お盆の最中に前半部 (羽村から府中まで23キロ) を走ってから3週間、この夏の宿題を片付けるために、府中市是政橋から大田区大師橋まで、残りのたまリバー50の残りを完走してきました。
後半戦を走ってきて気付いた点がいくつかあったので情報共有したいと思います。
後編は是政橋からスタート
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たまリバー50、是政橋から下流の特徴
たまリバー50は東京都では有名なサイクリングコースゆえ、ランナーだけではなくサイクリストからもネット上に多くの情報が上がっています。
ですので実際に走って感じた後半の30キロ区間、是政橋から大師橋にて私自身の目線で気付いた点をまとめてみました。
コース上に案内図が点在
目標物
見えてきたのが登戸にかかる多摩水道橋、そのすぐ奥の立派な橋を小田急線が走っています。
といったように河川敷だけに変わりばえのない風景の中で、遠くに見えてくる橋や鉄橋を次の目標として走っていくことになります。
そして都会だけに遠くのビル群は駅がある場所、あー聖蹟桜ヶ丘だ、あー二子玉だ、あー武蔵小杉と思いながら、遠くに見えてくる都会のビル群を目標として進んでいきます。
遠くに見える二子玉川
河川敷が広い
前編の上流と違って下流域では、いわゆる川幅が河川敷を含む諸々の川→河川敷→走路→堤防→走路→一般道と広範に及んで広大に目の前に広がります。
ちょっと分かりづらい二子玉付近では、国道246号と田園都市線の下をくぐる際には広い河川敷の方へ出て走路を移す感じとなります。
不整地走路
遠くに見えるのが武蔵小杉
二子玉川駅の鉄橋下を過ぎると武蔵小杉のビル群近くまで、たまリバー50の大きな特徴でもある不整地の走路をしばらく進むこととなります。
上の写真のように雨でなければ締まった土となり、そこまで神経質になる必要はないかと思われます。でも雨が降ったら言わずもがな泥んこ状態となること必須です。
実は川を挟んで神奈川県側の是政橋〜丸子橋区間の右岸では、未舗装路ではなく整備されたサイクリングロードが存在します。
サイクリストはそちら側か堤防上の一般道を走るので、ここでは極端にサイクリスト数が減ります。それゆえに歩行者かランナーしかいなくなるので、のんびりと走るには格好の区間となります。
ちなみに堤防上の一般道には歩道がないので、この不整地を進む方が無難となります。
堤防の上側なら自販機給水に難なし
もし給水が必要となり自販機を探すなら、堤防上の一般道まで上がればすぐ見つかるでしょう。
河川敷が広く川から離れて走る区間が長くなり、見えることができない多摩川の存在を忘れてしまいます。上流に負けず劣らず、下流域でも自然が溢れ返っていました。
個人的には二子玉以降の不整地は人通りが少なく静けさがあって好み、ここが東京ということを忘れてしまいそうです。
給水事情
たまリバー後半の下流域では、サイクリングロードが2本平行して走っている区間が長くなります。1本は川側の河川敷のコース、もう1本が堤防上のコースです。
もはやどちらがたまリバー50のコースがわかりませんが、この平行した2本のサイクリングコースの大きな違いは給水事情といっても過言ではありません。
給水事情
川側の河川敷コース→運動場の水飲み場
堤防上のコース→自販機やコンビニ
ようやく水にありつけた
是政橋から12.5キロの二子玉手前の運動広場まで、ずっと堤防上のコースを走って来たため身体を冷却する水場が見当たりませんでした。
この場所以降は暑さと湿度を考慮して、水道がある河川敷側のコースを意識して走ることとしました。
このような運動公園や野球場やサッカー場が現れると、そこにトイレと水道があるので補給と冷却の心配がなくなり安心して走れます。
終盤ピーカンになっても水場が程良い間隔であり、多摩川下流へ進めば進むほど給水事情が良くなります。(中盤が悪過ぎる)
多摩川決壊の碑
たまたまのぼりが立っていることに気付いて不自然な感じがした場所が、狛江市で小田急線を超えた後の自動車教習所付近です。
台風による大雨で多摩川の堤防が決壊した墓所がまさにここです。この教訓を後世に残すための碑がこれです。
高校生の頃裁判をニュースで見て、決壊によって家屋が濁流に飲み込まれる映像を見た記憶があります。
参考
昭和49年9月1日の台風被害により堤防が決壊し民家19戸が流される。家を流された住民が国と裁判で争い(4回)、1992年高裁にて住民側が勝訴する。
遮るものがない夏はすすめません
9月最初の日曜日14時頃、武蔵小杉近辺を過ぎたのがこの時間でした。
気温が30.8℃の湿度58%でした。雲が途切れてこれでもかの夏の日差しが照りつけてきます。
陽を受ける体の右側が明らかに焼ける状況、深部体温がすぐに上がり喉の渇きだってすぐに訪れます。修行のような苦行のランニングシーンが続きました。
マジで夏はすすめない
実際に走って分かったこと、たまリバー50完走を目論むのなら、寒い季節に挑むべきだと断言します。
たまリバー、50キロは長い
大田区に入り飛行機を遠くに確認できると羽田空港を意識、いよいよゴールの大師橋が見えてきます。
2回に分けて走ったとはいえ総走行は距離53キロに及びこれはやっぱり長く感じ、このコースを1日で走破することは容易ではありません。
私自身9年前に初めてのウルトラマラソン (能登珠洲ウルトラマラソン) の練習を兼ね、初めての50キロ走としてこのたまリバー50を走って本番に備えました活用。そのお陰か瀕死の思いで完走を果たしておいります。
やはりここはフルマラソンやウルトラマラソンを控えたランナー向きのコースです。何だか前編と同じ結論ですが、平坦ゆえに初めて挑戦してみるロングラン向きのコースにおすすめです。
ゴール地点・大師橋付近
大師橋から向かった銭湯は、大師橋から徒歩約10ほどの「重の湯」です。昭和の面影を色濃く残した銭湯で、幼き頃に入った新潟の銭湯に似た雰囲気そのままでした。
とっても趣ある銭湯でおすすめです。湯が熱いのも昭和風。
重の湯
(太田浴場連合会HPより)