青森県は観光県だ
弘前城
観光地が付近に多く点在するあおもり桜マラソンは観光とセットで楽しむべき、帰宅してからそう先日のブログで書きました。
確かにこれは疑いようがない事実、しかしこの時期ゆえに注意する点がありました。
そして実際に訪れておすすめできる観光地を、2024年以降にあおもり桜マラソンへ参加する遠方からのランナーに捧げます。
この記事に該当するランナー
- あおもり桜マラソンに参加して観光も楽しみたいランナー
- 宿泊地が青森または弘前のランナー
- 新幹線かバスで現地入りするランナー
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春の青森観光にて注意すべき点
関東から参加して行ってみるべき観光地をおすすめしたいのですが、その前に水を差すようですが春の青森を巡る旅には注意しておきたい点があり、それを以下にまとめておきます。
あおもり桜マラソン開催の4月中旬は季節が春となっておりますが、青森県ではバス運行が冬期運休、観光先が冬期閉館、閉山中の施設が多くある点に注意が必要となります。
奥入瀬 (おいらせ)
例えば私の青森旅行のもう一つの目玉企画だった奥入瀬は、渓谷沿い15キロのサイクリングロードをフルマラソン2日後の帰宅する日に走る予定でした。
十和田湖畔を起点として日帰り温泉施設がある奥入瀬渓流温泉まで、マイナスイオン溢れる景勝地を横目に、熊鈴付けて自然探索気分で川沿いランニングを堪能する予定でした。
数週間前から事前に調査していたので、スタート地点の十和田湖畔の「子の口」まで青森駅からバスが出ていることは知っていました。
しかしマラソン翌日に駅前の観光案内所を訪ねたところ、冬の期間は運休中とのこと。これを知らなかったので予定が大幅に狂いました。
白神山地
ならば弘前駅から白神山地に予定を変更しようとしても、調べるとやっぱりバスが冬期間は運休中とのこと。
世界自然遺産のブナ林をトレッキングランニングに変更しようとしたのに、バス移動を主とした旅行なのに運休で無念にも断念しました。
恐山
ない知識を振り絞って思いついたのが、パワースポットであり日本の有名な霊場である恐山です。
宿泊先の青森駅前から早朝出発すれば、時間は掛かるものの何とか日帰り観光できそうな距離です。
電車を乗り継ぎ100km先、下北半島の恐山に向かうつもりで調査を開始したのですが、やっぱりここも冬期閉山中でした。
青函トンネル記念館
思いつく観光先がことごとくダメだったことで自暴自棄に、こうなったら予定には挙がっていなかったここへ。
根っからの電車好きの趣味をいかんなく発揮して、青森駅からは結構離れている竜飛岬へ、電車とバスを乗り継いで岬にある青函トンネル記念館へ行きます。
しかしまたまた不運なことにここも冬期閉館中というオチです。行きたくても開いていない青森県は、暖かくなってから観光の本領発揮の県ということです。
青函トンネルを通り
函館から来た新幹線 (新青森駅)
冬期間の終了は4月第3週目の週末から
調べてみると冬期間の運休や閉鎖は、4月第3週目に解除されるということです。
あおもり桜マラソンの翌週がそれに当たりますから、解除をもう一週間前倒ししてもらえないかと本気で思いました。
ただしレンタカーを借りて観光地を周ることにより、奥入瀬と白神山地には行けます。実際にLIVE映像を確認したところでは、残雪は見当たりませんから行って観光できないことはありません。
☆あおもり桜マラソン前後に行ける主な観光地
場所 | 行ける or 行けない |
奥入瀬 | ✖️ バス運休中 |
白神山地 | ✖️ バス運休中 |
恐山 | ✖️ 閉山中 |
青函トンネル記念館 | ✖️ 閉館中 |
八甲田ロープウェイ | ◯ 運行中 (強風で運休あり) |
酸ヶ湯温泉 | ◯ 真冬でもバス運行 |
青函連絡船 | ◯ 年中観光可 |
三内丸山遺跡 | ◯ 年中観光可 |
弘前城 | ◯ 年中観光可 |
あおもり桜マラソン参加、押さえておきたい観光地
それでは本題、あおもり桜マラソン参加時に行くべき観光地をまとめてみました。
私自身があおもり桜マラソンへ参加するにあたり訪れた観光地は、弘前城、酸ヶ湯温泉、三内丸山遺跡、青函連絡船、ねぶたの家ワ・ラッセ、アスパムです。
基本的にどこへ向かうにしても半日は要するので、青森滞在期間にもよりますが訪れる観光地をあらかじめ厳選選択する必要があります。
また日帰り観光にて電車やバスのダイヤを考慮すると、遅くなると場合によってホテルまで戻って来れなくなります。
それゆえにホテルを早朝から出発しなければなりません。くれぐれも前夜は、魚介類が美味いからって深酒しないようにしましょう。
青森の名店「ふく郎」の貝焼き
弘前公園、弘前城
弘前公園、弘前城は定番の観光スポットなのですが、桜舞い散るこの時期に訪れない理由はありません。
