参加を決めたのは今年の春、この大会にはいつか参加したいと存在を知ってからずっと思っていました。
なんで初めて走ったはずなのに愛着が湧いてくの?
答えはきっと考えうるマラソンコースの全てが詰まっているからだと思います。
お城、市街地、工業地帯、港、海、山、川、橋、畑、レジャー施設など、変化に富んで目まぐるしく変わる景色に思考が追い付きませんでした。
そんな和歌山ジャズマラソンへ飛行機にて羽田から伊丹経由で参加、備忘録というよりはおすすめ大会指南書としてまとめてみました。
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和歌山ジャズマラソンとはこんな大会
お城マラソン
和歌山ジャズマラソンの特徴
- ジャズの生演奏
- アップダウン
- 絶景
- 橋を渡ること多数
- 家族や知人と楽しめる
- 適正な規模
ジャズの生演奏
朝からしっとりと歌い上げるバンドに聞き入る
写真はスタート会場、早朝からジャズ演奏が流れる大会は和歌山が初めてでした。
言うまでもなく大会名にあるようにコース所々で生演奏のジャズが流れ、曲のバリエーションが多くて辛い時に背中を押してくれ頑張れます。
中盤以降では瀬戸内海を横目に、優雅にジャズを聴きながら走れるとても楽しい時間となりました。
ゴールしてからは大きな特設ステージがあり、私がゴールした頃には学生が指導者の元、音の調整に余念がありませんでした。走った方もこれから弾く方も本気モードなのです。
ジャズ生演奏はゴール後も
アップダウン
コースと高低図 (公式HPより)
この大会は上図の通り和歌山城の目の前からスタートし、海側を走ってマリーナシティをゴールとするワンウェイコースです。よってハーフマラソンでは珍しく手荷物のトラック運搬があります。
高低図を見ると一目瞭然なのですが、9km過ぎから雑賀崎 (さいかざき) 付近の激坂が名物となっています。
上り坂はカーブが多く先が見えないのが良いか悪いのか、決して短くはない上り坂が続き、一体どこまで続くかわからない不安と苛立ちが湧き始める頃峠を迎えます。
峠を越えて和歌浦の絶景まであとわずか
(以下大会翌日の写真多数)
絶景
風光明媚な景色を横目に走る
和歌浦とは
国指定の名勝にて絶景の宝庫、万葉歌人に愛された和歌の聖地
ここが絶景と言いつつも実際本当のところ、ハーフのスピードでは景色を楽しむ余裕はさほどありませんでした。
写真は翌日に大会当日と同じ快晴だったので、どうしてももっと堪能したくてレンタサイクルにて再訪し撮影したものです。
和歌浦
アップが終わりを告げると当然ダウンが待ち受けています。
下っている途中でゴール地点のマリーナシティが遠目に見え、あそこまで走り切ると後半戦に向けと気持ちを入れる場面です。
登った分だけ下るのでタイム的にはプラマイゼロ可能なコース設定、ただし脚のLIFEは終盤に向け確実に削られていくためペースを上げること自体が困難になっていきます。
総評としては和歌山ジャズマラソンのコースは、アップダウンありの優しいコースではありません。それゆえに走り応えがあって、ここを上手く走れれば今後のフルマラソンの自信につながるコースと言えます。
下りでも着地は脚に優しくを意識
橋を渡ること多数
見た目以上に走っていると堪える
山や海が近く川が多いことを加味しても、マラソン大会でこんなに橋を超えるアップダウン回数が多い大会の記憶が私にはありません。
和歌浦のような明からな坂は受け入れることが容易でも、コース全般にある長短様々な橋は地味に効いてくるため厄介な存在です。
そしてレース最終盤 (ゴールまで3km切ってから)マリーナシティへ渡るサンブリッジが、この和歌山ジャズマラソンの大トリを飾ることとなります。
大トリ
最終盤でこの坂はえぐい
家族や知人と楽しめる
距離部門が多数
ゴール会場は広すぎず狭すぎず、参加人数キャパに見合った快適空間です。
ジャズステージやキッチンカー、三津家氏との交流や珍しい自衛隊のブースなどが揃い、参加者だけでなく応援に駆けつけた家族全員で十分楽しめる大会です。
