先日初めてマラソン大会以外でお金を払ってランニングする経験をしてきました。
場所は東京都立川市は昭和記念公園、2019年1月にオープンして3月に3コースが完成したランニングコースです。
春の清々しい陽光を目一杯に浴びて気持ちよく走れたのですが、はたして入園料450円を払ってまでここを走る価値はあるのでしょうか?
新設された3つのコースを、被ってる箇所も含め律儀に全て走り確認してきました。
スポンサーリンク
昭和記念公園とは
まずは予備知識として流し読みして下さい。
参考
・昭和天皇の在位50年記念事業として、戦後立川基地跡地に180haもの広大な土地に記念公園として建設された
・レクリエーション施設として憩いの場の面もあるが、大規模な災害時避難場所としての機能も備える
・東京都立川市と昭島市に及ぶ国営公園
・1年に何日か(昭和の日など)は入園無料
・休園日は、毎年12月31日、1月1日、2月第4月曜日とその翌日
wikipedia参照
この時期(4月中旬)はチューリップが見頃です。観光バスが何台も駐車して平日にも関わらず園内は大賑わいでした。
スポーツレガシー事業とは
スポーツレガシー事業とは、いわゆる東京マラソンのチャリティ枠で10万円を寄付したランナーによって成り立っている事業のことです。
今回この公園内にランニング(ウォーキング)コースが整備されたのはレガシー事業の一例です。
マラソンを走るために10万も払うのか、と外野からはディスられますが、寄付先で社会貢献がしっかり成されています。
関連
・Kmポストやコース表示の設置
・スポーツ環境整備の一環としてランニングコースを整備
各コースの標識はご覧の通り明確で、矢印に沿えば分岐を間違えることはまずありません。
昭和記念公園ランニング3コース
昭和記念公園公式HPより
①水のコース(2.5㎞)
「水鳥の池」を一周するコースで、アップダウンはなくビギナー向けです。この池は休日ともなると、どの入り口から入園しても人が集まる場所となり、とにかくコース周辺に人が多いことが特徴です。
②広場のコース(3.9㎞)
「みんなの原っぱ」を一周するコースです。路面は走りやすく、アップダウンを求めないランナーならこの周回コースのみで事足ります。
③森のコース(5.6㎞)
「こもれびの丘」が全てと言っても過言ではないコースです。昭和記念公園は平坦ばかりだと思わせておいてガツンとアップダウンもありますよ、との粋な演出です。しっかりとした上り下りなのでコースの組み合わせ次第ではタフなコースを自作できます。
「こもれびの丘」は見た目は不整地です。しかし見た目は土そのもですが、実際の下地はアスファルトです。
昭和記念公園内のランニングコースは、自分好みにアレンンジすれば多種多様なロングラン(20キロ走、30キロ走とか)コースに早変わりです。
信号や車両の通行がなくノンストレスないので、ランニングに集中できる環境が整っています。
これから暑くなるので来園者が多くなっていくと思いますが、真冬の鍛練期には人影が少なくポイント練習のためだけにここを訪れる価値が十分あるかと思えます。
特に人工の「こもれびの丘」をスパイスにした森のコースはフラットに飽きたランナーを惹きつけるのに十分なアップダウンがあり、タフであらゆる坂道トレーニングに対応できると感じました。
-
昭和記念公園の外周ランニングについて〔皇居ランとの比較も〕
東京西部に位置するターミナルの立川駅、そこからほど近くに鎮座するのが、マラソンのローカル大会が多く開催される広大な昭和記念公園となります。 西東京30Kなどが開催されますがそれは置いておいて、昭和記念 ...
続きを見る
最新機器?
このコース上に自動計測システム「SPOTAG」を日本で初導入し、腕に付けたタグでコース上に設置された記録機器と専用アプリを連動(距離・ペース・タイム・消費カロリー等)し後にデータを確認できる仕様となってます。
しかし今は多くのランナーがGPSウォッチを身に付けています。連動したアプリも多数あるので、この機器に関しては利便性は感じませんでした。
昭和記念公園はランニングが有料です
・1回の入園料:450円
・2日間券:500円
・年間パスポート:4500円
・駐車料(普通車):840
ディズニーランドや豊島園がそうであるように、ご近所に住まわれているなら年パスを購入するメリットはあります。ただ一見ランナーにとって割高感は否めません。
それでも立川まで通ってもいいかな、と思う距離にお住まいなら、信号や車両に邪魔されずにしっかりと距離を踏めるこのコースは魅力大です。
そして何と言っても歴史ある箱根駅伝の予選会で使用される伝統あるコースです。一見でも箱根路に思いを馳せて走りに訪れてはどうでしょうか。
昭和記念公園ランニングコースのメリットとデメリット
メリット
・車両を無視して距離を取れる
・水トイレ食料あり
・路面は全般的に良好(一部は凸凹)
・空気がうまい(気がする)
・自然あふれる中でのランニングは気持ちいい
・まさかのトレイル練習ができる(森のコースこもれびの丘)
デメリット
・水のコースは一般人が多いので走りづらい
・公園内に更衣室がない
参考
・夏季にはプールの更衣室があるが入場料は別途
・近場に銭湯はあり→立川「梅の湯」、「高砂湯」
ランステ機能がないことが致命傷となっています。更衣室とシャワーがないので着替え等はロッカーにしまい、走り終えたらトイレなどで着替えることになるのですが園内のロッカーは少なめです。
もしランステ機能を満たす更衣場所が園内にあれば、完璧なランナー向けの公園なのですが現時点(2020.6.15)では残念ながらありません。
-
昭和記念公園の外周ランニングについて〔皇居ランとの比較も〕
東京西部に位置するターミナルの立川駅、そこからほど近くに鎮座するのが、マラソンのローカル大会が多く開催される広大な昭和記念公園となります。 西東京30Kなどが開催されますがそれは置いておいて、昭和記念 ...
続きを見る
入園料を含めて1000円プランなんかあれば、週末に遠方から走りに来るランナー需要が見込めると思います。
アレンジ次第では負荷ある練習ができ、使い勝手は想像以上に良好な環境です。ここは皇居ランに飽きたランナー、少し環境を変えてポイント練習をしてみたいランナーにおすすめのコースと断言します。