水曜日ど平日の午前中、富士山五合目コースにて出会った試走ランナーらしき人は17名。

本日は気象条件が良く、時間を割く価値があるからこそ個々人が富士山へ向かったのでしょう。でも皆さんどんなお仕事をなされているのか大変気になりました。
私自身は有給取得にて早朝富士吉田市へ、坂道練習をそれほど積めていないと感じていたので、ここで満を持して現場で坂道練してきました。
今回も新たな気づきがあったので、3年連続五合目敗退目線ですがお付き合い下さい。
スポンサーリンク
富士吉田市役所から五合目まで試走
過去に五合目コースは試走と本番含めて7回※登っています。なので今回で佐藤小屋到着は8回目となり、今さら分かり切っているのですが、とにかく登りしかないからこの大会は馬鹿みたいにキツイのです。
4時間以上登りっぱなしのみのコースって全国的に見て、トレラン大会も含めて他にあるとは思えません。
※過去記事を下に貼っておきました。サブ3.5レベルですが参考になれば幸いです。
今回も富士吉田市役所横から青信号スタート
天気が良いから試走を決めた
この記事を読んで下さっている方なら、富士山は天候が重要と認識されていると思います。それは弊ブログにて何回も酸っぱく言ってきました。
そして今回も再度言いますが、富士山を舐めると死にます。よって参考サイト「てんきとくらす」にて、前日の時点でGoサインが出たので試走を決断しました。
前日の時点で「登山指数A」が並ぶ
ただし山頂付近は風が強いから断念
スタート後は左車線が路面良し
SNS等でよく見る登り写真の逆、つまりこれは下り
今回車で現地へ向かったので、富士急・月江寺駅前の通りに面した駐車場 (なんと5時間以上駐車して400円) を自宅からの目的地としました。15台ほど停められるようですが、試走ラッシュ時はおそらく満車でしょう。
高速を降りて大鳥居の通りを登山競走から逆走、つまり月江寺駅 (富士山駅) 方面へ下っていったのですが、車で走っていてそこで気付いたことがありました。
下水管が埋まっている都合上下り車線にマンホールが集中していたのです。
明らかに登り車線の方はマンホールが少ないため、大会当日は左車線 (登り車線) を走った方が凸凹少なくフラット感を得られるかと思います。
ということで大鳥居から富士山を目の前に望む上宿の交差点 (どんつき) までの直線道路は、足下を気にせず走れる左車線を今年走ろうと思います。有益情報になったなら幸いです。

こっちが有名な登りシーン
暑くて中の茶屋過ぎたら早くも歩いた
前述「てんきとくらす」登山指数Aが示すもう一つの指標があります。それは例外なくその日好天ということです。
富士登山には必須としても、富士登山競走には歓迎とは言えないジレンマがあります。

試走スタート時の富士吉田市の気温ーYahoo!天気より
(スクショなので広告は無効)

ここ数年の本番時と変わらない気温に、7月の想定としては好条件と思ったものの、正直言って走り始めてすぐの大鳥居前ですでに後悔していました。
数日前23℃でのポイント練習・閾値走で悲鳴を上げたことさえ懐かしむ程、身長177cm大柄の私は筋肉量が多いため、気温20℃を超えると発汗が著しくなり極端にパフォーマンスが落ちます。(つまり汗っかき)
ここ3年の本番当日と同じく、中の茶屋ではランパンランシャツが汗びたし、持参した1.5ℓの水分がみるみる減っていきます。
馬返しの時点でシューズが汗で水没、大会当日過去にもこうなったと思うとこの試走は価値ありと思いたくなります。
これにて暑熱対策が必須と思い、あとひと月で思い浮かんだ策を練りまくりたいと思います。
過去大会と同様、馬返し前から攣り症状あり
路面はやっぱり悪い
富士登山競走を走られたランナーなら既知の情報ですが、中の茶屋から馬返しまでのロード路面はとにかく荒れています。
今年こそは更新され綺麗に舗装されているかも?の期待感は中の茶屋を出てすぐに崩壊しました。メインの富士登山客は五合目から、そんなに人が通らない道に予算は降りないのです。
この辺は本番当日はランナーが密集する場面ですので、自分がトレースする場所を早めに探るしかありません。
くれぐれも足をくじかないように、足攣りを誘発すので致命傷になりかねません。
中の茶屋〜馬返しまで基本デコボコ道
ここからがラスボス
馬返し前の坂道はキツい、そういった情報はそこら中に転がっています。

これは今回の試走で個人的に思ったこと、富士登山競走は全てを頑張らないと完走できない仕様ですが、序盤の掴みとして奮起しないといけない箇所は特にここからと思いました。
このガードレールから馬返しまで歩かない
誰もが馬返しまであとどのくらい?と思う地点で現れるのがこの左側のガードレールです。馬返しまで目立ったガードレールはここにしかありません。
ここからがラスボスと思って差し支えないと今回の試走で思いました。
このガードレールから馬返しまで (1km以下) 頑張ることで、少しでもボリュームゾーンの前に出て渋滞を回避しましょうということです。

