梅雨明けから猛暑が続く2021年8月初め、好奇心に揺さぶられ10年ぶりに富士登山へ行ってきました。
登頂はすでに完遂した身、一番の目当ては下山での大砂走りです。その砂走りに必要な道具として購入したのがゲイター(スパッツともいう)でした。
最近ではソフトフラスクが特にお気に入りとなっているSALOMON(サロモン)製品を、まずは優先して商品リサーチを開始しました。古くはバブル期のスキー用品一式にてお世話になり、令和では登山&トレラン製品で懇意にしているのですから不思議なものです。
すぐにSALOMONの良さげなゲイターが、リーズナブルなお手頃価格ですぐに見つかりました。
大砂走りたった1回の使用レビュー※ですが、砂走りする方へ何かと役に立てればと思い記事にしました。
※その後もう1回大砂走りへのレビューも含む
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SALOMON(サロモン) ゲイターで快適に富士登山&トレイルラン
「サロモン、ゲイター」で検索するとこれがヒットするのですが、どうやら正式名称は『TRAIL GAITERS LOW 』と言うみたいです。
実際に購入して富士登山で使用した身ですが、正式名称は登山後この記事作成まで知りもしませんでした。
富士山・御殿場ルートの下山道
「大砂走り」
サロモンの地位
アウトドアでは世界的に名の知れたメーカーで、世にはびこる安価でそこそこの製品を作るメーカーと違い、その高品質さでユーザーの絶大なる信頼を勝ち取り、長年培ってきた地位は盤石です。
個人的にもサロモンは信頼を置けるお気に入りメーカーです。私服でアウトドアメーカーの服を好んで購入するのですが、物持ちの良さと高機能性、デザイン性の高さやしっくり来る装着感がとても気に入っています。
トレイルランや登山では砂埃、小石、土、小枝、落ち葉、草が舞い上がり容赦無く靴の中に侵入してきます。でもゲイターを装着することで、シューズ内への異物侵入を防ぐことができるのです。
トレランに限らず普段のランニング中シューズ内に小石が入り、足裏の痛さに我慢できず途中で足を止めて異物を取り出した体験は誰にでもあるはずです。
トレランでは落ち葉、土、小枝が
シューズ内へ侵入
サロモン製ゲイターの特徴
サロモンのゲイターを使用して得た特徴を、以下に簡易的に上げてみました。
コスパが高い
ネットショップだと3000円前後で購入可能です。当然使用頻度が上がった時、そのものの耐久性によりコスパの良し悪しへ直接関わる項目です。
約7キロの激しい砂上走行にも関わらず、足下のゴムストラップは高速で降りてきた割に大砂走り1回では無傷でした。まだまだあと10数回は使用できそうなのでコスパ高との見立てです。
大砂走り1回ではストラップに傷・すり減りなし
※ちなみに2回目も同様に無傷
ベルクロ、底部ストラップ、反射材
ベルクロと呼ばれるバンド部とマジック部分、靴底のゴム製ストラップ、そして反射材でこの製品はできています。
それぞれが機能をなし、各部が上手く連携をとった製品です。ゴツゴツしてなく薄手で足首に馴染みやすく、装着時に感じるストレスはほとんどありません。
ローカットシューズ用
基本的には靴底の形状がアーチかつローカットシューズへの装着を想定した商品となっています。
トレランシューズ自体ローカットなのが普通ですから、このゲイターは浅く足首を覆うように装着することになります。よってトレランシューズとの相性は抜群に良いです。
注意
・ローカットシューズ用→ミドルorハイカットシューズには対応しない
・基本的に靴底のアーチ(くぼみ)があるシューズに対応
靴底にくぼみがなくフラットでも装着は可能ですが、大砂走りのような踵主体の着地が常だと、フラットソールゆえにストラップがズレてぶらぶら状態になってしまうケースがあります。
私のトレランシューズはソールがフラット仕様なので、靴底のゴムバンドが大砂走り中に数回外れました。靴底がフラットだと切断や脱落のリスクを伴うことを頭に入れておきましょう。
コロンビア・モントレイル・ヴァリアント
富士登山後は汚れが目立つ
サイズ感が最大の難点
・Sサイズ:22-25cm
・Mサイズ:25.5-27cm
・Lサイズ:27.5-30cm
購入して使用してみた結果、商品にあったサイズ表記では大き過ぎたのです。個人的にはここが一番残念だった点です
シューズは28cmなのでメーカー推奨のLサイズを買ったら、サイズ大きいため何度がゲイターが外れてしまい、お楽しみの大砂走り途中で立ち止まって小石を掻き出す始末です。
異物侵入を防ぐため足首に密着するようにベルクロを締めなくてはいけませんが、受ける側のマジックが重なる幅(マジックの接着面)が足りずベルクロが貼り合わず外れやすくなってしまいます。
伸縮性ある素材でしっかり巻き付けようとすると、マジック接着面を通り越してしまい貼りシロが少なく、締め付けが甘くてサイズ不適合となります。
これでは走行中に気づかずに紛失の可能性だってあります。ベルクロがぴったりと貼り合わさるために、シューズとゲイターのサイズがフィットしていなくてはいけません。
発汗が多いから真夏なら素足
装着するまで数分かかった
高校生の時は登山部に所属していました。よってスパッツは脛部から登山靴を覆う本格的ロングサイズしか装着経験はありませんでした。
トレラン等で使用するこのようなショートタイプに初めは違和感を覚えつつ、細かい位置調節をしてなんとか走れる態勢へもっていきます。でもどうしてもズレている感が強く、最後まで正確な装着位置が分かりませんでした。
富士山七合目の山小屋で画像検索して確認しました。こういう時富士山では、大手3キャリアならどこでも電波良好なので助かります。そして検索画像通り装着後、いよいよ大砂走りにアタック開始しました。
御殿場ルート新五合目登山口
ここまで約7キロを一気に下山
早めの装着が身のため
大砂走りを始める直前の山小屋からこれを装着したのですが、もっと早い段階で装着していれば良かったと後悔します。
なぜなら上りでも小石が足首から入ってきて、何度かシューズを脱いで取り出したからです。
また下山後に入浴した時に気付いたのですが、登山下山最中に瓦礫に足を擦ったのか足首付近に切り傷が数カ所ありました。
富士登山で下半身ランパンのみ自体がタブーなのです。高温、快晴が望めない日なら、マラソン時に膝下に装着するゲイターを履いての登山をおすすめします。
素足で無防備だと
こんなガレ場で擦り傷を負う
オフロードならバックパックにゲイター1つ忍ばせて損はない
富士山御殿場ルートの大砂走りにて、ゲイター装着後は快適に下山ランニングを楽しむことができました。これは小石がシューズ内に入らなかったことに起因します。
ただ全ての細かい砂の侵入は到底防げません。実際に大砂走りのようにモロに砂の中に足を突っ込んで走る場合、走行後に靴下を脱ぐと指先は細かい砂の粒子で真っ黒となります。
これは富士山特有の火山灰が影響しています。どんなに防備してもトレランや登山では、少なからず砂や土の粒子がシューズ内に入ってくることを防ぎ切れません。
どうしたって激しく豪快に走れば、異物を巻き上げシューズ内に混入してしまいます。しかしゲイター装着ならば、砂(土)の粒子以外は全てシャットダウン可能となります。
やはりサロモンのゲイターは快適なトレランや登山に、一つは持っておきたいグッズとしておすすめします。