改めてこのカテのコンセプトを自戒の念も含みつつ要約しますと、
いつものランニグコースから飛び出し、非日常のロング走をしてみませんか?
となります。
ここは特にクソ暑い真夏でもロング走をしたいランナー向けのコースです。
時は1999年、ダイエット真っ只中にサイクリング中偶然見つけたものです。
20年以上経った今でも大好きなこのコース、夏になると電車やら車やらでわざわざ走りに出掛けるほどお気に入りなのです。
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町田から江ノ島までランニング経路概略
簡単にルート説明すると、町田駅から片瀬江ノ島駅間を境川沿いに進むルートです。
境川沿いならもっと遠くの橋本駅から南下するパターンがあるのですが、夏の炎天下での走行距離や都心からの利便性を考えると町田駅からのスタートが最も適していると判断しました。
まずはこのコースを大まかに4分割して紹介していきます。
①町田駅→境川ゆっくりロード→国道246号
JR町田駅改札から西方面へトボトボ歩くと、苦労せずに境川ゆっくりロードに辿り着きます。
このロードを永遠と下ると海へ出るのです。
簡単です。単純明快、いたってシンプルなコースであります。
この区間は住宅街なので、自販機は見つからなくても少し川沿いを離れれば見つかるので水分補給に困りはしません。
町田駅付近
とにかく川沿いを南下です
②国道246号→境川サイクリングロード→東海道新幹線高架下
この区間からは何とものどかな田園風景が藤沢までずっと続きます。
ここが首都圏の神奈川県だということを忘れてしまいそうな風景が続きます。
景色が単調なのがネックですが、国道1号までの距離表示が逐一あるのでゆとりを持って走れます。
青線の東海道新幹線高架下では、結構な確率で新幹線に遭遇します。
③東海道新幹線高架下→国道467号藤沢橋交差点
住宅地から離れ、自然あふれる区間なのでトイレや給水箇所は少ないと思って下さい。
真夏ランだとこの区間は視界が開け、直射日光を直に受ける過酷な区間となります。
やはりハイドレーション機能がついたバックパックがあれば、喉が渇いた時にすぐに給水でき重宝します。
遥か遠くに見えていたランドマークの横浜薬科大図書館棟が近づいてき、横目に見ながら進むと藤沢はもうすぐです。
国道1号までは自然界
④藤沢橋交差点→境川沿い→片瀬江ノ島駅
国道467号との合流からは歩道を走って東海道線をくぐる必要があります。
東海道線を超えないと海方面へはいけません。
境川沿いをずっと下って行けば東海道線を越えられるかと思いましたが、道が途絶えてしまい無理でした。
ガーミンの走行形跡では迷走の痕跡が・・・素直に国道の歩道を走り途中から再び境川沿いを走ればゴールの片瀬江ノ島駅に到達します。
コースの特徴|境川ゆったりロードと境川サイクリングロード
正直言いますと単調で飽きやすい側面があります。
しかし実際に走ってみるとそれ以上の収穫がありました。
ここは生活道路です
道路上には徒歩の方やランナー、サイクリストが入り乱れて活動中です。
このコースは生活道路として機能し、地域を支えているので傍若無人に走ることは御法度です。
週末になると1番多いのがサイクリストで、前からも後ろからも結構なスピードでやっています。
だからこそランナーは礼儀正しく左端を1列で走る礼儀を心掛けましょう。
後ろから来る車両は避けてくれますので、急な進路変更だけしなければ事故防止になります。
日除けがない
頭上を遮るものが極端に少ないので空がとても広く、開放感に浸ることができます。
これがこの上なく気持ちいいのですが、真夏の炎天下は眼や皮膚にはダメージが大きく、帽子・サングラス・日焼け止めは必須アイテムです。
江ノ島から藤沢方面を望む
路面について
路面は全般で綺麗に整備されたアスファルトとなります。
一部路面が粗い部分、未舗装な箇所はありますが、ランナーにとっては気になる程でもないと感じました。
高低差について
海が近い神奈川県、高低差が少なくフラットだと思われがちですが、長い目で見ると海に向かって下っています。
しかし体感はできないので、フラットコースと言い切って差し支えないでしょう。アップダウンにおける負荷は皆無と言って間違いありません。
海抜0mへ向かっています
道幅について
夏になるとサイクリングロード両脇の草木が猛烈に生い茂ります。
それはもう道を覆い尽くさんばかりの勢いです。
自然の猛威です、これ。
不定期になされる草刈後なら問題ないのですが、されていないと前方の視界が塞がれたカーブがあったり、草木の侵食で道幅が狭くなっていて、対向車両とのすれ違いが困難なほど狭い箇所があるので要注意です。
せ、狭い・・・
走路は右or左?
右岸、左岸どちらを走っても大した差はありません。
私はスタート地点の町田付近は向かって左岸、ちょうど田園都市線の下を通過する頃に右岸を走っています。
そしてそのままずっと基本は境川の右側を走って海まで向かいます。
そもそもこの境川には多数の橋が架かっているので、景色に飽きてきたら気分転換に走りたい岸側を走ればいいと思います。
どちらを走った方が良いか?