ようやく見えた馬返し
気温が下がって再び身体が動く
今回富士登山で暑さがどれだけ堪えるかを、気温がグッと下がった二合目以降で実感しました。
恥ずかしながら過去に例がないくらい今試走で馬返しまで歩いたのですが、トレイル区間で雲の中に入り気温が低くなった二合目以降に一変します。
体感で17℃くらいに気温が下がって汗が引き始めると、途端に身体が動き始める感覚が訪れます。これは馬返し前で颯爽と私を抜いていったランナーに、四合目付近で追い抜いたことで確信に変わりました。
暑さに弱い実力あるランナーさん、7月なら五合目からは動きやすい気温に下がります。五合目突破がギリでも、山頂に向けてまだ挽回の余地は残っていると言っても過言ではありません。
今回の試走では五合目関門はガスって低気温
五合目で往年の山頂マイスターと立ち話
無事に五合目に到達、程々に補給して下山
五合目に着くとバックパックを下ろしてしばし休憩、でもでも噴き上がってくるガスが冷たく昨年のように体温が奪われていきます。

山頂コース試走でもそうなのですが、目的を達成するとすぐに帰りたくなる性分です。
佐藤小屋に寄るわけでもなく、持参した食料で十分満腹状態にて振り返って五合目関門に戻り始めました。そしたら目の前にランナー、間違いなく試走の方です。

優しい面持ちのこの方、聞けば60歳になるランナーさんで、過去に山頂コースを10回も完走しているそうです。
その方:「もう体力が落ちて今回はキツイです。2年前は2分前に山頂クリアでした」
YouTubeでも拝見した通り、ゴール直前は渋滞と頂上からの叱咤激励で異質な空間とおっしゃっておりました。
ずっと若い私が3年連続五合目で関門アウトと伝えると苦笑い、刺激を頂き話し掛けて正解だったと思いながらエール交換して別れたのでした。
ふっと晴れ間が覗き、山頂待ってろよ!と叫んだとか
今回の試走まとめ
この6年間毎年のようにこの時季を楽しんでいる自分がいます。
梅雨入り即梅雨明けか、と言われている2025年で急激に暑さ極まったのですが、今年も健康体(少なからずあちこち痛い)で再び富士吉田市を訪れ、またこうしてワクワクしている自分がいることに多方面にありがたみの念が湧いてきます。
良き理解者の家族に感謝、いつも周りにいる方々に感謝、導いてくれた気候に感謝(アチ〜けど)、そして大会の準備を毎年して下さる関係者に感謝です。
これがあって走れています。
今回も痛感したことは、以前も記しましたが馬返しまでは遅くても歩かないことです。歩いた方が速いのはトレランに慣れている人で、一般ランナーは歩かないことでその穴を埋めれると思います。
これはトレイル区間でも言えることで、走れる箇所はとにかく小走りでも走るのです。
五合目関門直前のロードに出る場面
-
-
富士登山競走五合目コース|不測の事態で山頂コース挑戦権利がギリギリ
レース前夜にホテルのエレベーター内で出会った方(見るからに富士登山に出場しそうな人)に、 「明日頑張って下さい」と言うと 「頑張って下さい、僕は五合目なんで」 「僕も五合目です、お互い頑 ...
続きを見る
-
-
試走に勝る練習なし①|富士登山競走五合目コースへ
知識と体力を併せ持った先人たちが、そして猛者ブロガー達が記し残していただいた言い伝えによると、こと富士登山競走に関しては試走に勝る練習なしとされています。 ここ最近自宅近辺で取り組んでいる坂道練習は少 ...
続きを見る
-
-
富士登山競走山頂コース|五合目関門突破のために
DNF どうやらマラソン界ではDo Not Finishの略らしい。 富士山五合目にて2分足らずで関門に引っかかり、2009年最初のマラソン大会から13年間無 ...
続きを見る
-
-
富士登山競走|市役所から山頂まで本番想定の通しでコース試走
富士登山競走まで残り3週間の週、夏の30キロペース走を無事に走り切りちょびっと自信を持てた地固めから、いよいよ満を持して富士山へ試走に向かいました。 昨年はスタートから五合目、そして五合目から山頂まで ...
続きを見る
-
-
富士登山競走山頂コース (2023年) |今年もまた関門突破ならず・・
2023年7月28日に開催された富士登山競走から日にちが経つにつれ、あの強烈な筋肉疲労による痛みがようやく快方に向かっていることを実感しています。 五合目関門まで所持した未使用の経口補水パウダーや補給 ...
続きを見る
-
-
今年も登山競走の練習|スタートから五合目まで
2024年6月中旬、気温24℃湿度50%程のカラッと晴れたこの日に、富士登山競走の実践練習のためにまたしてもここへ舞い戻ってきました。 大会と試走を含めトータル6回目にもなるこのコース、そうです富士吉 ...
続きを見る
-
-
富士登山競走山頂コース (2024年) | 三たび五合目の壁に阻まれる
2019年五合目コース挑戦からコロナ禍の中止を経て2022年から山頂コースへ、これでトータル4回目の富士登山競走の朝を迎えました。 今年も宿泊ホテル最寄の河口湖駅の背景にはっきりとその勇姿を覗かせまし ...
続きを見る