10年以上たくさんのマラソン大会へ参加してきて、本当に素晴らしく感動体験を提供してくれた大会に何度も出会いました。
反面、もう少しこうしたら面白かったり、リピーター増えるだろうなぁ・・・とランナー目線で思ったことが数知れずありました。
10年以上前の震災復興・新東名マラソンのような悲惨な大会(
)は今般にあってはもはや出現する下地がなく、ここ数年は生き残りをかけマラソン大会は益々洗練されてきています。それでも一顧客として多少の不満は残っていて、まだまだ改善の余地はあります。
そこでもし自分が運営陣のトップとして大会を仕切る側の立場になることができたなら(まずないが・・・)、こんなマラソン大会にしたいとの願望兼提案を箇条書きにしてみました。
こんなマラソン大会をプロデュース
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- 余計なものは排除
- 参加費は1万円
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- 気温の影響を受けにくい環境下で
- きめ細やかな走路を確保
- おもてなしが最強レベル
※大会運営に予算問題は常に付いて回るのですが、今回は金銭面は一旦置いて、こんな大会あったら良いなぁという視点で作成しています。
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こんなフルマラソン大会にしたい
余計なものは排除
ご存知の通りマラソン大会に参加してみると、ランナーにとって頭の中が???になる瞬間があります。
と思われる項目がなぜか多く存在しているものの、マラソン大会自体が公共事業的要素を帯びていることから、スポンサー企業や地元企業への資金の流入が避けられない事情があるゆえのことと理解しなければなりません。
そういった諸々があって私たちはあの参加費で走れているのです。
でも実際にランナ一が求めていることは、走ることが全てでランニングに必要のない事柄は排除されるべきだと考えます。
以下は既に着手している大会が増加傾向であるものの、内容の確認と述懐の意を込めてピックアップしてみました。
前日受付なし
送付物が事前発送により全て事足りる時点で、前日受付の存在意義はもはやありません。
この件については以前から弊ブログないで何回も述べてきました。そもそもフルマラソン前日は、EXPOさえも素通りしてさっさと帰宅して明日に備えたい層は必ず存在します。
ただランナーにとっては無意味でも、開催地の宿泊や飲食業にとってマラソン大会の経済的効果はバカにならない額となります。ランナーが開催地へ前日に訪れる行為は、地元にお金を落とすという意味で前日受付は無くてはならない存在なのです。
語弊はあるのですが、コロナのおかげで前日受付する大会が減少したこと自体は、ランナーにとって無駄な動きが省かれトータルで恩恵ある解決となりました。
繰り返しますがEXPO会場や飲食ブースの出店時間は、大会当日の夕方過ぎまで開催した方が、ランナーにとってもお店にとっても売り上げに直に貢献できると思うのですがどうなんでしょう。
定番の参加賞は希望者のみ
引き出しの1つを占拠している大会参加Tシャツは、ここ数年で手付かずの未開封が増えてきました。
これこそここ最近の参加費増加の一因であり無駄なもの、記念Tシャツ、完走メダル、完走タオルは、高額で高品質なものを希望者へ販売すべきと提案します。
どうしてもこのアイエテムが欲しい層は存在しますし購入しますから、平等に全員に配布する必要性を私は感じません。
ナンバーカードっている?
ちょっとはっちゃけている考えとなりますが、一般ランナーが胸にナンバーカード貼るって本当に必要?って思っています。
いや厳格な身分の陸連登録者はゼッケンを胸と背中に貼るべきで、合せて振り分けられるゼッケン番号はセキュリティ面や緊急時に必要となることはわかります。
ランナー全員が計測チップを身に付けて走りますから、そこに印された番号や電波的な識別でランナー個人を十分認識できるはずです。
強いて言えばゼッケンナンバーの意義は写真の個人識別のため、つまりは撮影サービスの販売目的のためなのではないのでしょうか。
ほとんどのランナーが購入しないこと、ウェアへの装着が面倒くさいことにより、アスリートビブスは一般ランナーには必要ないと思います。
参加費は1万円
経済がこの先も発展することを前提にすると、いわゆるインフレ率(年間2%上昇)を考慮したとして、1万円ポッキリのエントリーフィーで参加できる時代は終わったと言わざるを得ません。
ただし大幅な経費削減を達成できれば、参加費を1万円ポッキリに近づけることはできます。
1番良くないのはこんなに払ってコレだけ、とランナーが不満を感じることです。ここは消費者目線となるのですが、不満を露わにした大会へ参加した時点で後悔の念にさいなまれ続けます。
せっかく長期に及ぶトレーニングと限られたお金を掛けての参加ですから、おもてなし含めエントリー費以上の満足感が欲しいと思うことが人間の心理というものです。
気温の影響を受けにくい環境下で
「記録が狙える大会」と聞いて真っ先にどんな大会を思い浮かべますか?
