人生に想定外なことは常に付きまとうと言いますが、これほど頭が真っ白になった記憶はございません。
童心に帰って目の前のサッカーボールに、ほんの小さな遊び心でシュート態勢に入った時、瞬発的に一歩を踏み出したその時に事は起こりました。
間違いなく左ふくらはぎ付近からプチッとした音が体内を伝わりました。
コロナ禍を抜け1年10か月ぶりのフルマラソンをひと月後に控え、怪我だけは御法度と思い続けていたのですが、この日フルマラソン復活の当日を感動の嵐にするための前提が崩れ去りました。
黄色を飛び越えて一気に赤信号が点り、どうやら肉離れを発症してしまった模様です。
今回の記事は今後も起きる事を想定内とし自戒の念を込めて、また同じ境遇に陥ったランナー (まずいないか・・) の復帰へのフローチャートとして参考になれば幸いです。
スポンサーリンク
怪我の程度
事件はシーズン3回目の35kmロング走 (今回はキロ4:45ペース) を明日に控えた夕方に起きました。
ここをしっかり走って来月の青太へ自信を保ったまま、その後は本番レースまで練習ペースを落としていくタイミングでした。
もう2度と肉離れを発症しないを標榜に、今期もフルマラソンへ向け少しづつ作り上げてきたはずなのに・・・
肉離れは過去を辿ると大小合わせて10回以上も罹患しています。プチッと音が計2度と再び味わいたくなかった鋭い痛みで、ふくらはぎの筋繊維が何らかの損傷を受けたことをすぐに把握できました。
ヒラメ筋と腓腹筋からなるふくらはぎ、今回はそのふくらはぎに力を入れるとボコッとする腓腹筋が痛みます。
普通に歩く動作を痛みで刻めないことから、過去を振り返っても今回の故障はワースト1か2なのは間違いありません。
肉離れ発症後の対応うんぬん
悲しいかな肉離れ発症後すぐの応急処置は、経験を積んで学んでいますからもう頭に入っています。すぐにRICE処置を施し安静を保つよう、TVなんかは完全OFF仕様です。
肉離れはそう容易く完治しないことは重々承知しています。なのでこれから先を思うと、競争上では冷静を保つことが困難でした。
その後は炎症を抑えるための湿布は避けました。なぜなら湿布は痛みや腫れを抑えることはできても根本解決にはなりません。
ここは怪我の良化を自ら測るため、あえて湿布は一切貼っていません。幸運にも今回炎症は微塵になくて安堵しました。
今回の肉離れの痛みを対象に調べてみると、このYouTubeチャンネルが参考になりました。※
※今回の肉離れ以降このセルフケアをほぼ毎日敢行、2年経った2023年11月現在で肉離れを発症していません
-
肉離れ予防法|肉離れと無縁期間が続く
本記事は繰り返しふくらはぎ肉離れを発症して悩む全ランナーに贈りたいと思い執筆しました。 これは私自身が肉離れにを10回以上発症し、予防法と早期回復法を述べたYouTube動画を見つけたことが発端となっ ...
続きを見る
YouTube上にて脚の動きのメカニズムが理解でき、患部ではない硬くなった前脛骨筋の緊張をほぐし、ふくらはぎをたわませるという趣旨のストレッチ強化に着手するようになりました。
あとは対象の患部のマッサージが重要なのは言わずもがな、痛みが癒えるまでグリグリ押すのではなくとにかく優しくさすることを心掛けていきます。
《RICE (ライス)処置》
- Rest
(安静) - Ice
(アイス) - Compression
(圧迫することで炎症を防ぐ) - Elevation
(挙上→患部を心臓より高くあげ炎症を防ぐ)
我が生命力に賭ける
休日を利用してパソコンにてふくらはぎの肉離れについて一日中調べていました。
怪我からの早期回復を図るため、専門家や論文などから知識を得て今後に生かしていきます。
食事に関してはしっかりと考慮するようになっており、筋繊維の修復にタンパク質、ビタミン、ミネラル、コラーゲンなどの栄養素が有効であり、これを含む食事を遠征先こそ積極的に取り入れていました。
そして飲酒によって本来筋修復に使われる酵素が、アルコール分解に使われることにより回復が遅れるとのことなので、治したいなら本気で飲酒を控える意気込みが必須となります。
普段よりも睡眠時間を多めに確保して、栄養価が高い食材を摂取し、好きな飲酒を控える5日間。