と問われれば、休憩所やトイレが右岸に多いので基本は右岸で問題ありません。
※多摩川しかり、河口に向かって右側が右岸との定義
信号待ち
信号待ちが必要な場所が数箇所あるのですが、ランナーにとってはさして気になる程ではありません。
ここは急ぎたいのをグッとこらえて信号待ちです。信号無視したって何もいいことはありません。
夜間走行は?
ほとんど街灯がなくとても暗いのではっきり言って夜は走ってはいけないレベルと言えます。
夜間走行する際は必ずライト(ヘッドランプやLEDライト)など自身の存在を知らせる道具が必要です。
ただライトにも難点があって、夏場はヘッドライト装着により多くの羽虫に襲われるのでそれ相応の覚悟がいります。
補給
トイレ・水飲み場・自販機は沿線に公園や休憩所(境川遊水池公園が一番大きく有名)が多数あります。
しかし気を付けないといけないのが、境川サイクリングロード(中盤から後半)の区間は給水所がほとんどないことです。
真夏ランでどんどん水分・塩分が抜けていく身体には適度なミネラル補給が必須です。
やはりランニング用のバックパックがあると、補給に関していらぬ心配事がひとつ消えます。
飯田牧場
少しコースから離れますが、サイクリストらにはかなり有名な飯田牧場があります。
アイスクリーム・ジェラートをお目当てで立ち寄るサイクリストが多いことを知りました。
私はまだ行ったことがないのですが、今年の夏は休憩がてら、冷たいアイスを食べに行きたいと思います。
2019年夏、とうとう行って来ました。・・・というか江ノ島ランニングした帰りなので車で来ちゃってます。
入口が分かりづらいのですが、駐車場は奥にあります。
アイスの味は?
なるほどこれは美味いです。立ち寄って休憩地点とする価値ありです。
飯田牧場の住所
神奈川県藤沢市西俣野981
江ノ島ラン、銭湯やシャワーは?
ゴール地点の江ノ島近辺には低価格な銭湯・シャワー・更衣室がないのがこのコース最大のデメリットです。
私が毎夏利用するのが片瀬江ノ島駅から1.7キロ離れた県立湘南海岸公園サーフビレッジ(通年で利用可)です。
片瀬江ノ島駅から離れてはいますが、ダウンジョグがてらここまで来て、4分300円のシャワーを使っています。
夏季ならば思い切って海の家を利用し、昼下がりのんびりとするのもgoodだと思います。
コース途中にゴール設定するのなら、境川遊水池公園の施設(3分100円シャワー)利用をおすすめします。
追記:サーフビレッジにランニングステーションが完成、2020年
おすすめはやはり断然真夏です
遮るものが少なく日差しを直に受けるこのコースを真夏にすすめる理由は、ゴールを江ノ島としているからかもしれません。
どんなに暑くたって「海まで行くんだ」を目標に掲げて走れば、心が折れずに済むのではないでしょうか。
そんな夏、長く続くかと思いきや8月に入って失速すること数知れず。経験上、真夏の雰囲気は意外と期間が短いのです。
夏を肌で感じるためのコースです。
江ノ島でのアクティビティを思う
夏の江ノ島はとても賑やかです。
海水浴客と観光客が入り混じり、そのロケーションが醸し出す夏独特の雰囲気を目一杯感じることができます。
走り終えて海に浸かるもよし、江ノ島観光もよし、水族館もよし、名物のシラス丼を食するのも定番コースの一つです。
ちなみに真冬の江ノ島はどんよりとして、正直華やかではありません。
真夏にひときわ輝く場所が湘南・江の島なのではないでしょうか。
帰宅は特急で
都心への帰路はやはり快適なロマンスカーが魅力です。
新宿まで1192円、乗車時間約70分、飲むかひと眠りで帰るのもよしです。
ただし夏のロマンスカーの上り(新宿行)は午後になると激混みとなります。
走り終えたら先ずは片瀬江ノ島駅へ向かい、特急券を購入して座席を押さえてしまいましょう。
それからシャワーを浴びたり、しらす丼を食べに行くのです。
注意
夏は満席になりがち、
早めに特急券を押さえる
真夏のランニングは危険
もう1点、暑い中で走れば気持ちいいのですが、当然のことながら真夏の炎天下ランには熱中症など大きなリスクを伴います。
一昨年の真夏にこのコースを走った時、補給は充分摂っていたつもりでした。
しかし大量発汗で塩分などミネラル分が大量に放出、脱水症状で手足のしびれ、むくみ、頭痛を伴いました。瀕死状態でゴールの江の島まで半分以上歩き通しです。
暑い中では体温調節機能により心拍数が上がり、涼しい季節のように決して上手く走れません。
ゆっくりランと割り切って塩分(ミネラル)補給のために休憩を多めにとることを忘れてはいけません。
そこんとこ踏まえて夏のロング走を堪能しましょう。