上流にダムがないことから最後の清流と呼ばれる「四万十川」、そこで繰り広げられるマラソン大会がかの有名な四万十川ウルトラマラソンです。
ひと峠降りた30キロ過ぎから合流する四万十川沿いを長時間ランニング、その雄大で美しい大自然に溶け込む非日常体験ができることがこの大会の最大の魅力となります。
2023年大会100キロの部はエントリー代が20000円にもかかわらず、6月1日エントリー開始から5日後の6月6日に定員1600名に達する盛況ぶりです。
そんな人気大会開催日の天候を、今年参加するすべてのランナーの皆様が無事完走することを願って、何かと重宝している気象庁データベースから私なりに天候予測してみました。
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気象データから見えてきたこと
調べた項目は最低・最高気温、スタート時間 (午前5時30分)に近い5:00とお昼12:00そして14時間の制限時間 (午後19時30分)に近い19:00の気温、日照時間と降水量についてです。
注意して頂きたいのはデータは過去大会の開催日のデータではなく、2023年大会開催日10月15日の過去10年の記録です。
高知県中村市
10月15日過去10年の気象データ
年 | 最低 気温 |
最高 気温 |
5:00 | 12:00 | 19:00 | 日照 時間 |
降水量 |
2013 | 18.5 | 23.0 | 21.6 | 21.3 | 19.0 | 0.0 | 14.5 |
2014 | 8.7 | 22.6 | 9.8 | 20.7 | 13.6 | 9.9 | 0.0 |
2015 | 10.1 | 24.4 | 10.4 | 22.8 | 16.1 | 3.9 | 0.0 |
2016 | 11.4 | 25.1 | 12.2 | 24.2 | 21.7 | 5.9 | 0.0 |
2017 | 16.7 | 18.4 | 17.3 | 18.0 | 17.8 | 0.0 | 26.0 |
2018 | 14.4 | 23.8 | 14.5 | 20.3 | 18.7 | 2.1 | 1.0 |
2019 | 15.4 | 26.1 | 16.0 | 24.9 | 19.0 | 8.3 | 0.0 |
2020 | 15.1 | 27.2 | 16.5 | 24.7 | 19.0 | 7.5 | 0.0 |
2021 | 19.4 | 28.4 | 16.9 | 26.8 | 21.8 | 5.6 | 0.0 |
2022 | 15.4 | 28.6 | 16.2 | 28.1 | 22.7 | 10.2 | 0.0 |
高知県中村市 10月15日
過去10年の平均(A.V)気象データ
最低 気温 |
最高 気温 |
5:00 | 12:00 | 19:00 | 日照 時間 |
降水量 | |
A.V | 14.5 | 24.8 | 15.1 | 23.2 | 19.0 | 5.3 | 4.2 |
最低・最高気温、時間別の気温からわかること
最低気温を記録する朝方は、平均だけ見ても14.5℃と低めとなっています。場合によっては10℃前後となり、これだと冬のような最低気温でスタート会場でちょっとした防寒具が必要となるレベルです。
しかし日中はほぼ確実に20℃を上まってきますから、過度な防寒対策はやめた方が無難となります。
気になるのが近年の最高気温が高め推移しており、それに加え2023年はバカみたいな猛暑でしたからその名残で気温が高くなる可能性をはらんでいます。
寒いのはスタート前だけで走り出してしまえば体は温まります。全般で汗をかく気温下で走るのですから真夏仕様の薄着で十分です。羽織ったとしても途中のゴミ箱に捨ててもいい格好にしましょう。
ゴール時間の夕方から夜にかけても20℃弱ですから、途中のエイドステーションに送る着替え用のウエアはノースリーブにする予定です。
雨は降らない確率が高い
平均日照時間が5時間を超えていること秋の高知は雨があまり降りません。
火照った身体を冷ましてくれる雨はウェルカムですが、絶景の四万十川沿いを走るのなら晴天がいいに決まっています。
前回参加時はまさに晴天で大会期間全てを堪能できました。その点に関しては雨の心配が杞憂に終わることを願っています。
今年は雨が降らないと言い切ることはできないので、出発直前に天気予報を確認して100均カッパをスーツケースに忍ばせ現地へ向かった方が良いでしょう。
前回参加した時の天候の特徴
2015年に参加した時は最高気温が26℃予報でした。
しかし26℃であっても湿度が低く、コース全般で日陰が多いことから実際の気温ほど暑さを感じることはなく、暑さよりも心地良さが印象的な大会でした。
湿度が低ければ発汗しても蒸発とともに体温を下げてくれますし、木々に囲まれた山道がメインコースですから (場所によって日向ゾーンあり) 、不快指数が高めの遮るものがないカンカン照りの河川敷コースということありません。
さあ四万十の旅を楽しもう
100Kmウルトラはいつものマラソン大会とは全く別物、多くのランナーにとってタイム※云々というより完走が最大の目標となります。そして走り切った達成感はフルマラソン以上の格別なものとなります。
コロナ禍でマラソン大会が全滅した2020年年明けから2022年暮れにかけ、私が絶望の淵で湧いてきた感情がもう1度四万十ウルトラを走りたいというものでした。その想いが今年叶おうとしています。
年内の予定なく早くも今年の大会はこのレースで走り納めとなります。秋の四国は好天の可能性が高いので、癒しの四万十ジャーニー全てを存分に味わって来たいと思っています。
2015年参加時
高知県中村市 10月15日
過去10年の平均(A.V)気象データ
最低 気温 |
最高 気温 |
5:00 | 12:00 | 19:00 | 日照 時間 |
降水量 | |
A.V | 14.5 | 24.8 | 15.1 | 23.2 | 19.0 | 5.3 | 4.2 |
※ウルトラマラソンのタイムはおおよそフルマラソンの3倍