子供が生まれて一念発起、約10年前に富士登山に挑戦した時に購入した登山靴(トップ画像)を未だに所持しています。
当たり前ですが、これを履いて今度の富士登山競走※に挑むつもりは毛頭ありません。
大会をひと月後に控えて(開催可否はまだ※)、制限時間内に完走できるかが心配事の最たるものです。しかし今はこの富士登山競走のためにどんなシューズを履いて走るかが最大の悩みどころなのであります。
※2021.6.18 残念ながら中止となりました
スポンサーリンク
富士登山競走(山頂コース)の不文律
今の時代はTwitterやブログにせよ、そしてYouTubeにしても、自分が求める有益な情報がネット上に溢れています。
すでに完走された方々が情報発信して下さり、知りたい情報にすぐにアクセスできる環境が整っています。
ありがたいと思い感謝の念を抱きながら多くの報告を読み漁っていくと、複数の方が同じような内容について言及していることに気付いたのです。

そこを重点的に取り入れれば、念願の山頂完走が見えてくるかと思った次第です。
※多分に執筆者の主観が影響
1. 馬返しまで頑張る
これは2年前の五合目コースに参加した際、深く念頭に置きガンガン攻めて走りました。
-
-
富士登山競走五合目コース|不測の事態で山頂コース挑戦権利がギリギリ
前夜ホテルのエレベーター内で出会った方(見るからに富士登山に出場しそうな人)に、 「明日頑張って下さい」と言うと 「頑張って下さい、僕は五合目なんで」 「僕も五合目です、お互い頑張りましょう」 いいで ...
続きを見る
馬返しまでのロード区間は約11km、全行程が21kmですからロードの走り方の重要度が高いことはわかっています。
もちろんロード後に登山があるので真一文字に突っ込むわけには行きませんが、私の走力だと関門で足切りされる可能性があります。よって今回の山頂コースチャレンジではある程度突っ込む覚悟はできています。
五合目以降は登山道で他ランナーを抜く機会が少なくなるので、五合目までの位置取りが大切となるからです。
写真は知人が撮影(2019年)
2. 履き潰し寸前のシューズで挑む
五合目以降のコース形態はゴールまで砂礫と岩場が続きます。砂礫は「されき」と読み、砂と小石が入り混じった路面です。どんなシューズでも滑りやすいコースで、結果として皆が走るよりも早歩きとなります。
下山も含めると路面状態の酷さから、その1日でシューズが傷み終わります。砂礫と岩場の登山&下山でアウトソールがボロボロになるのです。
情報としては、順位を狙って走るトップランナー以外、履き潰し間際のロード用ランニングシューズで挑むべきとの指南です。富士登山競走のためにシューズをとっておくランナーはいても、このためにシューズを新調するランナーは少数派です。
マラソン用の現役バリバリで履いているシューズを使うのが躊躇される理由がここにあります。
3. 岩場ではグリップが必要
七、八合目は岩場メインとなり、この区間ではグリップ力が必要となります。ここではトレランシューズの方が有用となり得ます。
しかし馬返しまでのロード区間において軽量の恩恵で速く走れ、砂礫や岩場の登山道であってもグリップ力があり、両路面状態に適切なシューズが求めらるとやはりロード用がベストとの解答に至ります。
具体的にはどれが山頂コースに向いているの?
上記をまとめると、馬返しまでのロード区間が最も重要で、歩かず手を抜かずに走ることが富士登山競走・山頂コースの戦略の前提となります。
軽量&グリップ力が高いシューズで山頂コースに挑め
以前は
軽量でグリップ力が優れたシューズ選択が大事と言いました。高度が高く低酸素の中で軽量シューズがジワリジワリと効いてきます。
厚底ブーム以前に、靴底に着いたツブツブ素材が(アシックスやアディダスに見られたアウトソール形状)地面を掴んで高いグリップ力を生んでいたのを思い出して下さい。
アディゼロ匠ren
まだ走れる

速いランナーは皆、このブツブツ素材が付いたシューズを履いていました。だからこそブツブツ素材搭載のターサーシリーズを履くランナーが、今まで富士登山競走では多数だったのです。
今はシューズの勢力図が変化
話の前提として2年前は五合目打ち切り、昨年はコロナウイルス感染拡大による大会中止により、ここ3年間は山頂コースが行われていないことを考慮すべきです。
ご存知の通り、その間でランニングシューズの勢力図が大きく変わりました。
今は厚底シューズで山頂コースに挑戦したというツイートやブログは見つけられません。でもスピードを求め、あのクッション性ですからナイキの厚底シューズで参加するランナーが今後は一定数いるはずです。
3年前はターサーシリーズ、アディゼロシリーズ(ジャパン、ジール、匠ren、sen、mana 7など)を履いたランナーが多かった
で、今年の予測は?
今年※の山頂コースチャレンジャーの中には、厚底仕様で使い古した初期のヴェイパーフライを履いたランナーが現れると確信しています。
3年前の山頂コースで使い古されているシューズは薄底全盛期のものです。その後厚底ブーム到来となります。だからこそ今年は使い古された厚底シューズで富士山に挑戦するランナーが必然的に増えるはずです。
アシックス、ミズノが大半を占めていた薄底全盛期の山頂チャレンジ期、前述の通りにあれから3年の月日が経ってシューズシェアが大きく変わりました。
一体どのメーカーのシューズを履いて山頂チャレンジするランナーが多いか、参加してランナーの足元に注意深く観察して来たいと思っています。
※2021.6.18 残念ながら中止となりました
ナイキズームフライ3
これはまだもったいない・・・
私の勝負シューズは?
色々な情報を咀嚼した結果、んじゃYOUは何を履くの?となります。
とりあえずアシックスのターサーシリーズは間違いないようなので、何らかの手段で購入を決めました。しかし新品では高価なので、ヤフオクでたまたま見つけた28.5cmのターサージールを2000円ちょっとで落札です。
ターサーとにかく軽かった、
グリップ力申し分なし
あと1ヶ月間これで試走を重ね、イケると感じたら実践投入したいと思います。もしダメならアディゼロ匠renの自前中古品を履き潰しで投入予定です。
いずれにしても、速いペースで走れ、グリップ力が高いシューズが候補に上がります。
あのテッペンに行ける日を夢みて