まずは東京や大阪などの大都市で行われる高速コースや平坦コースを想像すると思います。それも当然あるのですが、フルマラソンの記録に最も影響を与える要因は「天候」である、そんな論文があることはだいぶ昔に話しました。
実際に私個人がベストタイムで駆け抜けた大会は、気温10°C前後がほぼ全てでした。ですから10℃前後の環境下で走れる可能性が高い時間帯にスタートするべきと思うのです。
冬季は必須で12中旬~2月下旬がベスト、ただこれだけではダメです。冬でも暖かいと15°Cオーバーに振れる可能性は十分ありますから。
現在は全国どの大会でも9時スタートが相場、基本的にスタート時から気温は上がり続けてゴールを迎えるのが定石です。ですからそんな時間を避けて、気温が下がっていく時間帯にスタートすれば良いだけなのです。
そうですフルマラソンはタ方スタートとすべきだと自負します。
真冬の夜間開催だと平年並みなら気温は上がらず、記録更新狙いの大敵である気温上昇と日差しリスクを限りなくゼロに近づけることはできます。
年一でベストタイムを狙うために、夜なら余計な風景が目に入ってこなく却って走りに集中できると考えています。
きめ細やかな走路を確保
地方開催を走っていて1番フラストレーションが溜まることが、わだちや路面の粗さが目立つことです。
先日のおかやまマラソンではそこに雨が重なり、わだちが細長い水溜りと化していました。
そこを避けて走るランナーが直線上に列を成す光景は、雪の村上市元旦マラソンで体験はしていたもののも一種異質なものがありました。
一方で都市部の道路は水捌けが良くフラット、路面は最高のきめ細やかさでとても走りやすい環境となります。どうせフルを走るなら、少しでも足に優しい路面で走りたいと思うのがランナーです。
おもてなしが最強レベル
おもてなしの意を考えてみると、それは開催地の人々が参加者に対して、最高のお出迎えをすることです。
ことマラソン運営におもてなしを当てはめると、いくつかの項目に別れて煮詰めることができそうです。
アクセスが良すぎる会場
大会メイン会場は駅から近くて大駐車場を併設、そしてスタート&ゴールが同位置であることは私提案のフルマラソン大会は譲れません。
これだけでシャトルバスが不要となり予算削減に貢献、さらに動線が短くなり大会当日ランナーが背負う移動の負担軽減になります。
そんな風に思うがまま発言しても、上記を満たす好条件な都市や町は、今まで参加してきた場所を思い浮かべてみてもすぐに思い浮かびません。
ゴール後に特産品を無料提供
大会期間中に特産品食べ放題、これはおもてなし文化が根付いた愛媛マラソンのことでした。そこで得た強烈な印象が、マラソン大会の評価基準に影響しました。
これこそ潤沢なスポンサー様がなせる業、無料おもてなし会場はその土地の美味いもの、伝統あるものをお腹一杯になるまで提供してくれました。
はやり過ぎか
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飛び賞がいい
大会の上位へ公式に入賞したランナーへの記念品授与、なのですが一般ランナーは表彰式を見ていると何とも興醒めの瞬間となります。
そりゃ実力に見合った結果ですから、受け取る価値があることは重々承知です。でも99%以上が享受できない観点だと、これは不公平感が募ります。
よくある飛び賞の発表はフルマラソンの制限時間後、これで全てのランナーにチャンスが生まれます。早々と帰宅の途についてしまっても、大会側は住所を把握していますからこれは問題ありません。
景品は完走賞で貰えるメダルとかTシャツではなく、その土地の特産品を希望します。これなら持ち帰った家族だって喜ぶはずですから。
走った後はリフレッシュしたい
42キロ走り終えた後に仮設の大露天風呂が待っている。当然こんな大会は未だ見たことありません。
ゴール後に入浴施設行きのシャトルバスがある大会はありました。これだってあればそれだけで最高です。
大会の更衣室に基本シャワーなんてものはありませんから、大抵はウェットティッシュでササッと拭いて帰宅となります。
しかし全てサッパリできる訳でもなく、お風呂には入れず会場を後にしてからの帰宅となると、ゴールしてから実に6時間以上経ってからようやくお風呂にありつける事になります。
まとめ
ここまで夢見心地に思うがままに考え好き勝手述べてきたのですが、この内容はやっぱり素人の考えの域を出ません。
理由は冒頭ですでに暴露していて、大抵の提案が金銭面を考慮していないからです。
政治的な議論でよく耳にする財源を確保できもしない提案はするべきではないは定番となっていますが、限られた予算内で大会を実現する大会運営の困難さを今回は痛感しました。
そういった意味でこれまで参加してきた全国の大会において、ストレスを受けずに満足感を満たしてくれた大会って、ランナー(私)の心をしっかりと掴んだ凄い大会なんです。
こんな弱小ブログの提案だとしても全て昇華していけば、遠征してでも絶対に参加したいと思わせる大会を開催できるのではないかと自負しています。