既出の通り私ごととなるのですが、先シーズン終盤の東京マラソン、フルマラソンチャレンジ以来ずっと股関節を痛めています。
緩く走りながら完治を目指す方針としたのですが、痛みが長期化していている中でもようやく良化の傾向が出てきました。
ランナーズの有料会員トレーニングに参加したことで痛みの療養と同時に、大切な体幹トレーニングを行うことで光明が差してきた所で、この感じなら久々に速いペースでしっかり走れそうです。
時期的に7月末の富士登山競走に備えなければいけないこともあり、自分自身が完走ギリギリの走力であるため、ディフェンシヴな練習だけでは富士山に到底太刀打ちできないことは明白です。
よって痛みが大きく引いたこの時点で、実に4ヶ月ぶりの閾値走を敢行して今の実力を測ってみました。
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ペースは最初の2キロで決めた
前提として私の閾値走は教科書通りの20分間走ではなく、GPSウォッチ (ガーミン) で計測が便利な5キロ走としていると以前話しました。
5キロを速めのペースでシャカリキに走ることより、その走行内で乳酸性作業閾値の向上を狙います。
2年前にも故障と猛暑を経て5ヶ月ぶりに閾値走をしたことをお伝えしたのですが、あの頃よりもコロナ禍を経て走力が落ちているであろうと個人的には推測します。
そんな現況であるゆえにこれは結構頑張らないといけない練習、フルマラソンより速いペースは実に4ヶ月ぶりですから、それはそれは心身ともにキツいこと間違いありません。
なので事前にペースは決めずに身体からの声に耳を傾け、最初の2キロの感触で残り3キロのペースを決めることにしました。
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マラソン全盛期の2月頃と遜色なしにビックリ
最初の1km〜2kmをキロ4:21、4:09ペースを刻んだ時計を見て、東京マラソンを目標に走っていた厳冬期と何ら遜色なく走れていることにまずは安心しました。
フォームを上半身主導へ意識して変えてきたことにより、4ヶ月前より躍動感あるフォームで出したタイムであり、取り組んだ前傾姿勢の有効性を短い期間で示したことに驚きを隠せません。
長い走歴で大小のケガは数知れずあるのですが、故障明けや真夏を過ぎて長期間の緩ジョグを重ねた末の再始動時に、休養前と同じかそれ以上の高パフォーマンスで走れた体験を何度かしました。
そんな事実から思うところは、積み上げた走力はその後負荷が低くなったとしても、全く走らないのでなければある程度は維持されるか、もしくは練習内容によっては走力向上が叶う場合すらあると考えられます。
要するに走ることさえ止めなければ奏功する可能性があるということです。これは個人的な体験であり、皆に適応するかは別として多くの方に伝えておきたい事柄です。
高負荷で追い詰めた練習は一段上のゾーンへ移行できる可能性を秘めているかもしれませんが、故障などでしばらく高負荷の練習から疎遠になったとしても、少なくとも市民ランナーレベルでは急激に走力低下を招くわけではないと言いたいです。
キツさの中に楽しさあり
トータル5kmを平均でサブ3ペースで走れたことは、もちろん4ヶ月前より楽ではないのですが、久々に感じるこのスピード感がとにかく気持ち良くて股関節の痛みなんか完全に忘れて楽しめました。
やはり閾値走のペースはそれはそれでキツさを伴うのですが、一方で走る楽しさの一面を感じ取ることができる練習です。
4ヶ月ぶりの久々に心肺に強い刺激を入れたうえに、上下半身の連動が取れたフォームがハマって想定タイム以上を刻めたことは自信になりました。
ここまで20年以上に渡ってランニングを趣味としていることは、キツい練習であっても、緩ジョグで距離を稼ぐような練習であっても、やっぱり単純に走る行為自体は好きな行為です。
そんなことを改めて自覚する今回の閾値走となりました。