朝から降り続く冷たい雨、夕方以降東京に降雪予報が出たとある日の出来事です。
夜には雪へと変わる予報ですから、夕飯を済ませて雪に変わるのを待ちます。今日は雪中ランを楽しみに1日を過ごしました。
元々走ると決めたら天候に左右されないクチ、雷以外なら雨や雪ではランンニングを中止することなく出掛けます。
時折カーテンを開いて窓の外を確認します。一向に街灯が照らすのは雨、若干雪が混じり始めた午後21時過ぎ、業を煮やして家を飛び出しました。
※記事内容は2021年1月23日の出来事
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気温は極寒の1℃、しかも大雨ランニング
雪が降ると無性に走りたくなる性分であることは、過去記事で何回かお話ししました。
元来フルマラソンや旅ランに対して、非日常的雰囲気を求めています。よって滅多に積雪が見込めない関東地方に雪予報が出ると、もう中年域に達しててもワクワク感が襲ってきます。
夜半にかけて雨が雪に変わる予報は、ランニングに出発する時間を遅らせるのに十分な理由でした。
すごい輩がいた
夜の9時過ぎ、雪混じりの雨の中濡れる覚悟はもちろん、welcome snowを願って颯爽といつものマイコース多摩湖自転車道へ向かいます。
家のドアから外に出ると、窓から見えた雪らしきものは全くあらず、空から降ってくるのは大粒の雨のみです。
氷点下に迫るかという環境下で、一瞬家に引き返す選択肢が頭をよぎりました。でも性格的に踏み出した一歩を引っ込める気にはなれません。
そんなんなので土砂降りの中をひたひた走り始めました。すると、すぐに前からランナーらしき人影が近づいて来ます。
多摩湖自転車道を普段使いしているランナーは相当数いると思われます。東京都で全長約23kmにも及ぶこのサイクリングコース沿いにおいて、ランナー人口が少ないはずはありません。
今までも雨や猛暑、雷雨など、どんなに悪天候であっても今まですれ違うランナーは必ず1人はいました。でも流石に今日だけは誰ともすれ違わないと思ったのです。
気温1℃で雪予報の冷たい大雨の中を走る人なんて自分以外いるはずありません。
でもでもいたのです。60歳くらいの方でした。しかも驚愕の事実を目の当たりにします。
世の中には遥か上の世界で生きている方々が存在することを、こんな悪天候の日に思い知らされました。
大きな忘れ物
この日は雪に変わるはずだしランニングと走る距離は、このくらいの距離が塩梅よろしいかと小慣れた10キロ走に決めました。
ロングランではないので極寒雨であっても腹冷えはないだろうと、秘密兵器ドライナミックメッシュは無装着としました。
身につけたのはランシャツ2枚(短いのと長いの)と定番のアシックス雨避けポンチョです。その決断が運命の分かれ道となります。
折り返し5キロ間近からお腹の調子が狂いだします。すぐにこれはマズイと極寒の中で自己防衛的にペースが上がります。キロを刻む際にブルるガーミンを覗くとあら不思議、余裕でレースペースを上回る速さで走っています。
知っているトイレの所在地まではまだ2キロちょっとあります。でも、これならなんとかなりそうと安堵します。
しかしトイレ前200mで走れなくなり(走る動作ができなくなり)、内股Maxで個室に到着し難を逃れました。
御殿場口新七合目
結果ランニングハイ
用を済ませたランナーは水を得た魚になります。
再び走り始めるとペースがバグります。フルマラソンレース中に肉離れを発症した後、初めてトイレ(大)を利用した北九州マラソンがそうでした。
今回と共にタイムロスは2分弱、キュウっとお腹に張り詰めた緊張感が消え要らないものを出し切ると、強いBボタンが押されるようです。
ダッシュが効きペースがどんどん上がります。家路に急ぐキロ4ランナーは、はたから見ても速いのです。
期待は裏切られます。冷たい雨は止まず、雪に変わることがないままランニングを終えました。トイレに駆け込んだため、Bダッシュをかました波乱万丈な走りを十分満喫できました。
こういった経験は今後きっと何かに役立つでしょう。
ここに駆け込みセーフが多し
(写真は昼)