しかも例年なら桜はもう少し遅い開花 (ゴールデンウィーク頃) となるのですが、訪問した2023年は満開のドンピシャのタイミングでした。
週末と重なったため弘前城周辺は大変な混みようだったのですが、ここはテクテクとゆったり歩くだけですから、私がそうしたようにフルマラソン前日の観光をおすすめします。
大会前日に到着したら真っ先に訪れたい場所、シーズン最後の最終調整が弘前城なんて、こんな乙なシチュエーションはそんなにありません。
酸ヶ湯温泉
よく冬にTVの天気予報で目にする日本屈指の豪雪地帯、それが積雪5mにもなる酸ヶ湯温泉です。
今回は冬期期間で奥入瀬までバスで行けない過程で見つけたのが、冬期でも行ける降車地の酸ヶ湯温泉となりました。
マラソン前後に寒気が降りて強風で寒い週末となりました。向かった月曜日も未だに真冬のような気候で雪が降っていました。
9月から始めたフルマラソンの練習、長い長いシーズンが終わりその疲れを癒すにはこれ以上の場所はありません。
硫黄臭が他の温泉地より強く感じたのは気のせいか、滞在時間3時間は副交感神経が優勢に働き存分にリラックスできました。
各媒体で有名な混浴の千人風呂、混浴でも湯船には男女の境があるので変な期待はやめましょう。脱衣所には戒めの言葉もありました。
ここは宿泊しなくても (行ったら宿泊したくなりました) おしゃれな休憩所から見えた窓の外に、雪に映える癒される景色が目の前にあります。
椅子に座ってしばらく眺めていると強烈な睡魔が襲って来ました。
◯青森駅からJRバス1570円片道
◯日帰り入浴1000円 (タオル付き)
※ここの硫黄成分は強烈でした。帰宅後に洗濯しても衣類の匂いが取れません。
三内丸山遺跡
こういった遺跡関係は趣味趣向が分かれるところですが、ここの観光訪問はマストだと思っています。
受験生だった1994年当初話題になりニュースで見た記憶が蘇りました。その後教科書に掲載され、佐賀マラソンのコースで向かう吉野ヶ里遺跡を凌駕する存在になりました。
こんな寒い青森でなぜに何千年も渡ってここで大集落を形成したのか、この地が安全だったからか?この地の食料が豊富だったからなのか?そんな歴史に思いを馳せてしみじみと見て回りました。
駅近観光地3点セット
・青函連絡船「八甲田丸」
・ねぶたの家ワ・ラッセ
・アスパム
この3箇所は青森駅から近いためにまとめて周ることとします。3箇所とも観光できるお得な入場券 (1300円) を購入、それぞれを時間をかけて観光するのがベストな選択となります。
この周辺にて青森のお土産を全て揃えられる利点があることを付け加えておきます。
青函連絡船「八甲田丸」
青森ベイブリッジを背景に停泊している青函連絡船は見学可能な「八甲田丸」です。
鉄道の歴史にも触れていて展示物が多いため、鉄道好きなら相当な時間をここで費やすことができます。気づいたら2時間以上滞在していました。
現在となっては運賃は高いですが、新幹線で東京から函館まで行けてしまうご時世です。でも青森から函館まで船で電車を運んだ時代があったということです。
先人たちが作り上げて来たインフラをこの目で確かめることができる観光地となります。
ねぶたの家ワ・ラッセ
8月に最高潮を迎えるねぶたの熱狂を、ここなら年がら年中感じることができます。
他県に例を見ない祭り山車の豪快な作りかつ精錬な趣は、その場にいるだけで魅了されて足がしばらく止まったままとなります。
もっと大雑把に作成されていると思ったのですが、ワ・ラッセで本物をまじまじと眺めると実に精巧に作られていることがわかります。
東北三大祭りの一つで1990年夏に訪れた記憶があるのですが、今度は家族で一度は夏の風物詩を共有したいと思いました。
アスパム
あおもり桜マラソンのゴール地点に鎮座するのが「アスパム」です。
どことなく富士山に似ている風貌から、富士登山競走の完走を目指す私自身にとってゴールが山頂に繋がっている錯覚に陥ります。
共通券で入れる展望フロアからは青森市内を一望でき、岩木山、八甲田山や陸奥湾まで、そして運が良ければ北海道を望むことができます。
観光するためにここへ、これがあおもり桜マラソン参加動機であっても良いのでは
フルマラソン参加の理由はランナーそれぞれたくさんあると思います。
地元で参加しやすい大会であったり、平坦で記録が狙えるコースであったり、おもてなしが素晴らしくお気に入りのマラソン大会であったり様々であると思います。
私が全国各地を回っている経験を踏まえ、ここ青森は贔屓目なしに観光とセットでマラソン大会を楽しめるおすすめな大会と言えます。
まずはメインに観光ありきであおもり桜マラソンへ参加意思を表明しても、決して後悔しない大会と推奨します。
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