弊ブログ内においてマラソン大会をランキングした記事があるのですが、燦然と輝く第1位にランクインさせたのが四万十ウルトラマラソンです。
前回参加したのはいつのことやら西暦は記憶がおぼろげながら、カラッと晴れた秋の1日、走り切った100kmの旅路ははっきりと覚えています。
その日が快晴だったことも記憶に残る要因のひとつだったのですが、とにかく飛び込んでくる全ての景色があの日は目に優しかったことが頭に残っています。
四万十川
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今年最長の「旅」へ参加、四万十ウルトラマラソンにエントリー
2015年参加時に撮影
ウルトラマラソン100kmは旅そのもの
高知県中村市まで遠路はるばる行くことや、諸々の観光地巡りそのものは旅行の範疇、でもウルトラマラソンを走っている最中は旅という位置付けです。
100Kmウルトラ挑戦はこれまで、能登珠洲、四万十、サロマと走って今回が4回目のチャレンジとなります。過去に参加した3つのウルトラは深く記憶に刻まれた旅となりました。
初100kmの風雨の中でズダボロの身体で終盤本当に心折れかけた2013年能登珠洲、自然に癒されてご満悦に帰宅した2015年前回の四万十、そして北海道の四季の厳しさをこれでもかと思い知らされた2018年サロマと忘れられない記憶が積み重なって今があります。
コロナ禍で予定が頓挫した時期はありましたが、明けた今となっては満を持してウルトラジャーニーへ再挑戦する決意です。
五感が研ぎ澄まされるマラソン大会
これほどまでに五感を揺さぶられるマラソン大会は他にそうはありません。都会で開催される東京や大阪マラソンではこんな体験は絶対にできません。
また高層ビルに囲まれていなく木々の上に紺碧の空が見渡せるため、ランニングウォッチのGPSが狂うこともまずありません。
前回の四万十ウルトラマラソンにて生身の身体自体が自然なもので、人間そのものが自然の一部であると痛切に感じました。
それは五感が研ぎ澄まされた体験から確信めいたものとなります。目と耳で、鼻と肌で、そしてエイドでは舌で自然を普段よりもずっと身近に感じました。
沈下橋
エントリー渋滞はもはや昔の話
2023年6月1日20時
四万十ウルトラマラソンのエントリーは20時からだったので、一応エントリーのコツとしてその数秒前にアクセスすると、最近の大会エントリーでは見かけることが少なくなった画面が久々に現れました。
しかしそれもつかの間で、あっという間にエントリー画面につながり記入を終えると、わずか3分でエントリー完了の運びとなりました。
待機画面が表示されたことは、一定数のエントリーアクセスがあったことを意味しますが、3日後でもいまだエントリーは可能状態でした。
それでもさすがは四万十ウルトラ、6月6日公式発表で100Kmの部は定員を満たし締め切りとなりました。エントリー開始から6日で満員御礼の完売です。
もう一回、そうもう一回、高知は四万十へ
調べてみたら四万十ウルトラマラソンは、2015年以来実に8年ぶりのエントリーでした。
マラソン大会は筆者の自己満足により、未参加県の大会が前提条件なのですがここ四万十は例外措置を適応します。
理由はただ一つ、極上の自然空間で心満たす旅がしたいから。それ以外に理由はありません。
いや嘘です。カツオが食べたいとか、本場で酔鯨が飲みたいとか、桂浜と高知城を訪れた後ひろめ市場でお食事とお酒を、とかは正直あります。
しかしそれよりも100kmマラソン走ったのに、丸一日自然に癒されて心をリセットでき、心晴れやかな気持ちで帰ってきた2015年のあの体験が忘れられません。
前回はシューズが合わなくて騙し騙し走ってきたものの、90キロ付近でパンパンの血豆が破裂して激痛が走りました。ゴールまで10キロ切っていたので我慢して走り、左足の小指付近を赤く染めたシューズでゴールしました。
そんな不測の事態が起こることもまた、足の痛み以上の達成感を伴った旅の醍醐味だと思います。
コース高低図から平坦サロマのベスト記録更新は望めそうにありませんが、肉体的にキツくても高知の自然を満喫できることは間違いありません。
2023年の今年、そんな旅への衝動には到底勝てませんでした。
四万十川 (2015年参加時)
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四万十川ウルトラマラソン|心満たされる大会No.1は高知県にあり
100kmウルトラマラソン完走後のセルフケアのためスーパー銭湯へ、サウナで疲労物質を絞り出し水風呂で整えます。 冷水に浸かって目を閉じてじっとしていると、数日前の雄大な四万十がハッキリと浮かびます。水 ...
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