2022年この夏2回に分けてたまリバー50を走破した際、53キロにも及ぶ多摩川河川敷コース内にて混乱した場所がありました。それが東京都府中市に入った時でした。
たまリバー50は東京都羽村市から大田区の羽田空港そばまで続く多摩川沿いコースなのですが、府中市の区間だけ歩行者と自転車の進行方向が変なのです。(主観)
市独自のルールと言ってしまえばそれまでですが、たまリバーを走るために他所から来た歩行者やランナー、サイクリストはこのルールに確実に面食らってしまいます。
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ここが変だよ進行方向|府中市かぜのみち
歩行者と自転車の進行方向が変なので調べてみて分かったことなのですが、府中市は独自にたまリバー50を市内だけ「かぜのみち」という名のサイクリングロードに指定しています。
これだけなら文句は出ないのですが、府中市内のみとなると何かと問題があると言わざるを得なくなります。
たまリバー50、府中市内「かぜのみち」の特殊ルール
まずはとにかく各進行方向を念頭に、上の写真をよ〜くご覧下さい。
↓ ↑ ↓ ↑
歩行者 自転車 自転車 歩行者
これは府中市に入って暫く走った後に撮った写真です。暫く走ったのはどうせ皆んな左側通行が普通でしょ、とタカを括って左側通行で走っていたからです。
でも皆さんほぼ9割はこの進行方向のルールを守っていたのでビックリしました。郷に入りては郷に従えの精神、私も右端へ移動して走り出しました。
府中市内
府中市独自と確認
私が走っていた時間帯は、もしかして歩いている人やランナーが全て府中市民だったからかもしれません。
そんな疑念は府中市を抜け、かぜのみちに別れを告げた後に確信に変わります。
府中市から調布市に入ると、一般的な一車線の進行方向↑↓に戻っているではありませんか。
その後終点の大田区大師橋まで問題なく快適に走れたことを考慮すると、やはり府中市内の進行方向に強烈な違和感を感じてしまいました。
府中市、調布市を抜けた後の狛江市付近
大抵は左側通行で認知されている
これは車の免許取得率が高いことがゆえんの認知問題だと思われます。それにより左側通行がランニングや歩行でも自然と反映されています。
どんなコースでランニングしても体に染み込んだ左側通行となり、大抵の人にとってこれがデフォルトとなっているのです。
だからこそ府中市では強烈な違和感を覚えたのです。
他のサイクリング (ランニング) コースはどうなん?
歩行者と自転車の走行方向って、他のサイクリングコースってどうだったっけ?
そう思ってブログ開設以来撮り溜めしてある写真を引っ張り出して、走行路が映ったもので確認してみました。
多摩湖自転車道 (東京都・埼玉県)
2017年7月撮影
我がホームの多摩湖自転車道ですが、コース全般でこんな路面表示がずっと続きます。
このような狭い一車線でも↑↑↓↓を基本とすることで、円滑かつ安全な走行が可能となります。
この道で右側を歩く人はいるにはいるのですが、よほど我が強いか無頓着な方しか見かけません。
大濠公園 (福岡県)
2018年3月撮影
福岡まで旅行に行って出先ランニングするのなら、コース沿いにスタバがある洒落た大濠公園周回コースが真っ先にピックアップされます。
この写真を見ても緑色の中央線の威力か、ほとんどの歩行者や自転車は左側通行としています。
余談ですがここのコースはきめの細かい走路でとても走りやすかった記憶が残っています。
つくばりんりんロード (茨城県)
2018年9月撮影
ここのサイクリングコースは中央線が引いて無い箇所が大部分だけに、ランナーとサイクリスト共に自ずと左側通行が浸透していました。
関東屈指のサイクリングロードでビュンビュン自転車が走っているので、無難にも歩いたり走ったりする人は道の1番左端を通行していました。
中央線がない走路では、意固地にならずにコース左側を走っていればまず間違いありません。
航空公園周辺 (埼玉県)
2021年10月撮影
航空公園周辺のランニングコースなのですが、歩車分離の形をとることで安全の確保を狙っています。
要は自転車が走行路内で片側一車線左側通行、その隣が歩行者が歩行路内で片側一車線左側通行となっております。(↑↓|↑↓)
昨年から幾度か走りに行っているのですが、ここで感じたことは歩車分離はほぼ守られていないということです。
幅が広い都市部のサイクリングコースだと、一般の方から見たらただの道でしかないですから、ルールが無視されやすいことは致し方ないと思います。
まとめ|サイクリングロードの走行進路
府中市のかぜのみちでは仕方なく従い走路右側を走ったのですが、それは強烈な違和感を伴うものでした。
総走行距離53キロにも及ぶたまリバー50にて全行程ならいざ知らず、府中市だけ独自のルールが通用するかと言えば、身勝手感ありそうとは到底思いません。
独自性を重んじることは好ましいことですが、53キロの区間でいくつかの自治体を跨いでいる以上、府中だけのルールはむしろ混乱を招いて事故の元、並びに迷惑の根源となり得ることは走ってみて感じました。
たまリバー50は全員左側通行が円滑で良く、総合的に見てこの方が歩行者と自転車の接触事故が発生しづらいと思えるからです。