普段のランニングシーンにおいて、熊との遭遇リスクがある方はどれだけいますか?
そんなの間違いなく少数派のはずです。
ここ最近は富士登山競走対策で山に入る機会が増え、そのため遭遇リスクが高くなっています。
長い間どこか他人事だった熊の存在、そんな恐怖がグッと近づいた2023年初夏でした。
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3回目の御岳坂道練習
自宅から近くて本格的な坂道練習が出来るだけではなく、走った後温泉も堪能して帰れることから、6月は電車に乗って御岳駅に3回降り立ちました。
回数を重ねるたびに暑くなっていて、湿度が高く熱が体内にこもるものですから発汗が止まりません。スポドリ入りのソフトフラスクを手に持って、チビチビと水分補給しながらの坂道練となります。
また3回目の今回は新調したアシックスの厚底トレランシューズ、Trabuco Max 2の試し履きにてフィーリングを確認する機会を兼ねていました。
このシューズで本番も使えるのか?そんな視点を重視したのですが、結論としてはロード区間でスピードに乗りにくいと感じため本番使用※はやめました。ただしトレラン区間は圧巻です。
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※結局本番で使用するも、走力不足で関門アウト
熊との遭遇
熊被害においてほとんどが突発的な出会いが原因とされていることから、山に入る時は必ず熊鈴を身に付けるようにしています。
自らの存在を遠くから知らすことで熊は遠ざかると言われています。向こうだって人間は天敵ですから、できるなら会いたくない存在なのです。
「この先に熊がいました」って言われたらどうする?
下界からゼェハァ言わせ3回目ゆえ最速ペースで上り続けて来た私の目の前に現れたのは、上から降りて来た若い国際カップルでした。その女性が話しかけてきました。
「カーブミラーに熊が映ったので、実際見たわけではないですが引き返して来ました。6月20日にも目撃情報があったらしいです。」
んじゃ会ったら戦いますよ (笑)
気になってまともな坂道練習にならず
面白おかしくするためそんなセリフを吐きその場はお互い笑って和んだのですが、別れてから上り始めたものの熊の存在が気になって仕方ありません。
強気なことを言ったけど心配性な性格ですから気が気ではないのです。だって彼女が言うことが正しければ、この先に熊がいるのですから。
坂道をズカズカのぼる練習のため訪れたにも関わらず、熊を気にして明らかにペースが落ちていき、ついには練習にならないくらいまでペースは落ちました。
こうなるともう富士登山競走のことは二の次、大げさに熊鈴を強く鳴らしながら進んで行くことが精一杯の抵抗でした。
マジか!
あそこかな
上に掲載した写真はどう見てもカーブミラーに熊が写り、向こう側を堂々と闊歩してるように見えます。
御岳練習も3回目となりますから、カップルの話は多分あそこ (場所的には大まがりの後) のことだなぁ、という推測はできていました。
最初に御岳山を訪問した時には同じ場所で私も驚き躊躇しました。でもその時は付近に登山者がたくさんいたことで、熊に似ているけれどそんなはずはないという確信がありました。
拡大版
これでは初めて見るカップルは引き返して当然です。むしろ賢明な判断を下したとさえ思えます。
カーブミラーに写った熊らしき正体はコレ、実際はカーブを曲がった先に根がむき出しの切り株があるだけなのです。これは紛らわしいから撤去してもらいたいです。
山は常に熊対策が必要
今回は熊らしく見えるもので済んだのですが、20日の目撃情報については説明がつきませんから山に入る以上はやっぱり熊鈴は必携となります。
むしろこれくらいしかランナーができる熊対策はないのではと思えます。(熊スプレーという撃退グッズもある)
すれ違う一般登山者は、チリーンと甲高く鳴る熊鈴を身に付け対策している方が多かったです。山に入るとはそう言うことなんです。低山だからと甘く見ることはやめましょう。
日の出山山頂