ランニング中、走る以外で何か他のことしていますか?
つまりはながらランニングしていますか?っていう意です。
かつてイチロー選手が言ったセリフで、共感できる言葉に次のようなものがあります。
「意識を分散させる」
ある行為だけに意識を集中させるのではなく、それ以外の何か他の対象に意識を分散させると言うのです。
スポンサーリンク
ながらランニング代表例
ランニングだけに集中するのではなく、他にもう一つ何かしながら走るのです。
自分が実践したことがある『ながらランニング』で思いついたものをあげてみました。
音楽を聞きながら
イヤホン比率で最も大きいのが、音楽を聞きながらのランニングでしょう。
ノリノリの音楽で走っていると、普段の嫌なことなんて吹っ飛びます。ペースだって上がります。
以前はプレイリストを作りフルの大会でイヤホンをして参加していました。敢えて盛り上がる曲を35キロ以降に配置し、一番キツい区間を耳から麻痺させていました。そのおかげでフル終盤に何度も粘り切れました。
ここ3年は大会でイヤホンを付けず、応援者の声や自然の音に耳を傾けるようにしています。
私が走り始めた頃(2000年初頭)はイヤホンは有線が主流でした。それが最近はBluetoothが当たり前、各ブランドのハイスペックなものは3万円近くします。
一方、聞きながらランニングは、音で聴覚が遮断されて危険察知が遅れると指摘されています。走路で大音量でのランニングは危険リスクが高くなることを承知して下さい。
この点は賛否両論ですが、基本は加害者にも被害者にもならないことです。
読書をしながら
10年位前からアメリカではオーディオブックが流行りだしました。これは本を読み聞かせてくれるシステムです。活字を追わない読書で、目が疲れない読書です。
日本ではここ5年くらいでしょうか。Amazonが提供するAudible(オーディブル)が有名です。
走りながら物語に惹き込まれて行く不思議な感覚、のめり込んでしまって走っていることを忘れてしまいそうです。
ラジオを聞きながら
気が紛れる度ダントツNo.1なのがラジオです。有名なアプリがradiko(ラジコ)です。
知名度が高いのでご存知かと思われますが、これはホント重宝します。物静かなところで作業するのが苦手です。何か流しておきたい時はradikoにしています。
特に今みたいなコロナ禍では、夜道を走る機会が多いのでradikoを多用しています。まるで家でテレビを見ているかのようにランニングに興じることができます。
英語学習しながら
読書とやや被るのですが、耳から音を取り入れて学びます。ランニングしながら英語学習だってできてしまいます。
英語だけにとどまらず、イヤホンを使用する資格教材ならランニングと相性がいいです。実際やっていた時期がありました。
だけどやっぱり聞き流しているだけでは理解できず、気付くと英語だけに集中している始末。
ランニングによる肉体疲労を遥かに凌ぐ脳の疲労、異様に疲れる英語ランニングは趣味では続きませんでした。
おしゃべりしながら
仲間とゆっくり走りながら会話を楽しむ。いいじゃないですか。皇居ランに出向くと楽しく会話されている方々をたくさん見かけます。
遅いペースで会話しながらのLSDは、肉体的にも精神的にも悪い気はしません。
飲み食いしながら
補給ジェルやバナナなどを食べながら走った経験があると思います。食べながら走る機会なんて一般人にはまず皆無。ランナーってやっぱり特殊な人種だと思います。
昨年の富山マラソンの給食エイドでの出来事です。
どうしても食べると事前に決めていたのが、富山名物の鯖寿司と天むすでした。口に含んだのは良いのですが、到底飲み込めず、米粒を吹き出しながら走った苦い思い出が蘇ります。
つい半年前の出来事ですが、次にフルを走る日はいつになるのやら・・・
※富山マラソン2020(11月1日)は5月29日にコロナの影響で中止が発表された
写真を撮りながら
ロング走に出かける際、バックパックの胸ポケにiphoneを忍ばせて撮影機会を待ちます。気に入った風景が現れると写真を撮るようになりました。
このブログの写真素材としての活用はもちろん、思い出撮影なのは言うまでもありません。
ながら撮影・・・動画を撮るわけではないので実際は立ち止まっているのですが、ロング走(旅ラン)では常に被写体をさがして走っている状況です。
以下のような見たことがない景色、その時しか見ることができない光景があるとつい撮ってしまいます。
荒川河川敷・彩湖の水門
江ノ島から見えた紅富士
御嶽山でトトロと遭遇
ながらランニングは疲れづらい
冒頭のイチロー選手の言葉を借りてランニングに置き換えれば、
走ることに集中せず、ながら行為で意識を分散させれば、ランニング翌日の脚の疲労度が違う
と言ったところでしょうか。確かに翌日は疲れが違うような気がしてきます。また、走っている時間だって早く過ぎる感覚を伴います。
LSDや旅ランなどゆっくり走ろうという時こそ、ながらランニングをしてみればいいと思います。好きな音楽を聴きながら、自然の中を走るだけでポジティブな気持ちになれます。
デスクワークでは決して味わえない爽快感がそこにあります。