一所懸命走って一所懸命食べる
適正な規模
受け渡しが早い
和歌山ジャズマラソンは参加人数3000人規模なうえ、参加ランナー自体がガツガツしていない雰囲気があり、スムーズな運営がなされていた印象を強く受けました。
スタート前だってブロック整列よりも開会式の周りに人だかりができ、関係者の挨拶や三津家氏のメッセージが終わったスタート15分前になってやっとブロック整列が始まりだすゆとり感でした。
長時間並ぶ必要なし
アクセスについては、行きも帰りもシャトルバスはスムーズに乗れました。ただし和歌山駅直行のバスは日曜といことで市中心部へ向かう交通量が多く、駅到着までに約50分もかかりました。まぁでもひと眠りできたのでOKです。
個人的にはゴール会場でゴミ箱を探していると過去に見たことない大きさのゴミ箱があり、分別無しでとにかくここに入れてという粋な計らいが◎でした。
このまま専用車に積んでどこかで分別するのでしょう。
巨大なゴミ箱
また会場併設の温泉施設「黒潮温泉」の割引券が付いているだけでなく、参加賞では体拭き用タオルと体洗い用タオルの2点が貰えます。
なるほどこの参加賞はゴール後に黒潮温泉へ直行しなさいということですか。
他はゼッケン提示を利用することで城や博物館などの観光施設が無料 (or割引) になる特典、ゴール後はスポーツドリンク、みかん、紀州の梅干し、和菓子のお土産とおもてなしとしては十分ではないでしょうか。
ゴール後のおもてなし
プライベート結果
朝は冷んやりとしていたものの、お天道様が顔を出して11月とはとても思えない陽気 (最高気温22℃) でした。
Aブロック前方からのスタートで渋滞は特になし、最初の1kmをちょっと無理して吹かしキロ4:15で流れに乗り、アップダウンありなので今回もタイムは意識せずフォーム重視で刻んでいく作戦です。
しかし3kmに満たないくらいで汗が垂れ始めて、11月なのに日焼けする日差しを浴び、ゴール後のランナーのお顔は皆真っ赤でした。口を揃えて「暑かったー」との言葉が聞こえます。
こうなると私の場合は撃沈の可能性が高くなるのですが、給水で積極的に水分を補給したり、手の平や腕に水をかけて体温上昇を防いだお陰か、それとも脚に過度の負担を掛ないフォームのお陰か、レガシーハーフに続いて足攣り無しでゴールまで辿り着けました。
残り5kmからはココが正念場だと念押しして集中力を高め、下がってくるランナーをパスしながら自分自身との対話を楽しむ余裕さえありました。
アップダウンが多い割に1時間36分台、暑さに弱い体質 (夏は大好き) の割に今回も上手く走れたことに驚いています。怪我なくこのまま春まで行けたら本望です。
名残惜しささえ感じたゴール
いや〜また参加したい度
和歌山県の大会を走るならフルなら紀州口熊野マラソン、ハーフなら和歌山ジャズマラソンが筆頭です。
和歌山ジャズマラソンは和歌浦を望むアップダウンとジャズの生演奏が特色で、家族連れが多くとても賑やかな大会でした。
当たり前と思えることを難なくこなす運営がキラリと光りました。なるほど20回以上も続いている理由はここにあります。
アップダウン後のエイドにあったオレンジジュースはしっかりと立ち止まって賞味しました。サッと飲める配慮がなされているのでその間わずか3秒、汗まみれの中濃厚な甘さと程よい酸味が身体に沁みます。
醍醐味である記録狙いの高速都市型大会ももちろん良いのですが、こういった絶景を眺めながら汗をかく地方マラソン大会の存在意義もまた強く感じました。
大会参加への動機付けには十分です。ホントいい大会を選びました。
いや〜また参加したい度
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翌日、辿る
和歌山ジャズマラソン翌日にもかかわらず30km以上走ってしまいました。 これは2020年京都マラソンと2022年富士登山競走の翌日、その地元にてレンタサイクルを借りて巡った後の記事と同じ ...
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