今週末に迫った今年最後のフルマラソン、そんなみえ松阪マラソンのコースについて調べていました。
大抵のランナーはフルマラソンを走る前に、予備知識としてある程度のコース概要を頭に入れておくはずです。
みえ松阪の公式HPのコース図、高低差図、コース動画をしらみつぶしに見ていると、細かく気付いた項目があります。それを中心に松阪のコース攻略を考えてみました。
※実際に走ってきた生の感想を追記としました
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目次 (タップでジャンプ)
みえ松阪のコース特徴
上の写真がコース全図なのですが、特徴ある事柄がいくつかあるので、その特徴を中心に箇条書きで考察していきたいと思います。
特徴
・曲がり角が多い
・アップダウンあり
・トンネルが2つ
・ゴール付近を一度通り過ぎる
曲がり角が多い
コース図全般を一見すると、全体的にコースが角ばっていて曲がり角が多いことにすぐに気付きます。
特に中盤に直角カーブが多く、加えて折り返しがトータル4ヶ所ですから、曲がり角や折り返しの度に減速を余儀なくされます。それを考慮すると減速せねばならない場所があり、一定ペースで走ることが難しいコースとなります。
裏を返せば無駄な動きはせず、距離ロスないコース取りが要求されます。
走路の右側か左側のどちらかをずっと走ることは、走行距離にロスが生じることとなります。カーブではなるたけインを突いて、極力ロスをカットする姿勢で距離を重ねていきたいものです。
アップダウンあり
高低図をご覧の通りアップダウンあるコースとなります。特に15キロ以降はアップダウンの繰り返しとなり、ここは前傾のピッチ走法でモリモリと乗り切りたいところです。
ただし奈良マラソンのように登った分だけ降りる仕様となり、一所懸命上った後に漏れなく下りが付いてくるので、アップダウン前後でペースはそれほど乱れないと推測しています。
→追記:実際に走ってきた感想としては、奈良のような登って降りる仕様ではなく、中盤以降は明らかに登りが多いコースでした。
ゴール手前には300mで15m程を登る坂があるのですが、普段走っているコースの坂と比べてみたところ、大会パンフで市長が言うほどラスボス感はないと思っています。
しかし42キロ走った末の疲労感Maxで迎える坂道、そういった意味で辛さが無い訳はありません。
トンネルが2つ
アプリのキョリ測を加工
30キロを過ぎたところに、全長267mの短めのトンネル(松阪第一山桜トンネル)と、全長970mの長いトンネル(阿波曾蛸路トンネル)が鎮座します。
どちらもトンネル入り口から上り始め、トンネル途中でピークを迎え下り始めます。
特に2番目の長い阿波曾蛸路(あわそたこじ)トンネルに関しては、高低差約150mとなりこのコース1番の難所となります。
当日はトンネル内はプロジェクションマッピングにより彩られる予定、ここは終盤に向けてふっと肩の力を抜く瞬間となります。
そしてここは距離的にフルマラソン30キロを超えた地点、よってここをひとつの目標としてみえ松阪マラソンのレースを組み立てるべきではないかと思います。
このトンネル途中からゴール直前まで、ずっと下り基調が続くボーナスタイム突入となります。清流櫛田川を右に見ながら一番キツい区間となりますが、ここは川を眺めながらリラックスして最後の踏ん張りといきたいところです。
→追記:実際にトンネルを走ってきた感想は、1つ目のトンネルはずっと上りを走っている感じで、逆に2つ目のトンネルはずっと下っている感覚でした。
ゴール付近を一度通り過ぎる
40キロ付近でゴールの運動公園へ向かう交差点を1度通り過ぎて直進、往復合計約1.6キロを走って、最後の上り坂を登り切って運動公園のゴールを迎えます。
ただ湘南国際や青島太平洋マラソンと比べると、行って来いの往復距離はかなり短めでマシな方と言えます。
ゴール間近のランナーを横目に直進、800m先前方の折り返し地点は見えづらくてここは心が折れるかもしれません。しかしわずか1.6キロの往復ですからここは我慢の走りとなります。
コース動画をチェック
コース動画を見て一番気になったところは、スタート直後が1車線で、道幅が広くなくおそらく渋滞するという点です。
スタート直後はどのブロックでもコース内が密集していますから、ここはストレスが溜まりそうです。
スタート直後から躍起になって無理なジグザグ追い越しは極力避け、流れに身を任せてウォームアップとする心の余裕が欲しいものです。エネルギー満タンで走り出していますから、その疲労に気づきにくいのが難点となります。
みえ松阪マラソンのコースを3分割
個人的にみえ松阪マラソンは3分割することで、それぞれのセクションを消化していくことを頭に入れて走るつもりです。
コースを3分割
①スタート〜松阪農業公園ベルファーム
②松阪農業公園ベルファーム〜阿波曾蛸路トンネル
③阿波曾蛸路トンネル〜ゴール
それぞれの区間をひとつづつ潰していく(走破していく)マラソンとなるのですが、その上でコース上には最も誘惑してくる要因がありました。

先月走ったおかやまマラソンも相当なものでしたが、ここ松阪でも中盤以降は特産品のオンパレードが続きます。
ベスト記録を狙えそうなペースだとしても、24キロエイドの松阪牛サイコロステーキだけは立ち止まって食するつもりです。

→追記:実際に走ってきたこのコースに抱いた率直な感想は、とにかくタフネスコースだということです。2022年はこれに強烈な鈴鹿おろしの風が加わり、自身ハーフ以降は体力も脚も消耗して疲弊の極みとなりました。中盤以降は上り区間が長く、ベスト記録は狙いづらいコースと言えます。