今にも泣き出しそうな曇り空のもと始まったインターバル走は、3本目を終え4本目に差し掛かるタイミングで体に雨粒が当たりだしました。
2分のレストを経て迎えた最終5本目、徐々に強くなっていった雨足はとうとう本降りへと変貌を遂げました。
21時を過ぎた誰もいない平坦直線700mの狭山湖堤防、気温13℃の土砂降りの中ゼェハァしてきました。
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土砂降りの中でインターバル走
本日はあおもり桜マラソンへ向けてのポイント練習の日、大阪マラソン後2周目となるダニエルズ練によると、フルマラソン3週間前のメニューはインターバルをEペース走で挟む内容です。
家を出る前に雨雲レーダーをチェック、雨雲が向かっているものの少雨にさらされる程度で問題ないと踏んでいました。
5本のインターバル走を思い通りのペースでやり遂げ満足したのですが天気は最悪、それが冒頭のくだりとなります。
帰宅の途は寒さとの戦い
3月も中旬になると真冬に比べ寒さはだいぶ緩んできていて、インターバル5本走ると薄着でも汗だくになります。
しかし3月の雨は体温をすぐに奪っていきます。しかもここインターバル会場は、自宅まで7キロ以上離れています。
当初は流しジョグで自宅へ帰還する予定だったのですが、この土砂降りでは低体温症の危険さえあります。
よって疲れ切った体に鞭打って身体を動かし、体温が下がらないように速めのペースで自宅へ向かいました。
土砂降りの中でもランニングするランナーはいる
身体に打ち付ける冷たい雨、飽和状態のキャップからポタポタと水滴が伝って落ち、LEDライトは暗闇に雨粒をはっきりと映し出します。
それでもドライナミックメッシュのおかげで体の芯は暖かく、寒さで震えることは最後までありませんでした。
こんな環境下では流石に今日こそは誰ともすれ違うことはないだろう、と思っていました。
これまで極寒の雨の中とか、40℃近い酷暑でもホームの多摩湖自転車道ではいい意味で期待を裏切ってすれ違うランナーはいました。
そして今回はというとこの土砂降りの中、3名のランナーとすれ違いました。
1人は雨の中確かな一歩を刻むおばさんランナー、2人目はエネルギッシュな若いランナーで、見知らぬ彼とは自然と挨拶を交わしました。
そしてその直後に3人目ベテランと思しきサングラスをかけたランナー、私よりずっと速いペースで颯爽とすれ違いました。サングラスは雨避けでしょう。
ランニングを趣味とする者が多い証左
給水しようと公共の水飲み場で立ち止まると、濡れた手の甲に桜の花びらが3枚張り付いていました。
季節は間違いなく春、でもこんな3月の低温下の土砂降りの中、しかも風が吹いていて確実に寒さを感じる条件であっても、ランニングコースにはすれ違うランナーがいるのです。
同じ趣味を持ったランナー同士、走り終え酒を飲んだらすぐに仲良くなれそうです。
ランニングを趣味とすれば走ることは当たり前のルーティーンであり、どんなに過酷な気象条件 (雪、土砂降り、台風、極寒、酷暑 )でもランナーとすれ違ってきたことは、早朝から夜半までどこかしこでランナーが存在する証となります。
スポーツという括りで言えばランニングは、世界で最も参加数が多い種目となるのではないでしょうか。