7月末に参加した富士登山競走が終わった後の暑苦しい夏は、丸々スピード練習なしで呑気に過ごしました。
9月になっても残暑が残っていたのですが、1週間で2つの台風が関東を過ぎ去りグッと気温が下がりました。そんな週末2ヶ月ぶりに閾値(しきいち)走にチャレンジしました。
キロ4分○○秒の設定ペースとかは決めず、フォームの安定を主眼に程よい刺激を脚と心拍に求めて家を出ました。
その結果が過去の例に漏れなかったので、その辺について話してみたいと思います。
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まずは基本的なこと、閾値走とは?
4年半以上も前の拙い記事内において、閾値走を以下のように定義していました。
閾値走 Tペース(Threshold)
- 持久力の向上
- 乳酸性作業閾値が向上→血中の乳酸を分解できる能力を高め、同じペースを維持できる時間を伸ばす
- 20分間のTペース走(閾値走)がオススメ
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マラソン練習|きついインターバル走はダニエルズさんに聞け
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今現在の知り得る知識で述べるのなら、閾値走とは筋肉疲労で排出された乳酸をエネルギーとして再利用する能力を高めるトレーニングとなります。
長距離走の研究分野において、乳酸は単なる疲労物質ではなく、エネルギー源として上手に利用するものです。その能力を高めましょうとのことが閾値走です。
閾値走がとっても久しぶり
上述した通りわたくし、暑い夏は緩ジョグに徹する方針でして、今夏は猛烈な日差しの中でジョグを続けながら、ランニングを純粋に楽しむことに注力していました。
川遊びの横を猛暑ラン
前回の閾値走はいつだった?
前回最後のスピード練習はいつのことだったのか、練習日誌を確認すると簡単にわかります。どうやら2ヶ月前、7月22日に挑んだ閾値走が最後でした。
ただその日は泣く子も黙る気温32℃、いくら目標レースの富士登山競走直前と言えども、暑さでギブアップ宣言スレスレの日だったことを覚えています。
ランパンから汗を滴らせながら閾値レベルを維持できたのはたったの3キロまで、そこで身の危険を感じてペース&クールダウン、それ以降は100mダッシュでお茶を濁しました。
夏全開
怪我とかの後は復帰走はいつも閾値走
以前話した通り自分の閾値走は、教科書通りの20分間走ではなく5キロ走としています。
閾値走の間隔が空いてしまう主な原因は怪我が多いのですが、その怪我が癒えた後、数ヶ月ぶりに閾値走を行なった際の記録を以下にまとめてみました。
怪我後お久しぶりの閾値走 (5km)
実施日 | どのくらいぶり? | キロ平均 |
2020.4.26 | 全盛期→ | 4:06※ |
2020.9.29 | 5ヶ月ぶり | 4:11 |
2022.6.9 | 4ヶ月ぶり | 4:14 |
2022.9.24 | 2ヶ月ぶり | 4:15 |
※コロナ禍に突入した2020年春が全盛期のタイム
2022.9.24
走力は早々衰えない
2ヶ月ぶりに行なった閾値走は、台風が過ぎた雨上がりで湿度100%、気温22℃の条件で走りました。
そんな好条件とは言えない中、汗を吹き出しながらこれだけできれば及第点、走力はなんとか維持されてきたかと思います。夏季の緩ジョグは走行距離を落とさなかった成果が実った形です。
ただ現状は、サブ3.15目前の2年前当時と比べて、数段下のレベルと言わざるをえません。
京都駅
京都マラソン2020の頃が全盛期
2022-2023シーズンイン
今夜の閾値走は一体どのくらい走れるのか?
不安はなくダメならここからまた作り直していけば良いと思っていたので、それはそれは自分自身の走りに興味津々でありました。
3月以降痛めている股間節の痛みは、良くなったり悪くなったりと手探り状態が続いています。いきなりのスピード走は怪我のさらなる悪化を招くので、この日の閾値走のために準備を重ねました。
意を決して走り出したが若干痛みがあり不安を伴ったのですが、それ以上に湧いてきた感情がありました。
3月の屈辱から改善してきたフォームが身を結んだのか、キロペースうんぬんよりも全身を使って走れているスピード感にこそ収穫がありました。
コロナが日常になりつつあるポストコロナ、久々に平穏なマラソンシーズン (2022-2023) が帰ってきます。
ここから2023年春まで続くマラソンシーズン、心の奥底では来年7月の富士登山競走リベンジが大本命ですが、そこを見据えながら再びフルマラソンに本腰を入れ鍛えていくと意を決してシーズンインとしました。
富士山ロスが凄い