普段から継続的に健康的な生活を送ると疲労が抜けていく様を明らかに実感できます。
この体験は個人レベルでは大きなものとなり、今後身体からの疲労信号を敏感に感じたら、サッパリと疲労を抜くために迷わず休養に充てる選択をしやすくなります。
そして早期回復手段として以前から申し上げている通り、まずは一切走らないことで、安静にして自己修復を待つことが最大の治療となりえるのです。
風邪 (コロナも) だって解熱だけ、本当の意味で治療薬はなく薬では治りません。とにかく己の免疫機能に頼った回復次第となります。
再び走るためのフローチャート
どうしょもなくやるせない肉離れが目の前に降りかかり、その反応としてメンタルが腐ってしまうことは多いにあり得ます。
でもそんな時間は単なる無駄なものでしかなく、実際は悩んでいる暇がない程に世の中は早く回っています。
大小含めて過去10回以上ふくらはぎの肉離れを経験したからこそ、今後は何をすべきかわかっているつもりです。
ネット検索やYouTubeを漁って最速での良化、復帰を目指すと決意しました。
【肉離れ発症から今まで】
ピキッとしてから現在までの怪我の経過と、トレーニングの進捗具合を以下にまとめてみました。
経過 | トレーニング | |
発症日 | ・片脚を引きずらなければ歩けない ・かかとを着けない痛さ |
・患部以外のストレッチ |
2日目 | ・爪先で着地すれば歩けないことはない ・右肩下がりで変な歩き方 |
・患部以外のストレッチ |
3日目 | ・朝、明らかに前日より良化、時間が経つにつれ痛みが軽減 ・見た目普通に歩ける |
・患部以外のストレッチ |
4日目 | ・赤信号になりそうなのでつい走ったらピリっと痛む ・歩く際、患部一点が痛む |
・患部以外のストレッチ ・ウォーキング13キロ |
5日目 | ・階段降りると痛みあり ・アスファルト上だとちょっとした小走りでも全然ダメ |
・患部以外のストレッチ ・芝生ラン10キロ ・これ以上速く走るとダメなラインがキロ7分 |
6日目 | ・階段降りると昨日より痛みが弱い | ・患部以外のストレッチ ・芝生ラン12キロ |
7日目 | ・階段下りは違和感なし ・日中テーピングなしでも全く違和感なし |
・患部以外のストレッチ ・アスファルト上を4Kmランニング、ラストにキロ6:00 |
8日目 | ・階段下り問題なし ・ふくらはぎが伸びる動作でまだ違和感あり |
・患部以外のストレッチ ・15キロジョグ ラストにキロ5:27 ・走る際はテーピング必須 |
9日目 | ・朝から全く違和感なし | ・患部のストレッチ ・6Kmペース走 ラストはキロ4:42 |
10日目 | ・ロング走にチャレンジ、終盤に違和感が出て止めた | ・患部のストレッチ ・青太に向け33キロ走 キロ4:51ペース |
とにかく怪我からの復帰における進捗具合は、身体からの声を聞いてその都度練習内容を決めていく作戦が賢く効果十分となります。
ランニングペースに関しては、肉離れ特有の点で痛む損傷箇所を基準に決め、そこに痛みが出そうなペースを上限として、徐々にペースを上げていこうと思います。
コロナ禍を抜けそうな青島太平洋マラソン直前にこんな試行錯誤をしているとは・・・、人生とはやはり想定外なことが常に身に襲い掛かるものですね。
これこはこれで楽しむ
今回は怪我したことでピッと気持ちが入りました。フルマラソンのスタートまで時間的な余裕がなくなり、本当のところは焦りました。
時間の経過と共に怪我が良化してきた結果、徐々に走れるようになって『コロナを乗り越え、肉離れを乗り越えどんな結末?』、ってな感じで青太に向け観光がほとんどですが楽しみがどんどん増大していきました。
でも重々分かっているんです。一度でも筋繊維を損傷すると再発率が高いことを、今までがそうでした。
痛みを伴う症状は速いペースでなければ感じません。あと2週間ちょっとでどこまで回復するか未知数となりますが、無理はせず青太はファンランで完走する算段で良いかなと今思っています。
コロナ後初のフルマラソンですから記録も勿論いいけど、記憶に残る大会にて1番人気のスィーツを兎にも角にもエイドにて楽しんで行きましょう。