約1ヶ月前に購入した話題のランニングシューズであるナイキズームフライ・フライニット、買った目的は今シーズンのフルマラソン(愛媛、東京)で実践使用するためでした。
1月はフルマラソにとって重要な鍛練期なのですが、昨年末の故障(軽度の肉離れ)を引きずり、本意ではないリハビリ期となってしまいました。
そのため元旦マラソンをファンランで走った時点で、今シーズンは東京マラソンへ心身共にピークを持っていく覚悟を決めました。
傷が癒えて調子が上がって行く中で、ズームフライ・フライニットを愛媛マラソンにて初投下を予定しました。しかし、実戦でのシューズ不安を拭えず愛媛を迎えました。
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公式HPで定価購入
NIKEズームフライ・フライニット、初マラソン使用に当たって
肉離れの痛みが完全に消え、ようやく速めのポイント練習が出来るようになったのが、愛媛マラソン2週間前ギリギリでした。
私の練習3本柱である閾値走、レースペース走は難なく完遂することができ、このシューズに対するある程度の感触は掴むことができました。
でも3本柱のあと一つ、インターバル走は身体への負荷が高いので、故障明けということもあり、頑なに封印という決断です。
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このシューズ、練習で掴めていたポイント
ポイント1
カーボンプレートがすごい
ストライド走法で走れば、カーボンプレートの恩恵を受け、普段よりも速いスピードに楽に乗れます。(あくまで私感です)
快適にストライドを伸ばせる感覚をこのシューズで得ました。
ポイント2
クッション性が高い
自らの体幹を使ってブレない安定巡航を続けられれば、下半身へのダメージがすこぶる少ないとの実感です。
特に厚底なので、多少荒れたアスファルト走路であったとしても、足底へのダメージが驚くほど少なくなります。
ここが薄底シューズとの違いを一番感じる点かもしれません。
愛媛
このシューズ、フルマラソンで不安だったこと
愛媛マラソンでフル初使用に当たり、ナイキズームフライ・フライニットに対する不安材料は次の通りです。
◯ランニングシューズに対する脚への耐性
20キロペース走(4:30/キロ)としてシューズのフィーリングチェックを行いました。よってこのシューズでは20キロ以上は未知数。
◯フル完走後のダメージ
今までのレースシューズと比べ、ふくらはぎやハムストリングの怪我、マメや爪の内出血などがレース後に現れるかが不安。
◯もう一回故障したら東京マラソンはジョグになってしまう
私は知っています、肉離れの再発率の高さを。シーズン中に何度も同じ箇所を治しては壊すの繰り返し。こんな苦い経験(実際には完治していなかった)の持ち主です。大本命の東京マラソンがある以上、愛媛マラソンで故障するわけにはいきません。そのため高負荷の練習は極力避けるということです。それでも走力アップはしたい、というジレンマとの戦い。
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ズームフライ・フライニットのレース後はこうだった
結論を言ますと、愛媛マラソン前に散々心配していた上記のことはすべて杞憂に終わりました。このシューズはフルマラソンでこそ実力を発揮するギアだと断言します。
NIKEのキャッチコピー「厚さは速さだ」は嘘ではありません。クッション性の高さからフルの後半でも脚の売り切れはなく、最後まで粘れて走ることができました。
厚底により脚の消耗が少ないので、結果速さを長く維持できるのです。
そしてさらにフルマラソン翌日に驚くべき体験をしました。
愛媛マラソンの様なタフなコースを走った翌日には筋肉痛やマメ、足裏の痛みに今までは苦しんできました。でも、若干のハムストリングと臀部の筋肉痛のみです。翌日の観光に支障を来すことはありませんでした。
このシューズを購入して一番の驚きは練習でも本番でもとにかく
目一杯走った後のダメージが少ない
ことに尽きます。
これを是非とも体感していただきたいと願います。
追記:年初には17280円で定価販売だったズームフライ・フライニットは、2019年8月現在では楽天市場でもAmazonでも1万円前後まで値が下がって来ています。レース用、練習用に購入しておくのがベターかもしれません
追記:2020.11 もはやほとんどのショップで扱っていません。あっても破格の3万オーバーです。だったら現在のレースシューズのこちらをおすすめです。
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