぎからは手がかじかんで補給ジェルを摂る行為が難儀になる始末。ウェストポーチのチャックが明けられず、雨除けポンチョとスペシャルドリンクを取り出せないままゴールを迎えました。

東京マラソン2019
以上を踏まえてフルマラソン全大会を調べてみた結果
※サッと流し見で下へスクロール
ー 私のフルマラソン ー
大会名 | 開催日時 | 最高気温(℃) | 体調など |
湘南国際 | 2009.11.8 | 21.5 | 全身塩 |
佐倉朝日健康 | 2010.3.28 | 6.8 | ベストタイム |
つくば | 2010.11.28 | 17.7 | 後半大失速 |
湘南国際 | 2011.11.3 | 21.4 | 両脚攣り |
ふじのくに新東名 | 2011.11.20 | 26.5 | もはや夏 |
京都 | 2021.3.11 | 11.7 | ベストタイム |
大阪 | 2012.11.25 | 15.4 | 後半失速 |
長野 | 2013.4.21 | 6.1 | ベストタイム |
長野 | 2014.4.20 | 17.3 | 2年連続同タイム |
静岡 | 2015.3.1 | 10.7 | ベストタイム |
さが桜 | 2015.4.5 | 24.2 | 後半大失速 |
はが路ふれあい | 2015.12.20 | 9.5 | そつなく |
勝田全国 | 2016.1.31 | 9.8 | インフル明け |
東京 | 2016.2.28 | 15.0 | ベストタイム |
能登和倉万葉の里 | 2016.3.13 | 9.4 | ベストタイム |
さいたま国際 | 2016.11.13 | 18.8 | 肉離れ発症 |
北九州 | 2017.2.9 | 6.8 | 肉離れ発症 |
古河はなもも | 2017.3.12 | 11.7 | 肉離れ復調期 |
ぐんま | 2017.11.3 | 23.2 | 歩いて攣って |
奈良 | 2017.12.10 | 13.1 | ベストタイム |
別府大分毎日 | 2018.2.4 | 4.5 | そつなく |
富士山 | 2018.11.25 | 12.0 | 走力不足 |
愛媛 | 2019.2.10 | 10.3 | 肉離れ復調期 |
東京 | 2019.3.3 | 10.4 | ベストタイム |
富山 | 2019.10.27 | 16.5 | 後半失速 |
つくば | 2019.11.24 | 18.6 | 後半失速 |
京都 | 2020.2.16 | 11.5 | そつなく |
青島太平洋 | 2021.12.12 | 20.2 | 脚攣り |
調べてみると今まで12年間で出場したフルマラソンは28レースでした。
そのうち13レースが気温15℃以上、肉離れ発症 or その回復期が4レース、そしてインフル明けの週末が1レースです。実に17レース(さいたまは15℃以上と肉離れが被る)が何らかの原因で上手く走れなかったレースとなります。28分の17ですから、フルマラソンの6割以上は悪条件だったというこです。
そして面白いように気温が低い日にベストタイムを更新しています(例外もあり)。逆に気温が低く好条件にも関わらず、体調に問題があってベストの走りができなかった日は、今更ながら勿体無いことをしたと後悔しています。
ということはフルマラソンでベストタイムを狙う条件は、気温が低くフィジカル面が万全なことが条件となりそうです。これにメンタル面の充実が加算されたら鬼に金棒です。

なかなか噛み合わないのが人生
どんな結果でもゴールは特別