フルマラソンが近づいています。ペース速めのポイント練習は、残すところあと1、2回で本番を迎えます。
レース直前まで来るとレースペースのロング走はご法度、でも不安だから距離は走っておきたいというのがランナー心理です。そんなランナーにおすすめなのがLSD3時間です。
東京マラソンまであと2週間ちょっとのこの日、ピーキングの一環として3時間LSDを敢行しました。
※LSDはLong Slow Distanceの略
※給水で立ち止まる時間は除く
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フルマラソン前の精神安定に
フルマラソンまであと数日となると、練習にて溜まった疲労抜きがメインとなり、どうしても練習量が減っていきます。
そこで困ったちゃんなのが走らないことにより募る不安感です。
以前怪我をして1週間ほど走らない期間があったのですが、走力はほとんど変わっていませんでした。ですからフルまでわずかな日数となった今、思い切ってランオフとすることがベストな選択となります。
と言うランナーにこそ3時間LSDをおすすめします。
音楽でも聴きながらリラックスし、いつものフォームを崩さずテクテクと、最後の味付けで持久力を伸ばしメンタル面を整えるのです。
フルマラソン前の一夜漬けに
フルマラソンまであと数日、でもあまり走り込んでこなかった方に向け、急ごしらえでも本番に役立つ練習があります。
常日頃からランニング他に関しても積み重ねの重要性を説いている身ですが、フルマラソンの練習不足の方に3時間LSDをおすすめします。
学生の頃かつて試験前は一夜漬け、暗記主体の昭和教育ではそれなりに通用しました。フルマラソンに一夜漬けなどありゃしないと思われがちですが、1度でもゆっくり長時間走れば、少なくとも完走へは導いてくれるはずです。
今までやったことないのに3時間走なんて無理難題、と思っている方大丈夫です。時たま歩いたっていいじゃないですか。フルマラソン前に3時間身体を動かす体験こそが重要です。
私のLSD
環境を変えて
今回LSDのためにわざわざ向かったのが、今シーズンから幾度となくお世話になっている所沢の航空公園周辺です。
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3時間の長丁場に及ぶので飽きが来ないよう、慣れたホームコースを離れここにしました。少しでもいつもと違う雰囲気で走ってみたくなり所沢へ向かいました。
日中公園内は家族連れや散歩の方達が多く、なんとも和やかな雰囲気がそこら中溢れていました。
また通信基地周辺は路面状態が良くて吸い付くような走路、古びたペガサス37でも脚に優しく走れました。
ダレない工夫
コースを無限に作成できる航空公園&通信基地周辺、ですから今回はコース取りは何も決めずに走り始めました。
決めたことは出発地点のランステ「わらわら」へ、3時間後に無事に怪我なく帰ってくることだけです。
信号が来れば青の方に向かい、たまに折り返しては行ったり来たり、公園内は好き勝手に走りたい放題。
いつもガーミンと睨めっこのランですから、ペースも含め何も決めずに自由に走ったのは久しぶりでした。
ストレスフリーだから目の前の景色が新鮮で飽きが来ません。
ガーミンの記録より
最後までしっかりと
あとはLSDですからとにかくゆっくり走ることに注力します。つまりは心地よいペースで走るだけです。
でもどんなにゆっくりペースで走っても、最後の30分はいつだってそれなりのキツさを感じます。寒さや暑さ、空腹が加わるとなおさらです。
フルマラソンを控えているのですから疲労は残したくありませんが、それでもこの3時間だけはやり遂げる覚悟を持った方が絶対に本番に生きます。
実は3時間15分
昨年青島太平マラソン前には、完走予想タイムの3時間20分LSDを行い不安を払拭したうえに直前にメンタル面が爆上げされました。
今回の東京は一応目標はサブ3.15なので、それ相応の3時間15分はやっておきたい気持ちでした。
とにかくペースに拘らず体幹意識で走り切ることを目指し、休日の航空公園周辺をひとりグルグル巡りました。何一つトラブルなく完走、終わる頃には日が落ちかけ街が赤く染まっています。
やはりLSDは体力面で効果があることはもちろんですが、それよりもメンタル面で不安をかき消すには十分な練習と改めて感じた1日となりました。
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